【リーガエスパニョーラ第10節プレビュー】CL控える上位勢取りこぼしを防げるか
2016.10.28 18:00 Fri
▽先週行われた第9節では、レアル・マドリーとバルセロナが苦しみながらも勝利を手にした一方、セビージャとの上位対決に敗れた首位アトレティコ・マドリーが、今シーズン初黒星を喫した。また、4試合ぶりに先発出場したエイバルMF乾貴士は、オウンゴール誘発など一定の活躍を披露したものの、自身が退いた後にチームが追いつかれ、勝利に貢献することはできなかった。
▽前節、難敵ビルバオに競り勝ち2連勝で首位に再浮上したレアル・マドリーは、主力数名を温存したミッドウィークのコパ・デル・レイでも格下相手にきっちり勝ち切り、公式戦4連勝。勢い付くチームは、来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)のレギア・ワルシャワ戦を控える中、13位アラベスとのアウェイゲームに臨む。
▽両者の実力者を考えれば、勝ち点3獲得が容易と思われるが、昇格組のアラベスは、バルセロナをカンプ・ノウで破り、アトレティコとのアウェイゲームをドローで終えるなど、大物喰いに定評がある侮れないチームだ。とりわけ、粘り強い守備にはどのチームも苦戦を強いられており、直近のビルバオ戦のようにFWクリスティアーノ・ロナウドが再三の決定機を逃がすようだと、勝ち点を取りこぼす可能性も十分にあるはずだ。
▽前節、ピッチ内外で荒れたバレンシアとのアウェイゲームをFWメッシの劇的PK弾で勝ち切ったバルセロナは、直近の公式戦5試合で16ゴールと攻撃陣が好調を保つ。とりわけ、前々節のデポルティボ戦で復帰したメッシは、直近3試合で6ゴールと圧倒的な存在感を放つ。そのバルセロナは今節、ホームに開幕から唯一勝利のない最下位グラナダを迎える。リーグ最多得点(29得点)のバルセロナと、リーグ最多失点(23失点)のグラナダとの対戦であるため、結果は自ずと見えてくる。だが、来週ミッドウィークにCLマンチェスター・シティ戦を控えるチームとしては、DFピケ、DFジョルディ・アルバ、DFマテュー、MFイニエスタと主力に負傷者が出ているため、これ以上の離脱者を出したくないところだ。
▽サンチェス・ピスファンで今季初黒星を喫し、5位に転落したアトレティコは、巻き返しを図る今節でリーグ戦3試合負けなしの10位マラガとホームゲームを戦う。この試合に向けてはセビージャ戦で退場のMFコケを出場停止で欠くことになるが、それ以外の主力は起用可能だ。前述した2強と同様にミッドウィークにCLロストフ戦を控えるが、対戦相手のマラガはリーグ4位の10失点と堅守を誇る侮れない相手。直近の公式戦3試合でゴールのないFWグリーズマンら攻撃陣の奮起が勝利のカギを握る。
▽その他の注目カードは、乾が所属する11位エイバルと、4位ビジャレアルの一戦だ。ここまで11位とまずまずの滑り出しを見せているエイバルだが、直近のエスパニョール戦では0-3から追いつかれてドローに終わる痛恨の試合運びもあり、4試合ぶりの勝利を目指すこの一戦では、ゲームマネジメントの改善が急務。前節、4試合ぶりの先発で上々のパフォーマンスを披露した乾も、今季初の2試合連続スタメンの可能性が高い。
▽一方、前節好調のラス・パルマスを撃破してレアル・マドリーと共にリーグ無敗を継続するビジャレアルは、来週ミッドウィークにヨーロッパリーグ(EL)のオスマンルシュポル戦を控える。ここまでELでは1勝2分けとやや出遅れている感もあるため、エイバル戦でのメンバー選考に若干の影響が出てきそうだ。
▽前節、難敵ビルバオに競り勝ち2連勝で首位に再浮上したレアル・マドリーは、主力数名を温存したミッドウィークのコパ・デル・レイでも格下相手にきっちり勝ち切り、公式戦4連勝。勢い付くチームは、来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)のレギア・ワルシャワ戦を控える中、13位アラベスとのアウェイゲームに臨む。
