ハリルホジッチ監督、自分がイングランド代表監督なら「ルーニーは外す」《WOWOW製作発表記者会見トークショー》
2016.04.28 22:10 Thu
▽28日に原宿のクエストホールで、今夏にフランスで開催される「UEFA EURO2016サッカー欧州選手権」を放映するWOWOWの製作発表記者会見が行われた。
◆テーマ:ユーロの凄さとは
ヒ「ユーロの凄さをまずはハリルホジッチ監督からお願いします」
ハリルホジッチ(以下:ハ)「ワールドカップと比較することはできない。ワールドカップでは南米、アフリカ、アジアも参加し、それぞれが違う内容のサッカーをする。ユーロは名前の通りに欧州だけ。サッカー発祥の地である欧州。見ているファンたちの目は肥えている。また、予測できないくらいオープンな大会になるだろう。良い大会が期待できる。私もサッカーファンとして早く開幕を迎えたいと思っている」
佐々木氏(以下:佐)「今のユーロの代表を見ていると、経験のある選手にスター性があると感じます。ぜひ、次世代を担う若いスターがこの大会から生まれてほしいなと。非常にレベルの高い試合を見られる機会ですね。指導者でも見ながら、システムや戦略の主流など勉強になる良い大会です」
ヒ「ありがとうございます。続いて北澤さん」
北澤氏(以下:北)「現地で見たこともありますが、すごく特別感があります。歴史を背負って戦っている感じがして、それは選手だけでなくサポーターもそうです。我々にはわからない、(昔から)戦ってきたことなどを背負ってサッカーで勝負する。そういう気持ちが出ていますね。ワールドカップを凌ぐと言われている理由は、戦術を超える国のプライドだなと。関係ない立ち位置の日本人ですが、アジアカップでも同じようになっていかなければいけないなと感じています」
ヒ「スポーツを超えたアイデンティティや民族のプライドを感じつつ選手も戦っているんでしょうかね? その辺りをハリルホジッチにお伺いします」
ハ「北澤さんが言ったようにダービーばっかりです。サッカーの枠を超える歴史、政治的な関係、イギリスとドイツは特にそういう歴史をさかのぼって常に戦っていた。ある意味、ワールドカップは世界を相手にするが、ユーロは欧州の代表がお互いの意地を見せて戦う戦いだ」
ヒ「ダービーの連続とは非常にわかりやすい言葉でしたね。次のテーマはこちらです」
◆テーマ:なぜ日本人選手は欧州を目指すか
ヒ「昔は南米を目指す選手もいましたが、今は欧州の方が多くなっています」
杉山セリナ(以下:セ)「ドイツも日本人選手が多いですね」
ヒ「その辺りをまずはハリルホジッチ監督にお伺いしたいなと」
ハ「欧州は世界一のリーグと言っても過言ではない。世界のベストチームが集まっている。そして世界中のトップ選手が戦っている。日本の選手ががそれに憧れるのはわかる。そしてこれはタブーではないですが、プロとしてお金を稼ぐこと。プロとしての野望を持つことで欧州を目指すのだと思う。活躍すれば世界中のサッカーファンが注目する。そして世界的なスターになる可能性がある。本田も香川も欧州のファンが彼らのことを知っている。残念ながら日本を出ないと、代表選手になっても欧州のファンに知られることはない。人生経験でもある。難しいが、日本のサッカー選手は、欧州でやる心の準備、プロ意識を持ってほしい。メンタルの準備、体力も大変だ。若い時からそこでやるシミュレーションをしてもらいたい」
ヒ「その流れは女子にもあると思いますが」
佐「そうですね。意味合いでは、ホジッチが話した要素が全てです。ほんの隙間もなくお話しすることはありません。女子も世界のトップリーグの中でやることが成長につながる。それに尽きると思います」
ヒ「もっと聞きたいところではありますが、次のテーマはこちら」
◆テーマ:今大会の見どころ
ヒ「まずは注目グループですが、皆さんはいかがでしょうか」
ハ「グループD、グループEが接戦になるのではないかと思っている。私も準備してきたが(トークショーに持ち込んだ大会の日程表を見せる)」
