【CLグループ第2節プレビュー②】昨季準決勝の再現、アトレティコvsバイエルン! メッシ不在のバルサはボルシアMG戦
2016.09.28 12:00 Wed
▽27日(火)と28日(水)にチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第2節が開催される。ここでは28日に開催されるグループA~Dのマッチプレビューを紹介していく。
◆グループA:ジャカ兄弟がユーロ以来の兄弟対決!

▽終始、劣勢を強いられながらGKオスピナの好守とワンチャンスを生かしたFWサンチェスの活躍で敵地でのPSG戦をドローで終えたアーセナルは、今回の第2節でバーゼルと対戦する。直近のチェルシーとのダービーで快勝し、リーグ4連勝中のチームは、スイス王者とのホームゲームに向けて死角はない。ただ、対戦相手のバーゼルも国内リーグで開幕9連勝と絶好調。新加入のFWドゥンビアがチーム最多の6ゴールを記録するなど、十八番のカウンターアタックは侮れない。なお、アーセナルMFグラニト、バーゼルMFタウラントの“ジャカ兄弟”は、それぞれスイス代表、アルバニア代表として参加したユーロ2016以来の兄弟対決となる。
▽アーセナルと共に本命に挙げられるPSGだが、ここまではエメリ新体制への移行がうまくいっていない印象だ。アーセナルとの開幕節は新エースFWカバーニが再三の決定機を逸したことがドローの要因となったが、直近の国内リーグでは格下のトゥールーズ相手に完敗し、リーグ7節にして昨シーズンの敗戦数と同じ2敗目を喫した。したがって、格下ルドゴレツとのアウェイゲームでは勝ち点3を持ち帰るだけでなく、圧倒的な勝利が求められるところだ。
◆グループB:ナポリvsベンフィカの本命対決!

▽FWイグアインの後釜として期待される新エースFWミリクの2ゴールでディナモ・キエフとの初戦を制し、首位に立つナポリは、グループ本命ベンフィカとのビッグマッチに臨む。国内リーグでは開幕から無敗を継続しているが、格下相手に2つのドローを演じていることもあり、まだまだ本調子とはいえない。おそらく、シーズン開幕してから最も強力な対戦相手となるベンフィカ戦では、攻守ともに真価が試される。
▽一方のベンフィカは、開幕節でベシクタシュにレンタル中のMFタリスカの直接FKから恩返し弾を献上し、試合終了目前で勝ち点3を逃がす結果に終わった。それでも、国内リーグではここまで5勝1分けと好調を継続。とりわけ、直近2試合で3ゴールを決めている主砲ミトログルが調子を上げており、DFクリバリら屈強なナポリ守備陣を相手に好勝負を期待させる。
▽共にグループステージ初勝利を目指すベシクタシュとディナモ・キエフの一戦は、拮抗した展開が予想される。だが、ディナモ・キエフは国内リーグで調子を落としており、ホームのベシクタシュが優勢とみる。ただ、ベシクタシュも直近のリーグ戦でライバル、ガラタサライとの激戦を戦っており、消耗具合が気がかりだ。
◆グループC:テア・シュテーゲンがボルシア・パーク初凱旋!

▽セルティックとの開幕節で7-0の圧勝を見せたバルセロナだが、リーグ前々節のアトレティコ・マドリー戦でエースのFWメッシがそ径部を負傷し、3週間の戦線離脱を強いられる緊急事態に見舞われた。直近のスポルティング・ヒホン戦では、エース不在の中で5-0の大勝を飾ったものの、よりプレッシャーのかかるCLの舞台でのエース不在は気がかりだ。FWスアレスとFWネイマールの2大エースがメッシの穴をどこまでカバーできるかが重要となる。なお、新守護神のテア・シュテーゲンにとっては、下部組織から20年を過ごした古巣と初対戦となる。ボルシア・パーク凱旋試合では、そのパフォーマンスと共にホームサポーターの歓迎ぶりに注目が集まるところだ。
▽一方、シティ相手に0-4の大敗スタートとなったボルシアMGだが、国内リーグでは3勝1敗1分けの4位とまずまずの状態をキープしている。とりわけ、FWラファエウやMFシュティンドル、MFトルガン・アザールら攻撃陣が好調を継続しており、今回のバルセロナ戦ではシティ戦の反省を生かし、より能動的な戦い方で臨みたいところだ。
▽開幕から破竹の公式戦10連勝とグアルディオラ新監督の下で圧倒的な強さを見せているシティは、セルティックとのアウェイゲームに臨む。初戦でバルセロナに0-7の大敗を喫した相手に対して、大勝の予感が漂うもハムストリングのケガで離脱のMFデ・ブライネの不在が唯一気がかりな点だ。また、週末のプレミアリーグで2位トッテナムとのアウェイゲームを控えており、この試合への集中力という部分で甘さが出れば、思わぬしっぺ返しを食らう可能性もゼロではない。
◆グループD:昨季準決勝の好カードが早くも実現!