▽両者の実力者を考えれば、勝ち点3獲得が容易と思われるが、昇格組のアラベスは、バルセロナをカンプ・ノウで破り、アトレティコとのアウェイゲームをドローで終えるなど、大物喰いに定評がある侮れないチームだ。とりわけ、粘り強い守備にはどのチームも苦戦を強いられており、直近のビルバオ戦のようにFWクリスティアーノ・ロナウドが再三の決定機を逃がすようだと、勝ち点を取りこぼす可能性も十分にあるはずだ。
▽サンチェス・ピスファンで今季初黒星を喫し、5位に転落したアトレティコは、巻き返しを図る今節でリーグ戦3試合負けなしの10位マラガとホームゲームを戦う。この試合に向けてはセビージャ戦で退場のMFコケを出場停止で欠くことになるが、それ以外の主力は起用可能だ。前述した2強と同様にミッドウィークにCLロストフ戦を控えるが、対戦相手のマラガはリーグ4位の10失点と堅守を誇る侮れない相手。直近の公式戦3試合でゴールのないFWグリーズマンら攻撃陣の奮起が勝利のカギを握る。
▽前節、アトレティコとの上位対決を制し、公式戦5連勝を飾った2位セビージャは、降格圏の18位に低迷するスポルティング・ヒホンとのアウェイゲームに臨む。前々節のレガネス戦で約1年半ぶりにアウェイ勝利を手にしたセビージャとしては、格下相手にきっちり勝ち切って来週ミッドウィークに行われるCLディナモ・ザグレブ戦に弾みを付けたいところだ。ここ最近、試合に絡めずに厳しい日々を過ごすMF清武弘嗣だが、現状のチームに主なケガ人はおらず、このスポルティング・ヒホン戦でも出場は微妙なところだ。
▽その他の注目カードは、乾が所属する11位エイバルと、4位ビジャレアルの一戦だ。ここまで11位とまずまずの滑り出しを見せているエイバルだが、直近のエスパニョール戦では0-3から追いつかれてドローに終わる痛恨の試合運びもあり、4試合ぶりの勝利を目指すこの一戦では、ゲームマネジメントの改善が急務。前節、4試合ぶりの先発で上々のパフォーマンスを披露した乾も、今季初の2試合連続スタメンの可能性が高い。
▽一方、前節好調のラス・パルマスを撃破してレアル・マドリーと共にリーグ無敗を継続するビジャレアルは、来週ミッドウィークにヨーロッパリーグ(EL)のオスマンルシュポル戦を控える。ここまでELでは1勝2分けとやや出遅れている感もあるため、エイバル戦でのメンバー選考に若干の影響が出てきそうだ。
◆リーガエスパニョーラ第10節
▽10/28(金)
《27:45》
レガネス vs ソシエダ
▽10/29(土)
《20:00》
スポルティング・ヒホン vs セビージャ
《23:15》
アラベス vs レアル・マドリー
《25:30》
アトレティコ・マドリー vs マラガ
《27:45》
バルセロナ vs グラナダ
▽10/30(日)
《20:00》
エイバル vs ビジャレアル
《24:15》
ビルバオ vs オサスナ
《26:30》
ベティス vs エスパニョール
《28:45》
ラス・パルマス vs セルタ
▽10/31(月)
《28:45》
デポルティボ vs バレンシア
▽10/28(金)
《27:45》
レガネス vs ソシエダ
▽10/29(土)
《20:00》
スポルティング・ヒホン vs セビージャ
《23:15》
アラベス vs レアル・マドリー
《25:30》
アトレティコ・マドリー vs マラガ
《27:45》
バルセロナ vs グラナダ
▽10/30(日)
《20:00》
エイバル vs ビジャレアル
《24:15》
ビルバオ vs オサスナ
《26:30》
ベティス vs エスパニョール
《28:45》
ラス・パルマス vs セルタ
▽10/31(月)
《28:45》
デポルティボ vs バレンシア
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
「99%の希望を失った」スペインの名医がガビの負傷に言及「劇的な状況になってしまう」、原因は「選手の試合数」
