なでしこジャパン、アメリカとの第2戦は後半途中の雷雨でまさかの中止に…《国際親善試合》
2016.06.06 04:54 Mon
▽なでしこジャパンは5日、クリーブランドのファーストエナジー・スタジアムでアメリカ女子代表との国際親善試合を戦うも、0-2で迎えた後半終盤に雷雨の影響で試合中止が決定した。
▽高倉新監督の初陣となった2日のアメリカ戦を3-3のドローで終えたなでしこは、中2日で行われた第2戦で新体制初勝利を目指した。初戦からの変更は7点。岩渕と宇津木、阪口、熊谷の4選手が引き続き先発に入った一方、GKに山根、熊谷の相棒に代表デビューの高木、中盤から前では高倉体制初出場となる杉田と菅澤というフレッシュなメンバーが入った。なお、初戦の退場で出場停止の大儀見はベンチ外となった。
▽また、初戦と同様に[4-2-3-1]の布陣を採用したなでしこは、最終ラインに右から川村、高木、熊谷、宇津木が並び、中盤は日テレ・ベレーゼでコンビを組む中里と阪口が底に入り、2列目は右から杉田、岩渕、増矢。1トップに菅澤が入った。
▽立ち上がりからアメリカの勢いに気圧された日本は、キックオフ直後に右サイドを崩されてボックス右に侵入したプレスに強烈なシュートを許すが、これはGK山根の好守で凌ぐ。その後もハイプレスとシンプルに背後を狙う相手の攻撃に急造の最終ラインが手を焼き、序盤からGK山根のセービング機会が増えていった。
▽徐々に流れを引き戻したなでしこは、13分に増矢のスルーパスに反応した菅澤がボックス手前で先にDFの前に身体を張って抜け出しかかるも、ここは相手にファウルで止められる。好位置で得たFKをキッカーの杉田が直接狙うも、これは精度を欠いた。
▽立ち上がりに比べて守備が安定したものの、なかなか攻撃に出られないなでしこは、27分に課題のセットプレーから先制を許す。自陣左サイドで与えたFKの場面でゴール前を狙った低いフィードを杉田がクリアミス。このルーズボールをロングに通されてボックス右から折り返されると、ジョンストンに滑り込みながら合わせられた。
▽迎えた後半、高倉監督はほとんど見せ場のなかった杉田と菅澤をベンチに下げて、頭から中島と千葉を投入。この交代で中島が右サイドハーフ、千葉が初戦と同じトップ下に入り、岩渕が最前線に上がった。
▽だが、後半も入りの悪いなでしこは、キックオフ直後にモーガンにいきなり決定的なシュートを許すが、ここはGK山根のファインセーブで難を逃れた。さらに54分にもボックス左に抜け出したヒースに決定機を与えるが、再び山根がサイズを生かした守備で阻み、チームを救った。
▽守勢が続くなでしこは、60分過ぎに我慢し切れず、追加点を奪われる。右サイドに抜け出したダンからのクロスをボックス中央に走り込んだモーガンに左足で流し込まれた。
▽痛恨の2点目を許したなでしこは、65分に岩渕と増矢を下げて横山と佐々木を投入。その横山はボックス手前で前を向いて惜しいミドルシュートを放つなど、初戦と同様にゴールの匂いを感じさせる仕掛けを見せた。
▽その後、突然の雷雨の影響で75分過ぎに一時中断が発表された試合は、天候の回復が思わしくないことから、後に安全面を考慮して試合中止が決定した。なお、今回の試合はFIFAランキングに影響するため、中断前の2-0というスコアでアメリカの勝利とするか、無効試合とするかは、後日に国際サッカー連盟(FIFA)が判断することになる。
▽高倉体制初勝利を目指した新生なでしこジャパンの2戦目は、雷雨による中止という思わぬ結末となった。
▽高倉新監督の初陣となった2日のアメリカ戦を3-3のドローで終えたなでしこは、中2日で行われた第2戦で新体制初勝利を目指した。初戦からの変更は7点。岩渕と宇津木、阪口、熊谷の4選手が引き続き先発に入った一方、GKに山根、熊谷の相棒に代表デビューの高木、中盤から前では高倉体制初出場となる杉田と菅澤というフレッシュなメンバーが入った。なお、初戦の退場で出場停止の大儀見はベンチ外となった。
▽また、初戦と同様に[4-2-3-1]の布陣を採用したなでしこは、最終ラインに右から川村、高木、熊谷、宇津木が並び、中盤は日テレ・ベレーゼでコンビを組む中里と阪口が底に入り、2列目は右から杉田、岩渕、増矢。1トップに菅澤が入った。
▽立ち上がりからアメリカの勢いに気圧された日本は、キックオフ直後に右サイドを崩されてボックス右に侵入したプレスに強烈なシュートを許すが、これはGK山根の好守で凌ぐ。その後もハイプレスとシンプルに背後を狙う相手の攻撃に急造の最終ラインが手を焼き、序盤からGK山根のセービング機会が増えていった。
▽立ち上がりに比べて守備が安定したものの、なかなか攻撃に出られないなでしこは、27分に課題のセットプレーから先制を許す。自陣左サイドで与えたFKの場面でゴール前を狙った低いフィードを杉田がクリアミス。このルーズボールをロングに通されてボックス右から折り返されると、ジョンストンに滑り込みながら合わせられた。
▽すぐに反撃に出たいなでしこは、より攻撃に意識を傾けるも押し込まれる時間が長くボールを奪う位置が低い。そのため、なかなか個で打開を図れる前線の岩渕らにボールが渡らず、前半は流れの中で1本もシュートを打つことができなかった。
▽迎えた後半、高倉監督はほとんど見せ場のなかった杉田と菅澤をベンチに下げて、頭から中島と千葉を投入。この交代で中島が右サイドハーフ、千葉が初戦と同じトップ下に入り、岩渕が最前線に上がった。