▽迎えた第2節では、昨季準決勝で鎬を削ったアトレティコとバイエルンが激突する。同対戦では、2戦合計2-2となるもアウェイゴール数で上回ったアトレティコが決勝進出を決めていた。この試合をホームで迎えるアトレティコは、PSVとの開幕節を1-0で勝利したものの、相手のPK失敗に助けられた薄氷の白星でもあった。それでも、国内リーグではバルセロナ相手に敵地で引き分けるなど、開幕から無敗を継続中。FWグリーズマンやFWガメイロもまずまずの状態を保っている。ただ、ここに来てMFアウグスト・フェルナンデス、DFホセ・ヒメネスと負傷離脱者を出しており、選手層の面でやや不安を残す。
▽一方、CL初参戦のロストフ相手に格の違いを見せつける大勝スタートとなったバイエルンは、国内リーグでも開幕5連勝と好調を継続。決して盤石の試合ばかりではないが、それでもきっちり勝ち切るあたりが、アンチェロッティ監督率いるチームらしい。昨シーズンの対戦では敗れているものの、アンチェロッティ監督はレアル・マドリーを率いた時代にアトレティコとの対戦経験もあり、世界屈指の智将はリベンジマッチに向けて、盤石のプランを考えてきているはずだ。試合のポイントとしては、相手のカウンターを警戒しつつ、世界屈指の堅守をいかにこじ開けるかという部分だ。
▽裏カードのロストフとPSVの一戦は、タレントの質と実績で勝るPSVが優位に立つ。初戦ではアトレティコに競り負けたものの、コクー監督仕込みの組織的な守備は十分に通用していた。ボールを持たされることが予想される今回の一戦では、引いた相手に対してMFペレイロやFWナルシンらの積極的な仕掛けが局面を打開するカギとなるはずだ。
★CLグループステージ第2節
▽9/28(水)
◆グループA
《27:45》
アーセナル vs バーゼル
ルドゴレツ vs パリ・サンジェルマン
◆グループB
《27:45》
ナポリ vs ベンフィカ
ベシクタシュ vs ディナモ・キエフ
◆グループC
《27:45》
ボルシアMG vs バルセロナ
セルティック vs マンチェスター・シティ
《27:45》
アトレティコ・マドリー vs バイエルン
ロストフ vs PSV
▽9/28(水)
◆グループA
《27:45》
アーセナル vs バーゼル
ルドゴレツ vs パリ・サンジェルマン
《27:45》
ナポリ vs ベンフィカ
ベシクタシュ vs ディナモ・キエフ
◆グループC
《27:45》
ボルシアMG vs バルセロナ
セルティック vs マンチェスター・シティ
◆グループD
《27:45》
アトレティコ・マドリー vs バイエルン
ロストフ vs PSV
◆グループA:ジャカ兄弟がユーロ以来の兄弟対決!

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▽パリ・サンジェルマン(PSG)とアーセナルの2強と、バーゼルとルドゴレツの2弱で構成されるグループAの開幕節では、PSGとアーセナルの本命対決、バーゼルvsルドゴレツの一戦のいずれも1-1のドローという結果に終わった。▽終始、劣勢を強いられながらGKオスピナの好守とワンチャンスを生かしたFWサンチェスの活躍で敵地でのPSG戦をドローで終えたアーセナルは、今回の第2節でバーゼルと対戦する。直近のチェルシーとのダービーで快勝し、リーグ4連勝中のチームは、スイス王者とのホームゲームに向けて死角はない。ただ、対戦相手のバーゼルも国内リーグで開幕9連勝と絶好調。新加入のFWドゥンビアがチーム最多の6ゴールを記録するなど、十八番のカウンターアタックは侮れない。なお、アーセナルMFグラニト、バーゼルMFタウラントの“ジャカ兄弟”は、それぞれスイス代表、アルバニア代表として参加したユーロ2016以来の兄弟対決となる。
▽アーセナルと共に本命に挙げられるPSGだが、ここまではエメリ新体制への移行がうまくいっていない印象だ。アーセナルとの開幕節は新エースFWカバーニが再三の決定機を逸したことがドローの要因となったが、直近の国内リーグでは格下のトゥールーズ相手に完敗し、リーグ7節にして昨シーズンの敗戦数と同じ2敗目を喫した。したがって、格下ルドゴレツとのアウェイゲームでは勝ち点3を持ち帰るだけでなく、圧倒的な勝利が求められるところだ。
◆グループB:ナポリvsベンフィカの本命対決!

