【質疑応答】ブルーノ・ガルシア監督、フットサル日本代表の姿は「イニシアチブをとってゲームの主役になるチームを作りたい」
2016.10.21 14:06 Fri
▽日本サッカー協会(JFA)は21日、フットサル日本代表監督を率いることとなったブルーノ・ガルシア監督の就任記者会見を行った。記者会見で行われた質疑応答は以下の通り。
――これまでもアジアの国で指導してきた中、日本のフットサルチームとも対戦したと思うが、チームの印象や気になった選手など
ブルーノ・ガルシア監督「ここ数年で日本のことは本当に研究してきた。本当に細かな部分まで熟知している。そういう意味ではゲームスタイルやプレーの進め方も理解している。また、代表候補選手たちの知識や情報も持っている。前任のミゲル・ロドリゴ氏との親交もそうだが、日本代表のスペイン遠征やアジアの大会を通じて、日本のゲームは度々見てきた」
「その力の結集を見たのは、2012年と2014年のAFCフットサル選手権での連覇。その辺はしっかりと見てきた。ただ、2016年は残念な失敗に終わり、それを経て、これまでの流れを理解しているために、何がうまくいかなかったかを自分の目で分析し、これから何をしなければいけないというプロジェクトの入り口に立っている。質問に関して言えば、日本代表についてはわかっているし、選手の特長も大方分かっている」
――その研究の成果があってベトナムが日本を上回ってW杯への出場権を獲得したが、今見えている日本の良いところと課題は
ブルーノ・ガルシア監督「戦略プランをきちんと描くこと。それはチームによって行われるべき仕事だ。チームとは、ダイレクター、技術部、そしてA代表の最高責任者としてかかわる自分。さらにアンダー世代に関わるテクニカルスタッフなどそれらのワーキングが必要。また、戦略とは目標が大事だと思っている。それは、あるべきアジアでの立場に帰ることに設定する。それを実現するためにも指導者のレベルを上げていく。また、どんな年齢、どんな世代の人でもこのスポーツに取り組む、根強いものを作る。そういう環境の中で、各年代で競技として取り組んでいるゲームやトレーニングの取り組み方が同じ方向を向くことが大事だ。つなりはどの年代のチームがプレーしていても、日本のフットサルはこういうものだと一目でわかるスタイルを作り上げることだ。具体的なことについては少しずつ作業を始めている段階だ」
――A代表の成績結果で具体的な目標は
ブルーノ・ガルシア監督「1つ目は短期目標として次のAFCフットサル選手権で表彰台に上がること。これは、口で言うほど簡単ではなく、私が率いていたベトナムでも力を入れて強化しており、今はアジアでそういう国が増えている。それでも、その目標を達成して、徐々にレベル上げて、次のW杯の出場権を勝ち取る。W杯に出場できれば、どういう状況かより多くのことがわかっている段階なので、W杯では新たな目標設定をしたい」
北澤委員長「むかつくとはかないですよ(笑)大事なことは、これまでスペイン路線できた中で、ミゲル・ロドリゴ氏の評価があって、そこを大きく変えるのではなく、積み重ねで良かったと所、悪かった所を改善できる要素がある人物です。あとはアジアのことを良く知っていて、代表監督も務めてきた監督です。アジアを勝ち抜く上では大事な情報だと思います。(自分たちが倒されたところでそういう手腕も評価には入っているのか)言いたくないですがそれはあります。常に研究していますし、戦略の部分でスペインはオプションを持った守備ができます。一方で攻撃もオプションがあります。そこがやられた理由でもあると思うので今後勝ち抜くためには必要な要素だと思っています」
――選手選考していく上で、求める基準は
ブルーノ・ガルシア監督「強度、戦術的集中力、大きなパッション、つまりは日の丸を守っていく、背負っていく気持ちの強さ。この3つが、本当の意味で備わっていればどのクラブのどの選手でも門戸は開いている」
――目指していくフットサルでミゲル氏と同じ部分、違う部分は
ブルーノ・ガルシア監督「大方のライン、いろいろな部分で共通しているのはあると認識している。言ってみれば、同じ母乳、栄養をもらって育ってきたスペインの指導者なので共通点は大きい。ただ、細かなところではそれぞれの個性があり、ディテールの違いは現れる。ミゲル氏がここでしてきた仕事は大きな成果であり、功績を残してフットサル文化を発達させた。自分がやることは、発達している現状を有効活用して、どういう部分をもっと良くしていけばさらに発展できるかを精査する。ただ、目標としてはどんなゲームに対してもイニシアチブをとって、ゲームの主役になる日本代表を作りたい」
――これまでもアジアの国で指導してきた中、日本のフットサルチームとも対戦したと思うが、チームの印象や気になった選手など
