ヤングボーイズの態度一転で泥沼化するFW久保裕也の五輪派遣問題…霜田正浩NTD「タイムリミットまで待つ」「無理なら速やかに差し替え」《リオ五輪》

▽4日にブラジルで開幕するリオ・デジャネイロ オリンピックの男子サッカーに出場するU-23日本代表は2日、グループステージの2試合(U-23ナイジェリア代表戦、U-23コロンビア代表戦)が行われるマナウスで初練習を行った。

▽チームのトレーニング終了後、日本サッカー協会(JFA)の霜田正浩ナショナルチームダイレクター(NTD)が取材陣に対して、ヤングボーイズが下した突然の派遣への派遣拒否により、大幅に合流が遅れているFW久保裕也に関して、口を開いた。

◆霜田正浩ナショナルチームダイレクター
「現在、ヤングボーイズと久保裕也選手の招集について、まだやり取りをしている最中。昨日、メディアの方にお話をしたように、今日の段階で何かしらの決断を下して、ここでみなさんに発表できれば良かったが、まだ最終結論に至っていない」
「事実から言うと、オリンピック日本代表チームとしては、一日でも早く合流してもらいたいということで、再三にわたってクラブにお願いをしている。その中で、ヤングボーイズの3日に行われるチャンピオンズリーグ予選が終了次第、なるべく早くチームに合流させてほしいとリクエストしてきた」

「その中で、まだクラブから返答がなく、こちらとしても3日が終わった後に、4日に合流できる確約が欲しいとの願いを出している。しかし、クラブ内で調整がついていないとのことで、まだ返信がない」「クラブの事情は理解しているが、なるべく早く合流してほしいとのリクエストを伝えてあり、4日に行われる初戦のナイジェリア戦に間に合わなくても是非とも代表に出してほしいとも希望している」

「その中で、3日の試合が終わってみないとわからないとの返答を1度受けたが、それではこちらとしても、FIFAが設定する差し替えの締切日に間に合わないという事実がある。その日程、締切日は向こうにも伝えてある」

「こちらは、久保選手を最大限に招集できるように努力をし、先方にリクエストを伝え、ギリギリまで待っている状況。最終的に17人でオリンピックを戦うリスクは避けなければならないので、日程に関してFIFAとIOCと調整している」

「今のところ、初戦の24時間前が最終リミットとなっている。このルールに間に合わせるための手続きにどれだけ時間がかかるのか。昨日もみなさんにお話をしたが、それなりにかかるだろうという風に言われている」

「ただ、明日のブラジル時間の午前中、ヨーロッパとは6時間の時差がある。向こうのお昼頃には、最終的な返信が来ると期待している。返信をしてほしいとも伝えてある。その中で、ヤングボーイズがどのような結論を下すのか」

「3日のチャンピオンズリーグが終わった段階で、4日に代表チームに合流させてくれるかどうかの確約をタイムリミットまで待ちたい。そこで、久保選手がどうしても合流できないということであれば、速やかに選手の差し替えをしていきたい」

「それは、現場との調整もついている。今日、バックアップの選手も到着したので、あの中から誰になるかわからないが、そこから速やかに差し替えを行い、初戦のナイジェリア戦に万全の準備を整えたい」