【セリエA移籍総括】王者ユーベが一人勝ちの充実補強

2016.09.07 18:00 Wed
Getty Images
◆ポグバ移籍も充実補強で戦力アップ~ユベントス
IN ◀◀
2016年8月
MFクアドラードチェルシー
2016年7月
FWイグアインナポリ
FWピアツァディナモ・ザグレブ
DFベナティアバイエルン
2016年6月
DFダニエウ・アウベスバルセロナ
MFピャニッチローマ

OUT ▶▶
2016年8月
FWザザウェストハム
DFロベルト・ぺレイラワトフォード
DFイスラカリアリ
MFポグバマンチェスター・ユナイテッド
MFチェッリSPAL
2016年7月
DFリロラサッスオーロ
DFマグヌソンブリストル
MFパドインカリアリ
2016年6月
DFカセレス未定退
FWモラタレアル・マドリー

▽6連覇を目指す王者ユベントスが他を寄せ付けない盤石の補強を行った。MFポグバが1億500万ユーロの歴代最高額でマンチェスター・ユナイテッドへの復帰が決まってしまったが、優勝を争うライバルのナポリからセリエAのシーズン最多ゴール記録を樹立したFWイグアインを9000万ユーロで、同じくライバルのローマからMFピャニッチを3200万ユーロでそれぞれ引き抜き、前人未踏の6連覇へ余念はない。

▽さらに高齢化が進むバックラインにはバイエルンからセリエAでの経験が豊富なDFベナティアを、右サイドには3バックと4バックの両システムで機能可能なバルセロナ不動の右サイドバックだったDFダニエウ・アウベスを迎え、選手層に厚みをもたしている。そしてクロアチアの新星ドリブラーであるMFピアツァを獲得した上、移籍期限最終日には昨季レンタルでチェルシーから加入していたMFクアドラードを引き続きレンタルで迎え入れ、攻撃のオプションを増やした。スクデット獲得は当然ながら、チャンピオンズリーグ(CL)制覇も現実味を増す充実のスカッドが完成した。

◆CL本選行き逃して補強は打ち止め~ローマ~
IN ◀◀
2016年8月
DFブルーノ・ペレストリノ
DFヴェルメーレンバルセロナ
GKシュチェスニーアーセナル
DFファシオトッテナム
FWサラーチェルシー
2016年7月
DFファン・ジェズスインテル
DFマリオ・ルイエンポリ
GKアリソンインテルナシオナル
2016年6月
MFジェルソンフルミネンセ
FWエル・シャーラウィミラン

OUT ▶▶
2016年8月
DFトロシディスボローニャ
FWサディクボローニャ
MFヴァンクールマルセイユ
FWセイドゥ・ケイタアル・ジャイシュ
DFギョンベルペスカーラ
FWポンセグラナダ
2016年7月
DFズカノビッチアタランタ
FWリャイッチトリノ
MFファルケトリノ
FWサナブリアベティス
GKデ・サンクティスモナコ退
DFカスタンサンプドリア
2016年6月
FWドゥンビアバーゼル
DFマイコン未定退
MFピャニッチユベントス

▽ユベントスの対抗馬に推したいローマだが、CL本選行きを逃したのが痛恨だった。自滅でポルトにプレーオフで敗れた昨季3位チームは、ピャニッチの代役としてフィオレンティーナのMFボルハ・バレロの獲得を考慮していたようだが、CL本選行きを逃したことで断念に至った。残留したMFナインゴランと、ケガからの完全復活が見込めるMFストロートマンでピャニッチの抜けた穴を埋めなければならない。
▽守備面に関してはマノラス以外に不安のあったバックラインにセンターバックと左サイドバックをこなせるDFヴェルメーレン、DFファン・ジェズスの両選手を加えた。一方でDFディーニュに代わる左サイドバックとして期待されたDFマリオ・ルイのケガによる長期離脱は痛いが、前述の両者でカバー可能なはずだ。右サイドバックには抜群のスピードを誇るDFブルーノ・ペレスを獲得し、質を高めている。攻撃陣に関しては昨季躍動したFWサラー、FWエル・シャーラウィを完全移籍で買い取った。あとは復活を期待したいゼコが完全移籍に見合う活躍を見せられるかどうかが鍵となる。