ブルーノ・ガルシア監督「ここ数年で日本のことは本当に研究してきた。本当に細かな部分まで熟知している。そういう意味ではゲームスタイルやプレーの進め方も理解している。また、代表候補選手たちの知識や情報も持っている。前任のミゲル・ロドリゴ氏との親交もそうだが、日本代表のスペイン遠征やアジアの大会を通じて、日本のゲームは度々見てきた」
「その力の結集を見たのは、2012年と2014年のAFCフットサル選手権での連覇。その辺はしっかりと見てきた。ただ、2016年は残念な失敗に終わり、それを経て、これまでの流れを理解しているために、何がうまくいかなかったかを自分の目で分析し、これから何をしなければいけないというプロジェクトの入り口に立っている。質問に関して言えば、日本代表についてはわかっているし、選手の特長も大方分かっている」
ブルーノ・ガルシア監督「戦略プランをきちんと描くこと。それはチームによって行われるべき仕事だ。チームとは、ダイレクター、技術部、そしてA代表の最高責任者としてかかわる自分。さらにアンダー世代に関わるテクニカルスタッフなどそれらのワーキングが必要。また、戦略とは目標が大事だと思っている。それは、あるべきアジアでの立場に帰ることに設定する。それを実現するためにも指導者のレベルを上げていく。また、どんな年齢、どんな世代の人でもこのスポーツに取り組む、根強いものを作る。そういう環境の中で、各年代で競技として取り組んでいるゲームやトレーニングの取り組み方が同じ方向を向くことが大事だ。つなりはどの年代のチームがプレーしていても、日本のフットサルはこういうものだと一目でわかるスタイルを作り上げることだ。具体的なことについては少しずつ作業を始めている段階だ」
――A代表の成績結果で具体的な目標は
ブルーノ・ガルシア監督「1つ目は短期目標として次のAFCフットサル選手権で表彰台に上がること。これは、口で言うほど簡単ではなく、私が率いていたベトナムでも力を入れて強化しており、今はアジアでそういう国が増えている。それでも、その目標を達成して、徐々にレベル上げて、次のW杯の出場権を勝ち取る。W杯に出場できれば、どういう状況かより多くのことがわかっている段階なので、W杯では新たな目標設定をしたい」
――北澤委員長に質問です。日本のW杯出場を阻まれた相手国の監督だが
北澤委員長「むかつくとはかないですよ(笑)大事なことは、これまでスペイン路線できた中で、ミゲル・ロドリゴ氏の評価があって、そこを大きく変えるのではなく、積み重ねで良かったと所、悪かった所を改善できる要素がある人物です。あとはアジアのことを良く知っていて、代表監督も務めてきた監督です。アジアを勝ち抜く上では大事な情報だと思います。(自分たちが倒されたところでそういう手腕も評価には入っているのか)言いたくないですがそれはあります。常に研究していますし、戦略の部分でスペインはオプションを持った守備ができます。一方で攻撃もオプションがあります。そこがやられた理由でもあると思うので今後勝ち抜くためには必要な要素だと思っています」
――選手選考していく上で、求める基準は
ブルーノ・ガルシア監督「強度、戦術的集中力、大きなパッション、つまりは日の丸を守っていく、背負っていく気持ちの強さ。この3つが、本当の意味で備わっていればどのクラブのどの選手でも門戸は開いている」
――目指していくフットサルでミゲル氏と同じ部分、違う部分は
ブルーノ・ガルシア監督「大方のライン、いろいろな部分で共通しているのはあると認識している。言ってみれば、同じ母乳、栄養をもらって育ってきたスペインの指導者なので共通点は大きい。ただ、細かなところではそれぞれの個性があり、ディテールの違いは現れる。ミゲル氏がここでしてきた仕事は大きな成果であり、功績を残してフットサル文化を発達させた。自分がやることは、発達している現状を有効活用して、どういう部分をもっと良くしていけばさらに発展できるかを精査する。ただ、目標としてはどんなゲームに対してもイニシアチブをとって、ゲームの主役になる日本代表を作りたい」
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▽日本サッカー協会(JFA)は15日、国際親善試合及びキリンチャレンジカップ 2018 in EUROPEに臨む同国代表メンバー26名を発表した。 ▽メンバー発表会見に出席した日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、今回の選考基準を説明。代表復帰となったDF森重真人(FC東京)やFW本田圭佑(パチューカ/メキシコ)への期待や初選出となったFW中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)の招集理由についても明かした。 GK 川島永嗣(メス/フランス) 中村航輔(柏レイソル) 東口順昭(ガンバ大阪) 「GKは3人。ただ、現段階のパフォーマンスに満足している訳ではない。もっともっと向上して欲しい。」 