▽だが、後半も入りの悪いなでしこは、キックオフ直後にモーガンにいきなり決定的なシュートを許すが、ここはGK山根のファインセーブで難を逃れた。さらに54分にもボックス左に抜け出したヒースに決定機を与えるが、再び山根がサイズを生かした守備で阻み、チームを救った。
▽守勢が続くなでしこは、60分過ぎに我慢し切れず、追加点を奪われる。右サイドに抜け出したダンからのクロスをボックス中央に走り込んだモーガンに左足で流し込まれた。
▽痛恨の2点目を許したなでしこは、65分に岩渕と増矢を下げて横山と佐々木を投入。その横山はボックス手前で前を向いて惜しいミドルシュートを放つなど、初戦と同様にゴールの匂いを感じさせる仕掛けを見せた。
▽その後、突然の雷雨の影響で75分過ぎに一時中断が発表された試合は、天候の回復が思わしくないことから、後に安全面を考慮して試合中止が決定した。なお、今回の試合はFIFAランキングに影響するため、中断前の2-0というスコアでアメリカの勝利とするか、無効試合とするかは、後日に国際サッカー連盟(FIFA)が判断することになる。
▽高倉体制初勝利を目指した新生なでしこジャパンの2戦目は、雷雨による中止という思わぬ結末となった。
日本の関連記事
キリンチャレンジカップの関連記事
|
|
日本の人気記事ランキング
1
日本代表が離脱の南野拓実の代役にオナイウ阿道を追加招集、フランス2部で現在2試合連続ゴール中で背番号は南野の「10」に
日本サッカー協会(JFA)は4日、トゥールーズのFWオナイウ阿道を日本代表に追加招集することを発表した。背番号は「10」を付ける。 日本代表は2日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオマーン代表戦で0-1と敗戦。中国代表戦を戦うため、カタールへと移動した。 オマーン戦を負傷欠場していたMF南野拓実(リバプール)がケガのためそのまま離脱。攻撃陣が手薄となっていた。 なお、DF板倉滉(シャルケ)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)に続いて3人目の離脱となっていた。 オナイウは今シーズンの明治安田生命J1リーグで20試合に出場し12得点を記録。夏にリーグ・ドゥ(フランス2部)のトゥールーズへと完全移籍すると、6試合で2ゴールを記録。2試合連続ゴール中と好調を維持していた。 2021.09.04 22:05 Sat2
「まさに死闘ってカンジ」歴史に残るバーレーンとの4-3の激闘!2004年大会プレイバックに反響「このゴールで中澤佑二に惚れた」
31日、日本代表はアジアカップ2023のラウンド16でバーレーン代表と対戦する。 過去の対戦成績は日本の8勝2敗となっているが、アジアカップの舞台で最後に対戦したのは2004年の中国大会での準決勝。記憶に残る激闘だった。 MF小野伸二、FW高原直泰ら当時の主力選手が欠場していた当時の日本は、開催国の中国サポーターにブーイングを浴びせられながらも決勝トーナメントに進出すると、準々決勝ではPK戦途中でのサイド変更とGK川口能活の神がかり的なセーブが印象深いヨルダン代表戦に勝利し、準決勝でバーレーンと対戦した。 しかし、バーレーン戦では開始6分に先制ゴールを許すと、40分にはMF遠藤保仁が不可解な判定で一発退場。日本はビハインドの状況で数的不利を負ってしまった。 数的不利の状況でもMF中田浩二とFW玉田圭司のゴールで逆転した日本だったが、その後2失点。2-3と1点ビハインドで試合終盤を迎えた。 それでも日本は最後まで諦めず。DFも攻めあがって同点ゴールを狙うと、90分にDF中澤佑二が値千金の同点ゴール。不屈の精神で同点に追いつくと、延長前半には玉田の独走ゴールが決まり、4-3で激闘を制していた。 なんとか決勝に進出した日本は、決勝で中国代表を撃破。見事に大会連覇を成し遂げていた。 久しぶりの対戦を前に『DAZN』は当時の試合映像をプレイバック。SNS上のファンも「このゴールで中澤佑二に惚れた」、「バーレーン戦といえばこの試合よな」、「痺れたね、玉田」、「まさに「死闘」ってカンジだった!」、「2004の大会は激熱だった」と当時を思い返している。 ベスト8を懸けた一戦は、31日の20時30分にキックオフ。『DAZN』で視聴が可能だ。 <span class="paragraph-title">【動画】当時の記憶が蘇る!2004年大会でのバーレーンとの激闘ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>「バーレーンvs日本」<br>過去対戦をプレイバック<br>\<br><br>アジアカップ2004年大会で起きた<br>奇跡の大逆転劇<br><br><a href="https://twitter.com/hashtag/AFC%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#AFCアジアカップ</a> ラウンド16<br>バーレーン×日本<br>1/31(水)20:30(19:45配信開始)<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 独占配信<br>出演:水沼貴史/小野伸二/佐藤寿人/下田恒幸/桑原学 <a href="https://t.co/x7Sals8iKu">pic.twitter.com/x7Sals8iKu</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1752609401201189348?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.01.31 18:45 Wed3