◆好補強もイグアインの穴は埋めきれない~ナポリ~
IN ◀◀
2016年8月
DFマクシモビッチトリノ
MFログディナモ・ザグレブ
MFA・ディアワラボローニャ
MFジエリンスキウディネーゼ
FWミリクアヤックス
2016年7月
MFジャッケリーニサンダーランド
2016年5月
DFトネッリエンポリ
OUT ▶▶
2016年8月
MFヴァルディフィオリトリノ
MFダビド・ロペスエスパニョール
2016年7月
FWイグアインユベントス
DFスニーガワトフォード

▽昨季ユベントスと優勝争いを繰り広げたナポリだったが、36ゴールのセリエA記録を樹立したイグアインの穴を埋めるのは不可能に近い。アヤックスからエールディビジ21ゴールのFWミリクを獲得したものの、守備の国イタリアで同等の数字を残せるとは考えにくい。得点力に優れるクロアチアの新星MFログも好タレントだが同様だ。

▽その他、MFジエリンスキやMFジャッケリーニといった機動力のあるアタッカー以外に、バックラインには2700万ユーロでDFマクシモビッチを、サッリ監督の教え子であるDFトネッリを迎え入れ、CLとの併用に耐えられるだけの陣容は揃えた。とはいえ、スクデット獲得の夢は昨季以上に遠い夢に終わりそうだ。

◆最後に方針転換でガビゴルとJ・マリオ獲得の混沌状態~インテル~
IN ◀◀
2016年8月
FWガブリエウ・バルボササントス
MFジョアン・マリオスポルティング
フランク・デ・ブールアヤックス-
MFカンドレーバラツィオ
2016年7月
DFアンサルディジェノア
FWカプラーリエンポリ
MFバネガセビージャ
2016年6月
DFエルキンフェネルバフチェ

OUT ▶▶
2016年7月
DFエルキンベシクタシュ
FWマナイペスカーラ
2016年7月
DFポパサラゴサ
DFファン・ジェズスローマ
2016年6月
MFラクサールジェノア

▽昨季前半戦を堅守で凌ぎ、首位に立っていたインテル。ただ、攻撃面でのクオリティ不足が顕著で終わってみれば4位でのフィニッシュに終わった。新シーズンに向けては優れたパサーであるMFバネガと、突破力のあるMFカンドレーバを加え、昨季のチームにテコ入れを図った。

▽ところが、開幕2週間を切ったところで補強方針のズレからマンチーニ監督が辞任に追い込まれた。混沌の中、新指揮官にはアヤックスで若手育成に尽力していたF・デブール監督を迎えたが、セリエA開幕から2試合で結果が出なかったことで結局、マンチーニ監督が獲得を望んでいたとされるガブリエウ・バルボサを2900万ユーロで、ジョアン・マリオを4000万ユーロで獲得と迷走状態が続いている。セリエA初挑戦の新指揮官が、混沌としているクラブの中で完成途上の選手の多いチームをうまくまとめ上げることができるかがCL出場権獲得に向けてのポイントとなる。

◆地味補強もモンテッラで復権目指す~ミラン~
IN ◀◀
2016年8月
MFマティアス・フェルナンデスフィオンレンティーナ
MFパサリッチチェルシー
MFホソ・ソサベシクタシュ
DFグスタボ・ゴメスラヌース
2016年6月
モンテッラサンプドリア
FWラパドゥーラペスカーラ
DFヴァンヒオニリーベル・プレート

OUT ▶▶
2016年8月
FWマトリサッスオーロ
MFボアテングラス・パルマス
2016年6月
FWエル・シャーラウィローマ
DFメクセス未定退
DFアレックス未定退
ブロッキブレシア

▽8月に中国の投資グループに買収されることが基本合意したミランだが、今夏の移籍市場はビッグクラブとは思えない非常に地味なものとなった。獲得したのはDFグスタボ・ゴメス、MFソサ、MFマティアス・フェルナンデスと、補強とは言い難い選手たちだ。そんな中、期待したいのは新監督に招聘したモンテッラ監督だ。フィオレンティーナで実績を残し、明確なポゼッションサッカーを標榜する指揮官の就任は、現有戦力の底上げに一役買う可能性が高そうだ。モンテッラ監督の招聘が今夏のミランの最大の補強と言える。

