ナポリがミリクの2発で10人のD・キエフに逆転勝利! 本命ベンフィカは後半ATのタリスカ恩返し弾で痛恨ドロー《CL》
2016.09.14 06:26 Wed
                ▽チャンピオンズリーグ(CL)・グループB第1節のディナモ・キエフvsナポリが13日に行われ、アウェイのナポリが2-1で逆転勝利した。
▽昨シーズンのCLベスト16のディナモ・キエフと、昨季ELベスト32のナポリが対峙した混戦予想されるグループBの初戦。国内リーグで開幕2勝1分けスタートのナポリは、新戦力のミリクを1トップで起用したほか、ハムシクやカジェホンなど現状のベストメンバーを起用した。一方、開幕5連勝も直近の2試合を1敗1分けで終えるなど、調子が下降気味のディナモ・キエフは、エースのヤルモレンコなど昨季の主力を順当に起用した中、18歳の若手MFツィガンコフを抜擢した。
▽開始直後に高い位置でのボール奪取からシドルシュクが際どいロングシュートを放つなど、良い入りを見せたディナモ・キエフが、予想に反して押し込む展開を続ける。すると17分、右サイドからのヤルモレンコのクロスをファーサイドのツィガンコフが頭で折り返す。これをガルマシュが鋭い反転からボレーシュートをゴール右に流し込んだ。
▽敵地で先制を許す厳しい立ち上がりとなったナポリは、メルテンスの個人技やハムシク、カジェホンの質の高いフリーランを軸に反撃を開始。なかなか決定機まで至らない展開が続いたが、30分過ぎに追いつく。36分、左サイドを突破したグラムが柔らかなクロスを上げると、DFヴィダに競り勝ったミリクがヘディングシュート。GKショフコフスキーの中途半端なポジショニングもあって、これがゴール左隅へ決まった。
▽その後は18歳のツィガンコフの果敢な仕掛けを軸に左サイドからチャンスを作るディナモ・キエフに対して、ナポリはボールを保持しながら要所で決定機を創出する。すると前半終了間際には、右サイドに抜け出したカジェホンのクロスからファーのメルテンスが頭で折り返す。これはDFにクリアされるも、距離が出なかったこのクリアボールをミリクが頭で左隅に流し込み、アウェイチームが前半のうちに試合をひっくり返した。
▽一方、メルテンスのシュートが右ポストを叩くなど、3点目が遠いナポリは、ハムシクやメルテンス、ミリクら主力をベンチに下げながら数的優位を生かして逃げ切りを図る。試合終盤には相手の決死のパワープレーに晒されてピンチを招いたものの、GKレイナやクリバリを中心とした守備が最後まで粘り切ってこのまま試合をクローズ。ミリクの2ゴールで10人のディナモ・キエフに勝ち切ったナポリが、サッリ体制でのCL初陣を白星で飾った。
▽また、同日行われたベンフィカvsベシクタシュは、1-1の引き分けに終わった。グループBの本命、ベンフィカは圧倒的な強さを誇るホームで優勢に試合を運ぶと、12分にサルビオのシュートをGKが弾いたところを新戦力のセルヴィが押し込んで先制に成功。その後も危なげない試合運びを見せるベンフィカだったが、追加点を奪えずに試合終盤を迎える。すると後半アディショナルタイム、今夏ベシクタシュにレンタルに出していたタリスカにゴール正面からのFKを得意の左足で直接決められ、土壇場で勝ち点3を逃すことになった。
                    
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                    
                    
                                        
                                            ▽昨シーズンのCLベスト16のディナモ・キエフと、昨季ELベスト32のナポリが対峙した混戦予想されるグループBの初戦。国内リーグで開幕2勝1分けスタートのナポリは、新戦力のミリクを1トップで起用したほか、ハムシクやカジェホンなど現状のベストメンバーを起用した。一方、開幕5連勝も直近の2試合を1敗1分けで終えるなど、調子が下降気味のディナモ・キエフは、エースのヤルモレンコなど昨季の主力を順当に起用した中、18歳の若手MFツィガンコフを抜擢した。
▽開始直後に高い位置でのボール奪取からシドルシュクが際どいロングシュートを放つなど、良い入りを見せたディナモ・キエフが、予想に反して押し込む展開を続ける。すると17分、右サイドからのヤルモレンコのクロスをファーサイドのツィガンコフが頭で折り返す。これをガルマシュが鋭い反転からボレーシュートをゴール右に流し込んだ。
▽その後は18歳のツィガンコフの果敢な仕掛けを軸に左サイドからチャンスを作るディナモ・キエフに対して、ナポリはボールを保持しながら要所で決定機を創出する。すると前半終了間際には、右サイドに抜け出したカジェホンのクロスからファーのメルテンスが頭で折り返す。これはDFにクリアされるも、距離が出なかったこのクリアボールをミリクが頭で左隅に流し込み、アウェイチームが前半のうちに試合をひっくり返した。
▽迎えた後半は互いにゴールに迫る場面を作るが、互いに決め切れない場面が目立つ。この流れの中、ビハインドを追うディナモ・キエフにアクシデント。前半にカードをもらっていたシドルシュクが、65分にシミュレーションで2枚目のカードをもらい、退場処分となった。
▽一方、メルテンスのシュートが右ポストを叩くなど、3点目が遠いナポリは、ハムシクやメルテンス、ミリクら主力をベンチに下げながら数的優位を生かして逃げ切りを図る。試合終盤には相手の決死のパワープレーに晒されてピンチを招いたものの、GKレイナやクリバリを中心とした守備が最後まで粘り切ってこのまま試合をクローズ。ミリクの2ゴールで10人のディナモ・キエフに勝ち切ったナポリが、サッリ体制でのCL初陣を白星で飾った。
▽また、同日行われたベンフィカvsベシクタシュは、1-1の引き分けに終わった。グループBの本命、ベンフィカは圧倒的な強さを誇るホームで優勢に試合を運ぶと、12分にサルビオのシュートをGKが弾いたところを新戦力のセルヴィが押し込んで先制に成功。その後も危なげない試合運びを見せるベンフィカだったが、追加点を奪えずに試合終盤を迎える。すると後半アディショナルタイム、今夏ベシクタシュにレンタルに出していたタリスカにゴール正面からのFKを得意の左足で直接決められ、土壇場で勝ち点3を逃すことになった。
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