ヒ「まるでお母さんのようじゃないですか(笑)」
ハ「(笑)…。すべての試合が面白い。ただし。強調したいのはユーロに簡単な試合はない。ブラジル・ワールドカップではイタリアもスペインもイギリスもグループステージで敗退した。世界的に見ても周りの国々のレベルは上がっている。本命がどこだと言われても、正直に言って分からない」
ヒ「そうですよね。どこも死のグループだと言えますよね。佐々木さんは」
佐「ホジッチと僕の違いは、こういう(ハリルホジッチ監督が用意した日程表を指して)準備をしているかしていないかですかね(笑)。昨日からグループを見ていましたが、暗記していなくてどこのグループがとかは特別にないのですが…。ただ、グループAはフランスがいますが、その他は混戦ですね。そしてイングランドとウェールズの試合、グループに関しては非常に興味深いですね」
ヒ「なんせ、ハリルホジッチ監督は楽屋でWOWOWのCMで使われているメガネをかけていたくらいですよ。それくらい面白い方です。はい、それでは北澤さん」
北「まずはUEFAのチャレンジですね。16カ国から24カ国になって、戦い方の違いがどう出るかは注目ですね。今までの16チームだと、すべて決勝戦で四つに組む試合が多かったです。今回は、強い相手に対してディフェンシブに戦うスタイルも出てくるでしょう。そうなればポルトガル大会のギリシャのような意外な結果があるのかなと。そう見ると、初戦のフランスとルーマニアの試合。ルーマニアは予選で一番失点が少なくディフェンシブに戦って予選を突破してきました。フランスとやって波乱が起きたりもするのかなと。ダークホースの国々は割と活躍しそうだなと思います。色々な情報を見たり、ハリルホジッチ監督や佐々木監督もそうですが、初戦の戦い方が大事だなと。イングランドとウェールズのような初戦に注目カードが入ってくるので、最初から見ないと流れに乗れなくなると思いますね」
ヒ「短期決戦ならではですね。そこで次は注目選手をお願いします」
◆テーマ:注目選手
ヒ「まずはハリルホジッチ監督から。多数いらっしゃるとは思いますが、その中でも注目の選手をお願いします…これもメモってますね(笑)。新人のアナウンサーみたいだな!!」
ハ「選手は多めに言わせていただきたい。先ほど佐々木さんの言葉にあったように、若手の大会になる可能性もある。CLやリーグの過密日程の中、スター選手が活躍するのではなく、予想外な選手が出てくるかもしれない。どれくらい体力面で余裕があるか。ポルトガル大会の話もあったが、ビッグチームは夏に疲れている。ターンオーバーをさせて、予測できないスタメンになるのではないか。監督として言いたいのは、大会の入り方。どこにピークを持つか。メディカルスタッフはそれに頭悩ませているだろう」
ハ「注目選手を挙げると、フランスはマルシャルとパイェ、さらに岡崎のチームメートであるカンテは素晴らしい選手。バイエルンのコマンも良い選手だ。イングランドも若手を中心に臨むのではないか。ケインや岡崎のチームメートであるヴァーディ、スターリングにスタリッジのウィングも良い。そしてルーニーは出番がないかもしれない。私が監督なら外す。今の4人を最初から出す。それはルーニーの才能が問題ではなくコンディションの問題だ」
ハ「そして強豪国のファンが多いだろうが、ドイツ、イタリア、スペインは活躍できないと予想している。ドイツは世代交代が進まず、これから時間がかかる。スペインも同じ。新しい戦術を探している。イタリアも近年は活躍できていない。唯一の可能性を感じるのはパリ・サンジェルマンのヴェラッティ。そして最後に小さいチーム、知らない選手を挙げる。ベルギーはランキングで2位なので小さいとは言えないが、皆さんも知っているようにフランスの隣国だ。彼らの12人目の選手であるサポーターは素晴らしい。そして今の世代が素晴らしいだけに優勝したいだろう。そしてクロアチアも素晴らしいクラブでプレーしている選手が多い。モドリッチ、マンジュキッチ、ラキティッチがいる。ただ、私が言いたいのはインテルのブロゾビッチとペリチッチ。長友と同じチームの彼らは絶対に覚えていてほしい。そしてレヴァンドフスキもだ。前回のユーロは残念だった。オーストリアのアラバ、ウェールズのベイルもモチベーションが高い。そして私と同じ出身地であるイブラヒモビッチ。彼はボスニア・ヘルツェゴビナの出身だ。最後の国際大会で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるだろう。彼にも注目してほしい」
ヒ「危うく続きはウェブでと言いそうになりました。すごいですね。とんでもない説得力です。ありがとうございました。特番が一本組めますね。それでは次は佐々木さん」
佐「ホジッチに以下同文です(笑)」
ヒ「そういうところお上手ですね(笑)」
佐「大変勉強になりました。私は、(クリスティアーノ・)ロナウドさんが世界大会で力を出し切れていないように感じるので。日本のファンも彼のプレーに期待しているでしょう」
北「(ハリルホジッチ監督は)やっぱり欧州の人ですね。色々な人やチームに関心がある。これが欧州の人が見るユーロだなと改めて感じました。今大会はメジャーどこで言えばロナウドかイブラヒモビッチか。ある意味、新しい選手が出てこなければいけない大会だなと。可能性を持っている、ポテンシャル持っている若手がいあると思うので、次のスターを探すのも面白いかなと」
ヒ「さあそれでは、今大会の優勝予想をお願いします」
◆テーマ:優勝国予想
ヒ「毎回こういうのは大変でしょうけど、現時点で結構です。ここは難しいところでしょうから、あえてセリナさん。最初にいきましょう」
セ「2つ迷っていて、1つはベルギーです。(ハリルホジッチ)監督がおっしゃっていたように新しい選手がいて、勢いがすごいんじゃないかなと。期待したい部分もあります。もう1つはスペイン。先ほど監督はどうかなとおっしゃっていましたが、ワールドカップで悔しい思いをしている分、リベンジの気持ちが強いのかなと。なのでスペインとベルギーが来るのではないかなと思います」
ヒ「前人未到の3連覇に挑戦できるチームですからね。わかってますねぇ。若手の勢い…8.6秒バズーカのようなことでしょうか(笑)では次はハリルホジッチ監督お願いいたします」
ハ「大抵予想は当たらないものだ。ただ、母国開催のフランスが本命ではないか。そのすぐ次にベルギーとイングランド。そして台風の目はクロアチア。今大会のサプライズ要素だと思っている」
ヒ「佐々木さんもお願いします」
佐「僕はど本命ですが、ドイツ、フランスですね。ただ、東ヨーロッパのチームに強豪国に一泡吹かせてもらえればなと。それができればより盛り上がるかと思います」
ヒ「番狂わせは見たいですね。最後は北澤さん」
北「わかりません(笑)。いやわからないですよ。ドイツ、スペインもわからないですからね。逆にクロアチアやベルギー、ポルトガル、イングランドが来てしまうような波乱になるのかなと思います」
ヒ「若手の意気込みも違うでしょうからね。それでは最後にハリルホジッチ監督に、日本のファンの方々にメッセージをお願いします」
ハ「せっかくメディアも集まってくれたので一言代表について。これから大変な最終予選が待っている。大変だが、野望を持って戦いたい。そこで1つメッセージですが、この間、日本のチームが出場したACLの試合を全部見たが、少しレベルが落ちているように感じて心配している」
ハ「切り替えてユーロの話だが、日本のファンには本当に見てほしいと思っている。最高のサッカー祭りになり、サッカーファンに限らず関係者は夜中に起きてみないといけない、サッカー人の義務だと思っている」
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▽記者会見では、今大会のメインMCを務めるペナルティのヒデさん、“EUROガール”を務めるタレントの杉山セリナさん、アンバサダーの日本代表指揮官であるヴァイッド・ハリルホジッチ監督、ゲスト解説を務める前なでしこジャパン指揮官の佐々木則夫氏、サッカー解説者の北澤豪氏が参加したトークショーが行われた。ヒデさん(以下:ヒ)「それではまず最初のテーマはこちらです」ヒ「ユーロの凄さをまずはハリルホジッチ監督からお願いします」
ハリルホジッチ(以下:ハ)「ワールドカップと比較することはできない。ワールドカップでは南米、アフリカ、アジアも参加し、それぞれが違う内容のサッカーをする。ユーロは名前の通りに欧州だけ。サッカー発祥の地である欧州。見ているファンたちの目は肥えている。また、予測できないくらいオープンな大会になるだろう。良い大会が期待できる。私もサッカーファンとして早く開幕を迎えたいと思っている」
ヒ「ありがとうございました。続いて佐々木さんお願いします」
佐々木氏(以下:佐)「今のユーロの代表を見ていると、経験のある選手にスター性があると感じます。ぜひ、次世代を担う若いスターがこの大会から生まれてほしいなと。非常にレベルの高い試合を見られる機会ですね。指導者でも見ながら、システムや戦略の主流など勉強になる良い大会です」
ヒ「ありがとうございます。続いて北澤さん」
北澤氏(以下:北)「現地で見たこともありますが、すごく特別感があります。歴史を背負って戦っている感じがして、それは選手だけでなくサポーターもそうです。我々にはわからない、(昔から)戦ってきたことなどを背負ってサッカーで勝負する。そういう気持ちが出ていますね。ワールドカップを凌ぐと言われている理由は、戦術を超える国のプライドだなと。関係ない立ち位置の日本人ですが、アジアカップでも同じようになっていかなければいけないなと感じています」
ヒ「スポーツを超えたアイデンティティや民族のプライドを感じつつ選手も戦っているんでしょうかね? その辺りをハリルホジッチにお伺いします」
ハ「北澤さんが言ったようにダービーばっかりです。サッカーの枠を超える歴史、政治的な関係、イギリスとドイツは特にそういう歴史をさかのぼって常に戦っていた。ある意味、ワールドカップは世界を相手にするが、ユーロは欧州の代表がお互いの意地を見せて戦う戦いだ」
ヒ「ダービーの連続とは非常にわかりやすい言葉でしたね。次のテーマはこちらです」
◆テーマ:なぜ日本人選手は欧州を目指すか
ヒ「昔は南米を目指す選手もいましたが、今は欧州の方が多くなっています」
杉山セリナ(以下:セ)「ドイツも日本人選手が多いですね」
ヒ「その辺りをまずはハリルホジッチ監督にお伺いしたいなと」
ハ「欧州は世界一のリーグと言っても過言ではない。世界のベストチームが集まっている。そして世界中のトップ選手が戦っている。日本の選手ががそれに憧れるのはわかる。そしてこれはタブーではないですが、プロとしてお金を稼ぐこと。プロとしての野望を持つことで欧州を目指すのだと思う。活躍すれば世界中のサッカーファンが注目する。そして世界的なスターになる可能性がある。本田も香川も欧州のファンが彼らのことを知っている。残念ながら日本を出ないと、代表選手になっても欧州のファンに知られることはない。人生経験でもある。難しいが、日本のサッカー選手は、欧州でやる心の準備、プロ意識を持ってほしい。メンタルの準備、体力も大変だ。若い時からそこでやるシミュレーションをしてもらいたい」
ヒ「その流れは女子にもあると思いますが」
佐「そうですね。意味合いでは、ホジッチが話した要素が全てです。ほんの隙間もなくお話しすることはありません。女子も世界のトップリーグの中でやることが成長につながる。それに尽きると思います」
ヒ「もっと聞きたいところではありますが、次のテーマはこちら」
◆テーマ:今大会の見どころ
ヒ「まずは注目グループですが、皆さんはいかがでしょうか」
ハ「グループD、グループEが接戦になるのではないかと思っている。私も準備してきたが(トークショーに持ち込んだ大会の日程表を見せる)」
ヒ「まるでお母さんのようじゃないですか(笑)」
ハ「(笑)…。すべての試合が面白い。ただし。強調したいのはユーロに簡単な試合はない。ブラジル・ワールドカップではイタリアもスペインもイギリスもグループステージで敗退した。世界的に見ても周りの国々のレベルは上がっている。本命がどこだと言われても、正直に言って分からない」
ヒ「そうですよね。どこも死のグループだと言えますよね。佐々木さんは」
佐「ホジッチと僕の違いは、こういう(ハリルホジッチ監督が用意した日程表を指して)準備をしているかしていないかですかね(笑)。昨日からグループを見ていましたが、暗記していなくてどこのグループがとかは特別にないのですが…。ただ、グループAはフランスがいますが、その他は混戦ですね。そしてイングランドとウェールズの試合、グループに関しては非常に興味深いですね」
ヒ「なんせ、ハリルホジッチ監督は楽屋でWOWOWのCMで使われているメガネをかけていたくらいですよ。それくらい面白い方です。はい、それでは北澤さん」
北「まずはUEFAのチャレンジですね。16カ国から24カ国になって、戦い方の違いがどう出るかは注目ですね。今までの16チームだと、すべて決勝戦で四つに組む試合が多かったです。今回は、強い相手に対してディフェンシブに戦うスタイルも出てくるでしょう。そうなればポルトガル大会のギリシャのような意外な結果があるのかなと。そう見ると、初戦のフランスとルーマニアの試合。ルーマニアは予選で一番失点が少なくディフェンシブに戦って予選を突破してきました。フランスとやって波乱が起きたりもするのかなと。ダークホースの国々は割と活躍しそうだなと思います。色々な情報を見たり、ハリルホジッチ監督や佐々木監督もそうですが、初戦の戦い方が大事だなと。イングランドとウェールズのような初戦に注目カードが入ってくるので、最初から見ないと流れに乗れなくなると思いますね」
ヒ「短期決戦ならではですね。そこで次は注目選手をお願いします」
◆テーマ:注目選手
ヒ「まずはハリルホジッチ監督から。多数いらっしゃるとは思いますが、その中でも注目の選手をお願いします…これもメモってますね(笑)。新人のアナウンサーみたいだな!!」
ハ「選手は多めに言わせていただきたい。先ほど佐々木さんの言葉にあったように、若手の大会になる可能性もある。CLやリーグの過密日程の中、スター選手が活躍するのではなく、予想外な選手が出てくるかもしれない。どれくらい体力面で余裕があるか。ポルトガル大会の話もあったが、ビッグチームは夏に疲れている。ターンオーバーをさせて、予測できないスタメンになるのではないか。監督として言いたいのは、大会の入り方。どこにピークを持つか。メディカルスタッフはそれに頭悩ませているだろう」
ハ「注目選手を挙げると、フランスはマルシャルとパイェ、さらに岡崎のチームメートであるカンテは素晴らしい選手。バイエルンのコマンも良い選手だ。イングランドも若手を中心に臨むのではないか。ケインや岡崎のチームメートであるヴァーディ、スターリングにスタリッジのウィングも良い。そしてルーニーは出番がないかもしれない。私が監督なら外す。今の4人を最初から出す。それはルーニーの才能が問題ではなくコンディションの問題だ」
ハ「そして強豪国のファンが多いだろうが、ドイツ、イタリア、スペインは活躍できないと予想している。ドイツは世代交代が進まず、これから時間がかかる。スペインも同じ。新しい戦術を探している。イタリアも近年は活躍できていない。唯一の可能性を感じるのはパリ・サンジェルマンのヴェラッティ。そして最後に小さいチーム、知らない選手を挙げる。ベルギーはランキングで2位なので小さいとは言えないが、皆さんも知っているようにフランスの隣国だ。彼らの12人目の選手であるサポーターは素晴らしい。そして今の世代が素晴らしいだけに優勝したいだろう。そしてクロアチアも素晴らしいクラブでプレーしている選手が多い。モドリッチ、マンジュキッチ、ラキティッチがいる。ただ、私が言いたいのはインテルのブロゾビッチとペリチッチ。長友と同じチームの彼らは絶対に覚えていてほしい。そしてレヴァンドフスキもだ。前回のユーロは残念だった。オーストリアのアラバ、ウェールズのベイルもモチベーションが高い。そして私と同じ出身地であるイブラヒモビッチ。彼はボスニア・ヘルツェゴビナの出身だ。最後の国際大会で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるだろう。彼にも注目してほしい」
ヒ「危うく続きはウェブでと言いそうになりました。すごいですね。とんでもない説得力です。ありがとうございました。特番が一本組めますね。それでは次は佐々木さん」
佐「ホジッチに以下同文です(笑)」
ヒ「そういうところお上手ですね(笑)」
佐「大変勉強になりました。私は、(クリスティアーノ・)ロナウドさんが世界大会で力を出し切れていないように感じるので。日本のファンも彼のプレーに期待しているでしょう」
北「(ハリルホジッチ監督は)やっぱり欧州の人ですね。色々な人やチームに関心がある。これが欧州の人が見るユーロだなと改めて感じました。今大会はメジャーどこで言えばロナウドかイブラヒモビッチか。ある意味、新しい選手が出てこなければいけない大会だなと。可能性を持っている、ポテンシャル持っている若手がいあると思うので、次のスターを探すのも面白いかなと」
ヒ「さあそれでは、今大会の優勝予想をお願いします」
◆テーマ:優勝国予想
ヒ「毎回こういうのは大変でしょうけど、現時点で結構です。ここは難しいところでしょうから、あえてセリナさん。最初にいきましょう」
セ「2つ迷っていて、1つはベルギーです。(ハリルホジッチ)監督がおっしゃっていたように新しい選手がいて、勢いがすごいんじゃないかなと。期待したい部分もあります。もう1つはスペイン。先ほど監督はどうかなとおっしゃっていましたが、ワールドカップで悔しい思いをしている分、リベンジの気持ちが強いのかなと。なのでスペインとベルギーが来るのではないかなと思います」
ヒ「前人未到の3連覇に挑戦できるチームですからね。わかってますねぇ。若手の勢い…8.6秒バズーカのようなことでしょうか(笑)では次はハリルホジッチ監督お願いいたします」
ハ「大抵予想は当たらないものだ。ただ、母国開催のフランスが本命ではないか。そのすぐ次にベルギーとイングランド。そして台風の目はクロアチア。今大会のサプライズ要素だと思っている」
ヒ「佐々木さんもお願いします」
佐「僕はど本命ですが、ドイツ、フランスですね。ただ、東ヨーロッパのチームに強豪国に一泡吹かせてもらえればなと。それができればより盛り上がるかと思います」
ヒ「番狂わせは見たいですね。最後は北澤さん」
北「わかりません(笑)。いやわからないですよ。ドイツ、スペインもわからないですからね。逆にクロアチアやベルギー、ポルトガル、イングランドが来てしまうような波乱になるのかなと思います」
ヒ「若手の意気込みも違うでしょうからね。それでは最後にハリルホジッチ監督に、日本のファンの方々にメッセージをお願いします」
ハ「せっかくメディアも集まってくれたので一言代表について。これから大変な最終予選が待っている。大変だが、野望を持って戦いたい。そこで1つメッセージですが、この間、日本のチームが出場したACLの試合を全部見たが、少しレベルが落ちているように感じて心配している」
ハ「切り替えてユーロの話だが、日本のファンには本当に見てほしいと思っている。最高のサッカー祭りになり、サッカーファンに限らず関係者は夜中に起きてみないといけない、サッカー人の義務だと思っている」
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