◆名選手たちの2世に注目~ハジ、キエーザ、シメオネ~
▽その他、今季のセリエAで注目したいのが往年の名プレーヤーの2世選手たちの活躍だ。フィオレンティーナでは新シーズンより注目の2選手がトップチームに在籍する。まずは現役時代にバルセロナやレアル・マドリーなどで活躍し、東欧のマラドーナと称された元ルーマニア代表MFゲオルゲ・ハジ氏の息子であるヤニスだ。ハジ氏がオーナーを務めるルーマニアのヴィートルル・コンスタンツァからレンタルバックの形で今季からフィオレンティーナでプレーすることになった現在17歳のヤニスに対し、ハジ氏は1年前に自身が16歳の時よりも能力は上と息子に対して称賛を惜しまない。父親と同じ攻撃的MFのヤニスだが、ハジ氏いわく左足のみを使っていた自身とは違い、両足を器用に扱え、アシスト能力も高いとのことだ。

▽そして、フィオレンティーナでストライカーとして活躍した元イタリア代表FWエンリコ・キエーザ氏の息子であるフェデリコも今季からトップチームでプレーする。フィオレンティーナのプリマヴェーラ出身である現在18歳のフェデリコは右ウイングを主戦場とするアタッカー。既にセリエA開幕戦のユベントス戦で先発デビューしているフェデリコは父親譲りの得点感覚を持っているとのことだ。

▽最後にジェノアでは元アルゼンチン代表MFで現アトレティコ・マドリー監督のディエゴ・シメオネ氏の息子ジョバンニがプレーする。U-20南米選手権で得点王となり、リオ五輪のアルゼンチン代表に選出されていたジョバンニは泥臭い守備的MFだった父親とは違い、ストライカーを本職とする。2世選手たちが父親たちと同じようなサクセスストーリーを歩めるのか、彼らのデビューシーズンに注目だ。

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1チームに1人欲しかった“万能型サイドバック”、ジャンルカ・ザンブロッタ

現代サッカーにおいて、最も重要なポジションとも言われ、その重要性が高まっているのがサイドバックだ。 言わずもがな、4バック、または5バック時に最終ラインの両サイドに位置するポジション。3バックのシステムを採用するチームも増え、ウイングバックというポジションが増えたこともあるが、多くの役割を担うことが多いポジションだ。 かつてのサイドバックは、フルバックとも呼ばれ、守備を専門としてきた。そのため、高い技術や戦術眼よりも、上下動を繰り返せる持久力と、相手のウインガーに抜かれないための対人守備力が何よりも求められるポジションだった。 上手さよりも体力が求められたポジションだが、現代サッカーではそのイメージは全くと言っていいほどなくなった。むしろ、少し前のボランチが担っていたゲームコントロールをすることすら、サイドバックの選手が行うこともあるほど。戦術眼の高さが最も止められるポジションと言っても良いだろう。 時代の変遷とともに役割が変化してきたサイドバックだが、早い時期からチームに欠かせない役割を担っていた選手がいる。元イタリア代表のジャンルカ・ザンブロッタだ。 <span class="paragraph-title">◆今でこそ珍しくない両サイドバック</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/sega20210502zambrotta_2_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> イタリアのコモで生まれたザンブロッタは、地元のクラブであるコモで1994年にプロデビュー。1997年にはセリエAのバーリへと移籍する。右利きのザンブロッタだが、プロ当初のポジションは左のウイング。攻撃的なポジションではあるが、左サイドでプレーしていた。 1999年にユベントスへと移籍するが、加入当時は中盤のサイドでプレー。左右のサイドハーフでプレーを続けていた。転機は2002-03シーズン。日韓ワールドカップにも出場したザンブロッタは、W杯のケガで出遅れると、マルチェロ・リッピ監督によって左サイドバックにコンバートされた。 元々攻撃的なポジションをやっていたザンブロッタは、クロス精度には定評があり、中盤でも左サイドを担っていたこともありプレー面に大きな影響はなかった。さらに、当初は心配されていた守備面も徐々に慣れることで向上。攻守にわたってプレーできるサイドバックとして大きく成長していくこととなった。 さらに、2005-06シーズンには現在もユベントスでプレーするDFジョルジョ・キエッリーニが加入。その影響もあり、ファビオ・カペッロ監督の下では右サイドにコンバート。その後に移籍したミランでも当初は右サイドでプレーするが、再び左サイドバックにポジションを移すなど、キャリアを通して両サイドバックを担っていくこととなった。 <span class="paragraph-title">◆チームを支えたユーティリティ性</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/sega20210502zambrotta_3_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> そのザンブロッタは、左右の足が使える事はもちろんのこと、サイドバックとして必要な豊富な運動量を備え、対人守備も大きく成長した。何よりも、基本的なパフォーマンスが安定したことが最も重宝された理由だろう。 ユーティリティプレーヤーの中には、飛び抜けた才能がなく、器用が故に様々なポジションを務める選手もいる。主力にになりにくく、便利な控え選手という立ち位置で終わる選手も少なくない。 しかし、ザンブロッタはユーティリティという言葉以上に、万能という言葉が合う選手だろう。サイドバックだけでなく、1列前でもプレーが可能。どのポジションにおいても、遜色ないプレーを行える点は、チームにいてくれると助かる存在でありながら、チームの結果に寄与できる選手でもあった。 今ではマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が“偽サイドバック”としてサイドバックに置く選手を中盤でプレーさせる方式があるが、ザンブロッタもその役割を担えただろう。戦術眼、キックの精度、そしてそれを支える持久力もあった。 ミランの後に加入したバルセロナでは右サイドバックとしてプレー。キャリアを通しては最終的に右サイドでのプレーが多くなったザンブロッタだが、現代サッカーでも高い能力を発揮したレジェンドの1人と言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>ユベントスやミラン、バルセロナとクラブチームで活躍し、イタリア代表としてもワールドカップを制したジャンルか・ザンブロッタが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたユーティリティ性を『サカつくRTW』ででも再現。是非一度チェックしよう。</div> <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/4c7a9075" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20210428.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> <span class="paragraph-title">【動画】サイドバックとは思えない落ち着いた突破から左足ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJCWGpUcGI1byIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> ユベントスやミラン、バルセロナとクラブチームで活躍し、イタリア代表としてもワールドカップを制したジャンルか・ザンブロッタが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場! 現役時代に魅せたユーティリティ性を『サカつくRTW』ででも再現。是非一度チェックしよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/4c7a9075" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20210428.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2021.05.03 18:50 Mon
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ディバラのスパーズ行きが急浮上! 約83億円でクラブ間合意に