日本代表、南野拓実がケガで離脱…代替選手は決定次第発表
日本サッカー協会(JFA)は4日、MF南野拓実が日本代表から離脱することを発表した。 現在、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けたアジア最終予選に臨んでいる日本代表。2日に行われた初戦のオマーン代表戦は、相手のインテンシティの高さに為す術なく敗戦を喫した。 7日にカタールのドーハで行われる中国代表戦に向けて調整中の日本だが、南野はケガのため離脱することが報告された。オマーン戦も左太ももの問題でベンチ入りも出場していなかった。 なお、JFAは追加招集選手に関しては決定次第知らせると伝えている。 今回の活動では、すでにMF板倉滉(シャルケ)とDF酒井宏樹(浦和)が離脱しており、南野で3人目となった。 2021.09.04 15:11 Sat4
「公式がこれは泣けるよ」W杯を終えた日本代表、JFA公開の映像がイナズマイレブンの楽曲含め大反響「4年後も期待」
日本サッカー協会(JFA)の公開したショートムービーに注目が集まっている。 7大会連続7回目となるワールドカップ(W杯)に臨んだサッカー日本代表。カタールではグループステージでドイツ代表、スペイン代表を逆転で下す快挙を達成し、決勝トーナメント進出を決めた。 史上初のベスト8進出を目指した5日のラウンド16では難敵・クロアチア代表と対戦。1-1で120分を終了し、PK戦までもつれ込んだが、残念ながら涙をのむこととなった。 激闘を終えた日本代表。7日にはJFAの公式TikTokアカウントが改めてラウンド16のシーンを振り返る映像を公開すると、これに大きな反響が寄せられた。 「この大会で得た自信も、この大会で流した涙も、夢の力に変える。 たくさんの応援、本当にありがとうございました」 BGMにはイナズマイレブンで使用された楽曲、T-Pistonz+KMCの『GOODキター!』が採用されており、締めくくりの折り鶴と相まって琴線に触れるとの声が相次いだ。 「公式がイナズマイレブンは泣けるのよ」、「4年後もイナズマイレブンの曲使ってくださるの期待してます」、「世代すぎて泣ける」など、選曲への賛辞が送られるとともに、「こんなに熱くなれたのは日本代表のおかげ!感動をありがとう」、「まじ公式ありがとう。日本代表もありがとう!」日本代表への労いのメッセージが多数届いている。 目標としていたベスト8進出とはならなかったが、国内のみならず世界中に大きな感動を与えた日本。4年後こそは新しい景色を期待せずにはいられない。 <span class="paragraph-title">【動画】楽曲含め大きな反響を呼んでいるJFA公開のショートムービー</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="tiktok-embed" cite="https://www.tiktok.com/@jfa_samuraiblue/video/7174331420096138498" data-video-id="7174331420096138498" style="max-width: 605px;min-width: 325px;" > <section> <a target="_blank" title="@jfa_samuraiblue" href="https://www.tiktok.com/@jfa_samuraiblue?refer=embed">@jfa_samuraiblue</a> この大会で得た自信も、この大会で流した涙も、夢の力に変える。 たくさんの応援、本当にありがとうございました。 <a title="サッカー日本代表" target="_blank" href="https://www.tiktok.com/tag/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8?refer=embed">#サッカー日本代表</a> <a title="worldcup2022" target="_blank" href="https://www.tiktok.com/tag/worldcup2022?refer=embed">#worldcup2022</a> <a title="fifaworldcup" target="_blank" href="https://www.tiktok.com/tag/fifaworldcup?refer=embed">#fifaworldcup</a> <a target="_blank" title="♬ オリジナル楽曲 - サッカー日本代表/JFA" href="https://www.tiktok.com/music/オリジナル楽曲-サッカー日本代表JFA-7174331431253379842?refer=embed">♬ オリジナル楽曲 - サッカー日本代表/JFA</a> </section> </blockquote> <script async src="https://www.tiktok.com/embed.js"></script> 2022.12.08 20:05 Thu5