スペインで最高の外傷学者の1人であるペドロ・ルイス・リポル氏が、重傷を負ったスペイン代表MFガビについて言及した。スペイン『カデナ・セール』が伝えた。 19日に行われたユーロ2024予選のジョージア代表戦に先発出場したガビは、20分過ぎに着地の際にヒザを捻りピッチに倒れ込むことに。すぐに大きなケガにも見える反応を見せ、そのまま交代していた。 重傷だとすぐにわかると、20日にバルセロナは右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷と診断されたことを発表。手術を受けることが決定していた。 今季絶望とも言われ、19歳のガビにとっては非常に大きなケガとなった中、チームメイトやライバルからもエールが送られていた。 そんな中、リポル氏は「カルーセル・カナーラ」の中でガビの負傷について言及している。 「ケガはもっと大きなものであるとも予想していた。彼のヒザが突然曲がった最初の動作を見た時、私は99%の希望を失った」 「全てが十字じん帯であることを示していた。私にとっては最初の動きで心が折れてしまった」 「関連するケガにもよる。半月板が関係していれば、予後は長くなる。半月板だけなら、7、8カ月だろう。半月板が断裂した場合は、19歳にとっては劇的な状況になってしまう」 結果として半月板に損傷はあったが、断裂までとはいかなかったが、それでも大きなケガとなった。 また、リポル氏はあまりにも多い試合数が原因だとコメント。試合数を減らす努力をすべきだと指摘している。 「全てのケガは、選手の試合数と関係している。走れば走るほど、プレーすればプレーするほど悪くなる。どのチームも勝ちたい。これは変わらない」 「やるべきことはルールとスケジュールを適応させることだ。現状に合わせて何かをしなければならない。サッカー選手がプレーする時間を分散させなければならない」 ガビは今シーズンの3カ月で21試合に出場。およそ4日に1回のペースで試合を行っており、移動も伴い、高いレベルでの試合をこなしている。 リポル氏はこうしたことが起きたことで、今一度考えるべきだとコメント。代表チームでポジションを確保するために無理をする可能性も指摘した。 「この数字はあまり合理的とは思えない。サッカー選手は多くの試合に出場することができるが、このような休みでは立ち止まって考え、解決策を探さなければならない」 「代表チームに参加すれば、“チップ”が変わってしまう。誰もがゼロからのスタートとなり、チームのようにメンバーが固定されていないからだ」 <span class="paragraph-title">【動画】悲劇…ガビが自滅で右ヒザの重傷に…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="5zJRlKDxWQY";var video_start = 267;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.11.21 20:40 Tue2
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu3
大ケガから復帰のスペイン代表MFガビがバルセロナと2030年まで契約延長、ペドリに続く
FCバルセロナは31日、スペイン代表MFガビ(20)との契約延長を発表した。新契約は2030年6月30日までとなる。 バルセロナのカンテラ育ちのガビは、2021年7月にファーストチームに昇格。当初はあまり出番がなかったが、スペイン代表を当時指揮していたルイス・エンリケ監督に見出され、スペイン代表で先に活躍を見せていった。 その後チームの中心人物となり、ペドリとともに中盤を支える存在となったが、2023-24シーズンにスペイン代表の活動で重傷。右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷の重傷となり、長期離脱となった。 今シーズンもシーズン序盤は欠場が続いたが、10月に復帰すると徐々に出場時間を伸ばしていき、ラ・リーガで11試合1アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)で5試合に出場するなど、復調しつつある状況だ。 バルセロナは30日にペドリとも2030年まで契約を延長しており、中盤を支えるカンテラーノを長期でチームに留まらせることに成功した。 2025.01.31 23:20 Fri4