10人のユナイテッドが延長戦のリンガード弾で12年ぶりFAカップ戴冠《FAカップ》

2016.05.22 04:30 Sun
Getty Images
▽FAカップ決勝のクリスタル・パレスvsマンチェスター・ユナイテッドが21日にウェンブリー・スタジアムで開催され、1-1で迎えた延長戦をリンガードのゴールで勝ち越したユナイテッドが1-2で制した。

▽FAカップ初制覇を狙うパレスと、12年ぶり12度目の優勝を目指すユナイテッドが聖地で相まみえた。ユナイテッドは、火曜日に行われた最終節のボーンマス戦から先発2選手を変更。ボースウィック=ジャクソンとリンガードに代えて、ロホと出場停止明けのフェライーニを起用した。

▽一方のパレスは、中盤にキャバイエ、ジェディナク、マッカーサーを同時起用。最前線に据えたウィッカムの高さ、そしてウイングに入ったザハとボラシーを生かしたカウンターに期待がかかるところだった。
▽試合は、重心を低くしたパレスに対して、ポゼッションを高めたユナイテッドが攻め込む序盤戦となる。ユナイテッドはルーニーを起点に、ラッシュフォードやマルシャルの個人技でゴールに迫ろうとする。

▽しかし、先にチャンスをつくったのは、ザハやウィッカムのダイレクトな仕掛けで徐々にユナイテッドを脅かし始めたパレスだった。19分、左サイドでFKを得ると、キャバイエのクロスにニアでボラシーが合わせる。このヘディングシュートがゴールに飛ぶも、GKデ・ヘアにセーブされた。
▽対するユナイテッドは、22分に反撃。バレンシアのパスからボックス右のマタがゴール左にシュートを放つも、これはGKヘネシーのファインセーブに遭った。さらに33分にもユナイテッドが決定機を演出。右サイドから仕掛けてボックス右に侵入したラッシュフォードのクロスにファーのマルシャルがシュート。しかし、これはDFにブロックされた。

▽迎えた後半、ユナイテッドは53分にビッグチャンスを迎える。バレンシアの仕掛けからボックス右でボールを受けたフェライーニが前を向いて右足を振り抜く。しかし、この強烈なシュートは右のポストに弾かれる。

▽61分にもユナイテッドに好機。バレンシアが右から上げたクロスに正面のマルシャルがヘディングで合わせる。これがゴール左に飛ぶも、再びポストに阻まれる。

▽66分に足を痛めたロホに代えてダルミアンを投入したユナイテッドは、72分にラッシュフォードも足を痛めてプレー続行不可能となる。ファン・ハール監督は、アシュリー・ヤングをそのまま1トップの位置で起用する。

▽しかし、78分に試合の均衡を破ったのはパレスだった。CKがクリアされたセカンドボールを拾って二次攻撃。浮き球パスでボックス左に抜け出したパンチェオンが左足を振り抜くと、強烈なシュートでデ・ヘアの牙城を破った。

▽先制を許したユナイテッドだが、すぐさま反撃に転じると、次のチャンスを生かす。81分、バイタルエリアで仕掛けたルーニーが相手4選手のマークを外しながらボックス右に侵入してクロス。ファーのフェライーニが胸でボールを落とすと、最後はマタがゴールにねじ込んだ。そして、試合はそのまま延長にもつれ込む。

▽迎えた延長もオープンな展開となる。パレスは延長前半12分、ロングボールのセカンドボールをボックス手前のボラシーがダイレクトボレーで叩く。これがゴール右に飛ぶも、GKデ・ヘアのセーブに遭う。

▽延長前半終了間際にはユナイテッドが窮地に陥る。相手のカウンターを阻んだスモーリングが2枚目のイエローカードで退場となり、残りの約15分を数的不利の状況で戦うことになった。

▽延長後半2分にはパレスがゴールに迫る。バイタルエリアで仕掛けたザハのパスで最終ラインを破った途中出場のゲイルが決定的なシュートを放つも、ここもGKデ・ヘアにストップされる。

▽すると、後半終了間際から出場していたリンガードが大仕事をやってのける。延長後半5分、ボックス右で仕掛けたバレンシアがクロスを入れると、これがクリアされたボールを正面のリンガードがダイレクトボレー。これがネットに突き刺さり、数的不利のユナイテッドが勝ち越した。

▽その後、GKデ・ヘアの好守もあってユナイテッドが逃げ切りに成功。12年ぶり12度目となるFAカップ制覇で、2012-13シーズンのファーガソン政権終了後初となるタイトルを手にした。

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