DF 酒井宏樹(マルセイユ/フランス) 遠藤航(浦和レッズ) 「酒井は日本人選手の中では、定期的に高いパフォーマンスを継続している。ここ最近調子も良い。遠藤は昨日のルヴァンカップで少し問題が出た。今検査をしている段階と聞いている。ただ、バックアップはすでに用意している。何が起きても問題はない」 DF 長友佑都(ガラタサライ/トルコ) 車屋紳太郎(川崎フロンターレ) 宇賀神友弥(浦和レッズ) 「次に左サイド。長友はクラブを変えたにも関わらず、定期的に試合に出場していて嬉しい。彼の存在は日本代表に必要不可欠だ。車屋と宇賀神の戦いは、これから始まる。合宿を多くこなしている訳ではないが、右サイドでもいけるのかというのも見極めなくてはいけない。どこまでついて行けるかをこれから見ていく」 DF 昌子源(鹿島アントラーズ) 植田直通(鹿島アントラーズ) 槙野智章(浦和レッズ) 森重真人(FC東京) 「それから真ん中。最初の3人(昌子、植田、槙野)はもっとできると思っている。そして、森重をなぜ呼んだか。まだ彼は準備できている段階ではない。すぐに使う訳でもない。ただ、彼がどのような状況になっているかを知りたい。励ますためにも呼んでいる。彼が以前のレベルに戻るかどうか。もちろん(吉田)麻也がいないということもある。彼の経験が我々にとってどこまで使えるかというのもある。ただ、まだまだトップパフォーマンスには程遠い。モチベーションを上げる努力をしていかなくてはいけない。早くレベルを戻してほしい」 MF 長谷部誠(フランクフルト/ドイツ) 三竿健斗(鹿島アントラーズ) 山口蛍(セレッソ大阪) 「長谷部は真ん中もできれば後ろもできる。本会までにケガなくいってほしい。三竿は、良いパフォーマンスを続けている。(山口)蛍は、常に呼んでいる選手だが、守備だけで終わるのではなく攻撃のところでもっと野心を持ってほしい。代表では良いパフォーマンスを見せている。イラク戦では我々を助けてくれた選手の1人だ」 MF 大島僚太(川崎フロンターレ) 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン) 森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー) 「大島は国内でも優秀な選手の1人。彼もよくケガをするが、我々もしっかりとコンタクトをとって、そこを脱して良い状況が続いていると思う。(柴崎)岳と森岡は、(香川)真司と清武が居ないこともあり、10番や8番のタイプとして期待している。柴崎は、クラブで毎回先発という訳ではないが、レベルが上がってきていると思う。森岡はすでに2、3回観ているが、フィジカル的なところやデュエルの部分でまだ伸びると思う。ゴール数やアシスト数はリーグでも断トツ。ただ、ゲームのアクションの中でまだまだ伸びる部分はあると思う」 FW 久保裕也(ヘント/ベルギー) 本田圭佑(パチューカ/メキシコ) 「久保もまだまだ私の満足いくパフォーマンスではない。それから(本田)圭佑は、このチャンスを是非とも掴んでほしい」 FW 原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ) 宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) 中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル) 「原口と宇佐美は、同じクラブでプレーしている。ここ直近の数試合で宇佐美は、しっかりと伸びている状況。ある時期はチームで干されるかもしれない状況だったが、今は出ている。原口も同じだ」 「それから長い間追跡している中島。本当にたくさん試合に出場していて、得点やアシストもしている。ドリブラーでここまで俊敏で爆発的なものを持っている選手は日本になかなかいない。前回のオリンピック代表の監督であったテグ(手倉森誠)さんともしっかりと話をして、オフェンス面で何かもたらせるのではないかという判断。ただ、守備面では代表で私が求めるレベルではない。様子を見たい」 FW 小林悠(川崎フロンターレ) 杉本健勇(セレッソ大阪) 大迫勇也(ケルン/ドイツ) 「最初の2人はここ最近で本当に伸びてきている。オフェンス面で日本で素晴らしい結果を出している。彼も自分たちのプレーの仕方を変えて伸びてきている。真ん中の選手として、アグレッシブに背後、そしてペナルティエリア内で存在感を出している。それから相手の最終ラインからの組み立てを最初に防ぐ仕事もしている。我々が観たここ数試合でも良いパフォーマンスだった。これを続けてくれと言いたい」 「大迫は、クラブで真ん中でなく、横や後ろでもプレーしているが、良くなってきている。代表ではクラブとは全く違うアクションをしてほしい。常に背負った状態でプレーするのではなく、ゴールに向いてプレーして欲しい。この3人は素晴らしいヘディングを持っている。W杯本大会でもこれが重要になってくる。もちろんFKを貰えればの話。守備でもしっかりと守らなくてはいけない。大事になってくる。W杯ではFKが決定的な状況を作ることもある」 ▽なお、日本代表は、3月のベルギー遠征で2試合の国際親善試合を予定。ロシアW杯に向けた選手見極めとチーム強化のため、マリ代表(23日/ベルギー)、ウクライナ代表(27日/同)と対戦する。 2018.03.15 19:50 Thu3
