ユーロのベストイレブン! ベイルやグリーズマン選出《ユーロ2016》

2016.07.11 09:00 Mon
▽ユーロ2016の全日程が10日に終了した。超WSでは、ユーロ2016のベストイレブンを独自に選定。以下がその詳細となっている。

GK
ルイ・パトリシオ(ポルトガル)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【6.0】
▽安定感が際立っていたスポルティングの28歳のポルトガル守護神を大会ベストGKに選出する。セービングだけでなく、キャッチングやハイボール処理など、一貫したゴールキーピングを披露。特に決勝戦のフランス代表戦では好セーブを連発し、母国のユーロ初制覇の立役者となった。
7試合出場(先発:7試合)
DF
クリス・ガンター(ウェールズ)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【5.83】
▽チャンピオンシップ(イングランド2部相当)のレディングに所属する右サイドバックのガンターは、チームのレギュラーで数少ない2部の選手だったが、“ネームバリュー”を払拭するプレーを披露。右サイドバックと右ウイングバックとして、ベスト4敗退が決まるまでの全6試合に出場。粘り強い守備と機を見た攻撃参加を継続し、ウェールズの躍進を影で支えた。
6試合出場(先発:6試合)

DF
アシュリー・ウィリアムズ(ウェールズ)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【5.92】
▽ユーロ初参戦ながらもベスト4という素晴らしい成績を収めたウェールズのキャプテンをセンターバックの一角に推す。5バックの中央で最終ラインを統率した今大会では、敗れた準決勝までの全6試合に出場。安定したポジショニングと気迫溢れるプレーぶりで、チームを盛り立てた。特に準々決勝のベルギー代表戦では、ルカクを抑えながら貴重な同点弾を挙げる活躍ぶりだった。
6試合出場(先発:6試合)

DF
ペペ(ポルトガル)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【6.17】
▽ポルトガルの最終ラインを統率したペペもベストイレブンに相応しい。準決勝では痛恨の負傷欠場となったが、決勝で復帰すると抜群の守備力でフランス攻撃陣に対応。大会中は随所で対人プレーの強さを見せて、マンジュキッチやジルーなどのストライカー陣を抑え込んだ。
6試合出場(先発:6試合)
DF
ヨナス・ヘクター(ドイツ)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【5.83】
▽ケルンに所属する26歳のレフトバックは、今大会で自身の評価を大きく高めた。今大会は、準決勝で敗れるまでの全6試合に先発出場。持ち味であるダイナミックなオーバーラップを生かした攻撃面での貢献だけでなく、守備でも一対一の強さを発揮。超WSのレーティングで平均以下の【5.0】が一度もなかったように、安定感が際立っていた。
6試合出場(先発:6試合)

MF
アーロン・ラムジー(ウェールズ)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【6.2】
▽銀髪にして臨んだアーセナルMFは、ベイルと共にウェールズのベスト4進出に大きく貢献した。中盤のインサイドハーフとして豊富な運動量を武器に、全5試合で及第点以上のパフォーマンスを披露。2ゴールに絡む圧巻の活躍を見せたベルギー代表戦で次戦出場停止となる警告を受けたことがチームにとって非常に痛かった。
5試合出場(先発:5試合)

MF
ブレーズ・マテュイディ(フランス)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【5.75】
▽今夏にパリ・サンジェルマンからの移籍が噂される29歳のダイナモもフランスを支えた。圧倒的な運動量とタイトなマーキング、機を見た飛び出しで攻守に大きく貢献。ポグバと共にフランスの中盤をソリッドなものとした。
7試合出場(先発:6試合)

MF
ディミトリ・パイエ(フランス)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【6.36】
▽2015-16シーズンにウェストハムで大きなインパクトを残したアタッカーは、今大会でもサプライズとなった。開幕戦のルーマニア代表戦で値千金の決勝弾を記録すると、第2節のアルバニア戦でも躍動。準々決勝のアイスランドでも1ゴール1アシストと見事なパフォーマンスを披露した。準決勝と決勝では厳しいマークに苦しんだが、ベストイレブンに名を連ねるのに相応しいだろう。
7試合出場(先発:6試合)

FW
アントワーヌ・グリーズマン(フランス)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【6.07】
▽まさにゴールデンボーイとして今大会の主役になった。通算6ゴールを記録し、見事に得点王に輝いた。アトレティコ・マドリー時と同様に抜群の瞬発力と決定力を遺憾なく発揮し、母国の準優勝に貢献。とりわけ、決勝トーナメントでは3試合連続ゴールを記録するなど、勝負強さが際立っていた。
7試合出場(先発:6試合)

FW
ガレス・ベイル(ウェールズ)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【6.42】
▽グループステージで3試合連続ゴールを挙げるなど、エースとして母国を決勝トーナメント進出に導いた。今大会ではクラブチームとは異なり、セカンドトップの位置で自由に動きながら攻撃陣を牽引。決勝トーナメントでもパフォーマンスは衰えることなく、ベスト4という国民の誰もが満足するであろう素晴らしい結果を残す立役者となった。
6試合出場(先発:6試合)

FWマリオ・ゴメス (ドイツ)
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超WSダイジェスト:平均レーティング【6.0】
▽初戦はゼロトップを採用するチームの中で起用されなかったが、大会初先発となったグループステージ最終節の北アイルランド代表戦で1ゴールを含む大活躍を見せてポジションを奪取。ラウンド16のスロバキア代表戦で連続得点を記録し、準々決勝のイタリア代表戦でも負傷するまで見せ場をつくった。彼の不在がドイツの準決勝敗退に大きく影響したと言えるだろう。
4試合出場(先発:3試合)
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【日本サッカー見聞録】EUROとJを見比べて感じた疑問

▽今週10日にポルトガルの初優勝で終わったEUROだが、ポゼッションサッカーで一時代を築いたスペインは、主力の高齢化もあり決勝トーナメント1回戦でイタリアに敗れた。W杯を制し、EUROでも連覇を果たした“無敵艦隊”も、一つの時代が終わったと言える。スペイン同様、準決勝ではポゼッションでフランスを圧倒したドイツも敗れ、決勝では終始試合を支配したフランスが延長戦でポルトガルに屈した。 ▽W杯やEUROのような長期間に渡る大会でジャイアントキリングを起こすには、アイスランドのような堅守速攻型しか方法がないことは、過去にもギリシャが証明している。世界のトレンドとして、このままポゼッションサッカーは衰退していくのだろうか。 ▽と言ったところでJリーグである。第2ステージの第3節を消化したばかりだが、3連勝を飾った川崎F、横浜FM、浦和、そして4位につけるG大阪にはいずれも共通点がある。それは中盤に違いを生み出せるパサーがいることだ。中村憲、中村俊、柏木、遠藤らベテランのプレーメーカーがチームを牽引し、横浜FM以外はポゼッションサッカーで優勝争いを演じている。第1ステージ覇者の鹿島にも小笠原と柴崎というプレーメーカーを擁している。 ▽ほんの10年くらい前の日本は、プレーメーカーの宝庫だった。小野、中田英、中村俊、稲本ら中盤にはきらめくようなタレントがいた。しかし現在は香川を筆頭に原口、宇佐美、南野らサイドアタッカーが海外移籍を果たし、リオ五輪日本代表にもプレーメーカーは見当たらない。これはこれでトレンドなのかもしれないが、日本のトップレベルであるJ1リーグで優勝争いを演じているのは、いずれもプレーメーカーを擁したポゼッションサッカーという点にギャップを感じてしまう。そしてACLでのJリーグ勢の凋落が追い打ちを掛ける。Jリーグは世界のトレンドと逆行しているのではないかという疑問である。 ▽ただし、やむを得ない事情もある。日本は欧州やアフリカ勢はもちろん、韓国や中国と比較しても190センチ台の巨漢CBやストライカーはいないし、今後も出て来る可能性は低い。このためアジリティとスキルで勝負するしかなく、必然的にポゼッションサッカーにならざるを得ない。そこで気になるのが、プレーメーカーの後継者だ。いまだ中村憲、中村俊が輝きを放っている一方、彼らの系譜を継ぐ選手がすぐに思い浮かばない。可能性を秘めているのは大島くらいだが、前任者に比べると“小粒感”は否めない。 ▽大型CBとストライカーの育成は日本サッカーの課題であるが、本田や柏木の後継者の発掘と育成も急務なのではないだろうか。1カ月近く、EUROとJリーグを交互に見比べて感じた素朴な疑問だった。<hr>【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2016.07.14 15:30 Thu
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