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▽メガクラブ不在も強豪4クラブが同居するグループBの開幕節では、ナポリがディナモ・キエフに競り勝ったものの、ベンフィカvsベシクタシュは1-1のドローに終わり、改めて混戦を予想させる結果となった。▽FWイグアインの後釜として期待される新エースFWミリクの2ゴールでディナモ・キエフとの初戦を制し、首位に立つナポリは、グループ本命ベンフィカとのビッグマッチに臨む。国内リーグでは開幕から無敗を継続しているが、格下相手に2つのドローを演じていることもあり、まだまだ本調子とはいえない。おそらく、シーズン開幕してから最も強力な対戦相手となるベンフィカ戦では、攻守ともに真価が試される。
▽一方のベンフィカは、開幕節でベシクタシュにレンタル中のMFタリスカの直接FKから恩返し弾を献上し、試合終了目前で勝ち点3を逃がす結果に終わった。それでも、国内リーグではここまで5勝1分けと好調を継続。とりわけ、直近2試合で3ゴールを決めている主砲ミトログルが調子を上げており、DFクリバリら屈強なナポリ守備陣を相手に好勝負を期待させる。
▽共にグループステージ初勝利を目指すベシクタシュとディナモ・キエフの一戦は、拮抗した展開が予想される。だが、ディナモ・キエフは国内リーグで調子を落としており、ホームのベシクタシュが優勢とみる。ただ、ベシクタシュも直近のリーグ戦でライバル、ガラタサライとの激戦を戦っており、消耗具合が気がかりだ。
◆グループC:テア・シュテーゲンがボルシア・パーク初凱旋!

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▽優勝候補筆頭のバルセロナ、マンチェスター・シティの同居したグループCの開幕節では、その2強がセルティック、ボルシアMG相手に大勝を飾った。▽セルティックとの開幕節で7-0の圧勝を見せたバルセロナだが、リーグ前々節のアトレティコ・マドリー戦でエースのFWメッシがそ径部を負傷し、3週間の戦線離脱を強いられる緊急事態に見舞われた。直近のスポルティング・ヒホン戦では、エース不在の中で5-0の大勝を飾ったものの、よりプレッシャーのかかるCLの舞台でのエース不在は気がかりだ。FWスアレスとFWネイマールの2大エースがメッシの穴をどこまでカバーできるかが重要となる。なお、新守護神のテア・シュテーゲンにとっては、下部組織から20年を過ごした古巣と初対戦となる。ボルシア・パーク凱旋試合では、そのパフォーマンスと共にホームサポーターの歓迎ぶりに注目が集まるところだ。
▽一方、シティ相手に0-4の大敗スタートとなったボルシアMGだが、国内リーグでは3勝1敗1分けの4位とまずまずの状態をキープしている。とりわけ、FWラファエウやMFシュティンドル、MFトルガン・アザールら攻撃陣が好調を継続しており、今回のバルセロナ戦ではシティ戦の反省を生かし、より能動的な戦い方で臨みたいところだ。
▽開幕から破竹の公式戦10連勝とグアルディオラ新監督の下で圧倒的な強さを見せているシティは、セルティックとのアウェイゲームに臨む。初戦でバルセロナに0-7の大敗を喫した相手に対して、大勝の予感が漂うもハムストリングのケガで離脱のMFデ・ブライネの不在が唯一気がかりな点だ。また、週末のプレミアリーグで2位トッテナムとのアウェイゲームを控えており、この試合への集中力という部分で甘さが出れば、思わぬしっぺ返しを食らう可能性もゼロではない。
◆グループD:昨季準決勝の好カードが早くも実現!