森保監督続投で歴代最長監督はというと…/六川亨の日本サッカーの歩み
まだ正式決定ではないが、森保一監督の『2年間の』続投が決まったようだ。正式には来年のJFA(日本サッカー協会)理事会での承認待ちになる。その頃にはコーチ陣などのスタッフの詳細も決定しているだろう。 93年のJリーグ誕生以降、日本代表の監督は基本的にW杯の4年サイクルで交代してきた。例外は94年のアジア大会で韓国に敗れたロベルト・ファルカン氏、97年のアウェー中央アジア2連戦で更迭された加茂周氏、07年に病に倒れたイヴィチャ・オシム氏、15年に契約解除されたハビエル・アギーレ氏、そして18年に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏の5人しかいない。 そうした過去30年の歴史のなかで、初めて『続投』が決定的となったのが森保監督である。目標としていた「ベスト8」には届かなかったものの、大国ドイツとスペインに逆転勝ちを収めたことが高く評価されたことは言うまでもない。 そこで過去の歴代監督の任期を振り返ると、上には上がいるもので、長沼健氏(元JFA会長)は1962年から69年までの7年間と、さらに72年から76年までの4年間、トータル11年間も日本代表の監督を務めた。「時代が違う」と言ってしまえばそれまでだが、おそらく2度と破られることのない記録と言っていいだろう。 長沼氏が“長期政権"を担うことになったのには理由がある。64年に東京五輪があったからだ。このため62年に33歳の若さで監督に抜擢された。そして東京五輪ではグループリーグでアルゼンチンを倒して決勝トーナメントに進出。準々決勝で銀メダルに輝いたチェコスロバキアに0-4で敗れたが、ベスト8進出で日本に“第1次サッカーブーム"を巻き起こした。 さらに4年後のメキシコ五輪では、アジア勢初となる銅メダル獲得の快挙を達成。その再現を半世紀後の21年東京五輪で森保監督は期待されたが、残念ながらメダルにはあと一歩届かなかった。 長沼氏は69年のメキシコW杯アジア1次予選で、韓国とオーストラリアの後塵を拝したことで監督の座をコーチだった岡野俊一郎氏(元JFA会長)に譲る。しかし岡野氏が71年のミュンヘン五輪予選で韓国とマレーシアに負けたことで、日本サッカーの復権は再び長沼氏に託されることになった。 ところが73年の西ドイツW杯アジア予選はイスラエル(当時はアジアに所属し、中東勢が対戦を拒否したため予選は東アジアに組み込まれた)とマレーシアに敗れ、76年のモントリオール五輪アジア予選も韓国とイスラエルに敗れて監督から退くことになった。 当時の日本サッカーは、「W杯予選は負けても当たり前」であり、五輪予選で敗退するたびに監督は交代していた。Jリーグ開幕以前では、92年のバルセロナ五輪アジア最終予選で敗れた横山謙三総監督、88年ソウル五輪アジア最終予選で中国に逆転負けを喫した石井義信氏(故人)、80年モスクワ五輪アジア予選で韓国とマレーシアに及ばなかった下村幸男氏らである。 しかし96年のアトランタ五輪に28年ぶりに出場して以来、五輪出場は7大会連続して出場。その間には12年ロンドン五輪と21年東京五輪ではメダルまであと一歩に迫った。もう五輪は出場するのは当たり前で、次の24年パリ五輪は「メダル獲得」がノルマになるだろう。 同じようにW杯も98年以降7大会連続して出場中で、さらに2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ大会は出場国が48に増えるため、出場権を失うことはまず考えられない。森保監督にとっては「ベスト8」への再チャレンジになるが、その前に横内昭展ヘッドコーチは磐田の監督に、上野優作コーチはFC岐阜の監督に転身するなどスタッフの陣容は一新せざるを得ない。 果たして新たなスタッフの顔ぶれはどうなるのか。そこに外国人コーチが入るのかどうかなどは楽しみなところ。 そして森保監督は、23年こそ秋まで親善試合しかない“静かな"一年になるものの、21年東京五輪は「金メダル」を目標に掲げながらも4位に終わり、カタールW杯も「ベスト8」が目標だったがラウンド16で敗退した。このため、まだ先の話ではあるが、24年のアジアカップでは『優勝』がW杯まで続投するためのノルマにすべきではないだろうか。 2022.12.26 22:00 Mon4
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu5