岩波負傷の日本、狡猾パラグアイに黒星スタート《トゥーロン国際大会》

2016.05.22 01:15 Sun
Getty Images
▽U-23日本代表は21日、トゥーロン国際大会初戦でU-23パラグアイ代表とスタッド・レオ・ラグランジュで対戦し、1-2で敗れた。

▽リオ五輪まで2カ月半を切ったU-23日本代表が本番を戦う前の最後の貴重な国際大会となる今回のトゥーロン。結果も重要ながら、選手選考という点でも大きな意味のある今大会に向けて日本は、DF室屋やDF奈良、DF山中、MF中島ら主力に負傷者が続出している。そんな中、ファン・ウェルメスケルケン・際や先日のガーナ代表戦でゴールを決めた富樫が先発での起用となった。
▽いつも通りのフラットな[4-4-2]の布陣で臨んだ日本は、立ち上がりから圧力をかけて主導権を握りにかかる。開始2分には矢島のミドルシュートが相手GKを強襲。そして、ポゼッションでも上回っていくと、矢島と亀川の左サイドを使って打開を図った。

▽しかし、シンプルにセルヒオ・ディアスとバエスの2トップを走らせるカウンターを狙うパラグアイに18分、先制を許す。ファン・ウェルメスケルケン・際のバックパスミスをビジャサンティにカットされてカウンターを許すと、ボックス左まで侵入されて送られたラストパスをバエスに押し込まれた。

▽自陣に引くパラグアイに対して引き続きポゼッションする日本は27分、ボックス手前左からの野津田の強烈なシュートがバーを叩く。それでも、31分にはコルマンにディフェンスライン背後を取られるピンチを迎えるなど、流れを引き寄せきれない。助かった日本だったが、34分に守備の要である岩波が相手と競り合って着地した際に左ヒザを痛めて担架で運ばれ、三浦との交代を強いられた。ハーフタイムにかけても押し込んだ日本だったが、チャンスを生み出せずに前半を1点ビハインドで終えた。
▽後半頭からファン・ウェルメスケルケン・際に代えて三丸を左サイドバックに投入した日本は、右サイドバックに亀川を回した。そして、前半同様にパラグアイを押し込むと、49分に原川がボックス左からシュートに持ち込むも、わずかに枠の左へ外れた。さらに52分に野津田が決定的なシュートを浴びせた日本は、54分に決定機を迎える。直前に富樫に代わって投入されていたオナイウの落としをボックス左の矢島がダイレクトでシュート。だが、枠を捉えていたシュートは相手GKの好守に阻止された。

▽それでも61分に試合を振り出しに戻す。原川の縦パスをボックス左で受けた浅野が鋭く前を向いて左足を一閃。これがゴール右に決まった。1-1として以降、日本が押し気味に試合を進めていたが、70分に勝ち越しを許す。ボックス手前左で与えたFKをセルヒオ・ディアスに狙われると、シュートがゴール左上に決まった。これ以降、攻めあぐねた日本は終了間際の80分に野津田のミドルシュートでゴールに迫るもGKに阻まれ、1-2でタイムアップ。初戦を落とした日本は2日後にU-23ポルトガル代表と対戦する。
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