【リオ五輪プレビュー】ドタバタ劇のナイジェリアだが油断は禁物…勝負は後半も前半がカギ

2016.08.04 21:30 Thu
Getty Images
▽いよいよ開幕を迎えるリオ・デジャネイロ オリンピックの男子サッカー競技。48年ぶりのメダル獲得を目指すU-23日本代表は、5日の10時(現地時間4日21時)にU-23ナイジェリア代表との初戦を迎える。

▽リオ五輪出場を懸けて臨んだAFC U-23選手権では見事に優勝を果たし、手倉森誠監督が公言した“15連勝”に向けて着実に歩んできた日本。しかし、試合直前になり18名のメンバーに選出していたFW久保裕也(ヤング・ボーイズ)がチーム事情により不参加が決定。FW鈴木武蔵(アルビレックス新潟)をバックアップメンバーから登録するなど、ドタバタ劇に見舞われた。

◆姿を見せないナイジェリア
▽しかし、日本以上に問題を抱えているのは対戦相手のナイジェリアだ。アメリカでトレーニングキャンプを行っていたナイジェリアは、7月29日にブラジル入りする予定だったが、3日になっても姿を表さず。試合前の公式会見や公式練習もキャンセルになる事態が起きている。
▽飛行機のチケット問題や、チャーター機のサイズの問題などでブラジル入りがズレ込み、試合に間に合わないのではという最悪の事態も考えられたが、どうやら当日の午後に到着予定とのこと。キックオフの約7時間前に到着し日本戦は無事に行われることになりそうだ。

▽しかし、アトランタとマナウスの時差がないことはプラスだろうが、移動直後の試合と、マナウスの気候への対応はできていない状態だ。日本がコンディション面で優位に立てることは間違いない。
◆油断は禁物
▽コンディションやメンタルなど、様々な部分で最悪の状態が予想されるナイジェリアだが、だからといって日本が気を抜く訳にはいかない。オーバーエイジ枠ではチェルシーのMFジョン・オビ・ミケルが選出されており、U-17ワールドカップを連覇しているなど、実力者が揃っている。

▽ここまで入念な調整、準備を行ってきた手倉森監督も「自分たちがやってきたことに自信と確信を持ってやっていこう」と選手たちに伝えたと語り、相手のアクシデントに関わらず、しっかりと戦うことを再確認したようだ。

◆ブラジル戦のメンバーが中心か
▽U-23ブラジル代表とのトレーニングマッチでは良い所を見せることができなかった日本だが、ナイジェリア戦でも同様のメンバーがピッチに立つのではないだろうか。

▽GKはここまでチームの正守護神を務めてきた櫛引政敏(鹿島アントラーズ)が務め、DFラインは右から室屋成(FC東京)、塩谷司(サンフレッチェ広島)、植田直通(鹿島アントラーズ)、藤春廣輝(ガンバ大阪)が並ぶだろう。

▽中盤は、アンカーに遠藤航(浦和レッズ)を置き、原川力、大島僚太(ともに川崎フロンターレ)がインサイドハーフになると見る。この3名は試合展開でポジションが流動的に変わるはずだ。また、3トップ気味の前線は右に南野拓実(ザルツブルク)、左に中島翔哉(FC東京)を配置し、1トップに興梠慎三(浦和レッズ)が入ることになるだろう。

◆勝負は後半も前半がカギ
▽「スピードの持久戦なら日本に分があると思う」と手倉森監督がコメントしたように、コンディションが整っていない相手であれば、テーマである「耐えて勝つ」を体現すべく、後半に勝負をかける方が得策だろう。

▽一方で、ナイジェリアは立ち上がりに全てを懸けて挑んでくる可能性が高い。持久戦に持ち込まれることを嫌うのであれば、前半の戦い方がカギを握るだろう。しっかりと守備を構築し、相手のウィークポイントである最終ラインの隙を突いて先制点を奪い切りたい。

▽48年ぶりのメダル獲得を目指す日本。手倉森監督も語ったように、ナイジェリアとはオリンピックで不思議な縁がある。大会直前のアクシデントを含め、縁を感じるナイジェリア戦。4年前同様に初戦の白星で勢いをつけ、メダルへの第一歩を踏み出してもらいたい。

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