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▽アトレティコ・マドリー、バイエルンと昨シーズンの4強のうちの2チームが同居することになったグループDの開幕節では、その本命2チームがPSVとロストフ相手に順当に勝利を掴んだ。▽迎えた第2節では、昨季準決勝で鎬を削ったアトレティコとバイエルンが激突する。同対戦では、2戦合計2-2となるもアウェイゴール数で上回ったアトレティコが決勝進出を決めていた。この試合をホームで迎えるアトレティコは、PSVとの開幕節を1-0で勝利したものの、相手のPK失敗に助けられた薄氷の白星でもあった。それでも、国内リーグではバルセロナ相手に敵地で引き分けるなど、開幕から無敗を継続中。FWグリーズマンやFWガメイロもまずまずの状態を保っている。ただ、ここに来てMFアウグスト・フェルナンデス、DFホセ・ヒメネスと負傷離脱者を出しており、選手層の面でやや不安を残す。
▽一方、CL初参戦のロストフ相手に格の違いを見せつける大勝スタートとなったバイエルンは、国内リーグでも開幕5連勝と好調を継続。決して盤石の試合ばかりではないが、それでもきっちり勝ち切るあたりが、アンチェロッティ監督率いるチームらしい。昨シーズンの対戦では敗れているものの、アンチェロッティ監督はレアル・マドリーを率いた時代にアトレティコとの対戦経験もあり、世界屈指の智将はリベンジマッチに向けて、盤石のプランを考えてきているはずだ。試合のポイントとしては、相手のカウンターを警戒しつつ、世界屈指の堅守をいかにこじ開けるかという部分だ。
▽裏カードのロストフとPSVの一戦は、タレントの質と実績で勝るPSVが優位に立つ。初戦ではアトレティコに競り負けたものの、コクー監督仕込みの組織的な守備は十分に通用していた。ボールを持たされることが予想される今回の一戦では、引いた相手に対してMFペレイロやFWナルシンらの積極的な仕掛けが局面を打開するカギとなるはずだ。
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「信じられない髪型に」「いかつすぎる」奇抜なヘアスタイルに挑戦しがちなデ・パウル、最新のヘアスタイルにはファンも驚き「元に戻してくれ!」
アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウルの大きなイメージチェンジが注目を集めている。 世界王者アルゼンチン代表で主力を担うデ・パウル。所属するアトレティコでもセントラルハーフの主力としてプレーしている。 また、その髪型でも度々話題に。チームメイトのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンとともに、鮮やかな水色やピンクに髪を染めたこともあり、頻繁にヘアスタイルを変えることでも知られている。 そのデ・パウルの最新のヘアスタイルが話題になっている。 23日に行われたラ・リーガ第4節延期分のセビージャ戦にも出場したデ・パウルだったが、その髪型に大きな変化が。元々は金髪をツンツンさせた短髪だったはずのデ・パウルだが、試合に現れた時には、その金髪を頭の形に沿って編み込むコーンロウと呼ばれる髪型に大きく変貌していた。 デ・パウルの毛量からして、恐らくエクステも付け加えた上で、8つの束を作って綺麗に並べている。 元々のヘアスタイルよりもかなりいかつくなった印象のデ・パウル。その姿にはファンも「信じられない髪型になってる」、「デパウルのコーンロウ厳つすぎるだろ」、「元に戻してくれ!」、「髪型すごい」と驚きの反応を寄せている。 なお、スペイン『アス』によると、昨年まで交際していたティニさんも直近で髪を編み込んだドレッドヘアーにしており、デ・パウルのこの髪型については、復縁を匂わせているのではないかという説もあるようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】デ・パウルのコーンロウがいかつすぎる!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Rodrigo de Paul rocking a whole new look <a href="https://t.co/RpBOcpKLPK">pic.twitter.com/RpBOcpKLPK</a></p>— 433 (@433) <a href="https://twitter.com/433/status/1738600081584959631?ref_src=twsrc%5Etfw">December 23, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【写真】デ・パウルの元交際相手ティニさんもドレッドヘアーに!</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C0sNDrhPRiY/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/C0sNDrhPRiY/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C0sNDrhPRiY/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">tini(@tinistoessel)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2023.12.25 12:35 Mon3
【2024-25 ラ・リーガ前半戦ベストイレブン】3つ巴の争いも3位のバルサから最多4選手を選出
2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat4
現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed5