【六さんのアムールフットボール】ユーロ2016 ~vol.7~

2016.07.04 17:31 Mon
[喜ぶロナウド]

▽ロナウドがまだ本調子ではない。ゴールチャンスにボールをしっかりミートできていない。決定機は予選リーグを含めて何回も訪れたというのに、ゴールは5試合で2得点である。
[ロナウドのヘッド枠をとらえず]
▽ロナウドが本来の力を普通に出していれば、3位通過もなかったし、ポーランド戦でも延長PKはなかった。4戦して4引き分けにもかかわらず、ベスト4である。ポルトガル大会のギリシャを思わせるしたたかさだ。スペインがなすすべなく敗れたのに対し、ロナウドが不調でも、結局「戦術ロナウド」のポルトガルは残った。
[子供好きの一面がうかがえる]

[レバンドフスキーは本来のパフォーマンスを見せた]

[クアレスマ決め手ポルトガル勝利]
▽ベルギーの守備が崩壊し、ウエールズがまさかの逆転勝ち。この試合はボルドーでTV観戦をする予定だったが、安くてうまいワインにおぼれて沈没。明け方確認したニュースで結果を知った。ウエールズの強さは本物かもしれない。移動による腰の負担を考えて、この試合をパスしたのは失敗だった。「したことより、しないことが後悔」が僕の人生訓だが、選択を間違ってしまった。
[スタンドでは珍しい若い女性連]
▽準決勝は、ポルトガル対ウエールズというより、レアル・マドリーの両雄対決に注目が集まる。二人のパフォーマンス次第で、所属チームでの立ち位置が変わってくるのでは、というのが、現地にまだ残っているマドリッド在住メディアの推測である。逆に言うと、もはや大会の興味はそれしかない、というのが彼らの心情らしい。
[ポーランドの美少女]
▽チャンピオンズリーグでは、レアル・マドリーが優勝、その余韻冷めやらぬユーロでも、再びレアルの風が本当に吹くとは、予想もしていなかった。両雄の勝者のメンタリティが問われる一戦になりそうだ。
【六川則夫】(ろくかわのりお)
1951年、東京生まれ。
40年近くピッチレベルでサッカーを撮り続けてきている重鎮フォトグラファー。「蹴る、観る、撮る」の順序でサッカーを愛し、現在も取材の合間にボールを蹴るという根っからのサッカーボーイでもある。

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