ユベントスに所属するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ(25)がトッテナムに移籍する可能性がここに来て急上昇しているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 昨シーズン、ユベントスでの序列を下げたディバラ。最近までマンチェスター・ユナイテッドに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクとのトレード案が、ディバラの合意を残すのみというところまで迫るも、同選手側の高額な給与と代理人への手数料が要求されたことで破談に終わった。 その後も引き続き去就について注目が集まるディバラだが、急展開。今夏、同選手の獲得に興味を示していたトッテナムが移籍金6440万ポンド(約83億2000万円)でクラブ間合意に達したようだ。残すは、トッテナムとディバラによる個人条件の交渉のみだという。 プレミアリーグの移籍市場が閉幕まで残り2日。果たしてトッテナムは、ディバラ獲得を取り付けることができるだろうか。 2019.08.07 08:40 Wed
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若きデル・ピエロが決めた華麗なるジャンピングバックヒールゴール【スーパーゴール図鑑/ユベントス編】

【得点者プロフィール】 アレッサンドロ・デル・ピエロ(当時22歳) 国籍:イタリア 所属:ユベントス ポジション:FW 身長:173cm ユベントスの象徴的な存在として長きに渡って活躍したデル・ピエロ氏。才能あふれるファンタジスタとして数々のスーパープレーで観客を魅了し、ユベントスでは通算290ゴールという圧倒的な数字を残している 【試合詳細】 日程:2002年11月17日 大会:セリエA第10節 対戦相手:トリノ 時間:前半6分(0-0) <div id="cws_ad">◆デル・ピエロのオシャレ過ぎるジャンピングヒール<br/> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJVSjJrVTN2ayIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 0-0の6分、相手ボックス左でユベントスがFKのチャンスを得る。するとキッカーのMFパベル・ネドベドが低めのボールをニアサイドに入れる。 これに飛び込んだデル・ピエロは、ボールより前に走り込んでしまったものの、空中で背を向けたまま左足ヒールで合わせ、わずかにボールの軌道を変えると、見事なゴールをニアポストに決めてみせた。 これで先制ゴールを奪ったユベントスは、4-0の大勝を収めている。 2021.01.14 18:00 Thu

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