ヨベティッチ2発&エデル初弾でインテルが今季初の逆転勝利 長友はフル出場《セリエA》

▽インテルは23日、本拠地のスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァでセリエA第35節のウディネーゼ戦に臨み、3-1で勝利した。インテルの長友はフル出場している。

▽1週間前に2位のナポリに完勝した4位のインテルだったが、3日前のジェノア戦では0-1の敗戦。この結果、3位のローマとの勝ち点差が7に広がり、来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得が絶望的となった。何とか仕切り直したいマンチーニ監督はジェノア戦からスタメンを5人変更。メデルやペリシッチをベンチスタートにし、長友とファン・ジェズス、コンドグビア、ビアビアニ、ヨベティッチを先発に戻した。

▽一部の株式買収が噂される中国の蘇寧グループの代表団がトヒル会長ともに訪れた一戦。セリエAで初めてイタリア人が両チームの先発11人に入らなかった中、インテルが立ち上がりからボールを保持する。しかし、一瞬の隙を突かれてウディネーゼに先制される。9分、バドゥの縦へのフィードに反応したテローがムリージョの背後を取って裏に抜け出すと、そのまま右足でのダイレクトボレーでゴール左に突き刺した。
▽テローにスーパーゴールを許したインテルは、16分にコンドグビア、17分にブロゾビッチがフィニッシュに持ち込むが、決めきることができない。その後は徐々に攻めあぐね始め、流れをウディネーゼに渡してしまう。それでも、エースが個人技でゴールをこじ開けた。

▽36分、左サイドのファン・ジェズスが入れたクロスをボックス左で収めたイカルディが巧みな反転からゴール前に折り返すと、これに反応したヨベティッチが押し込んだ。追いついたインテルは43分、左サイドで仕掛けたブロゾビッチが送ったクロスをファーサイドのビアビアニが頭で折り返し、ゴール前のイカルディが頭で合わせたが、枠にいかない。前半は1-1のまま終了する。▽迎えた後半、インテルがギアを上げて攻勢に出る。46分にイカルディのパスからボックス中央に抜け出したビアビアニの落としをブロゾビッチが受けるも、持ちすぎてシュートをブロックされる。続く49分にブロゾビッチが放った強烈なミドルシュートが枠を外れれば、51分にはイカルディのポストプレーからブロゾビッチが決定的なシュートを放つも、GKカルネジスの好守に阻まれる。

▽ゴールが欲しいインテルは64分、左サイドバックのファン・ジェズスを下げてペリシッチを2列目に投入。長友を左サイドバックに回し、ビアビアニを右サイドバックに下げた。攻撃的な布陣に変更したインテルは攻勢を続けると、75分に逆転する。ブロゾビッチのスルーパスからボックス右深くに抜け出したビアビアニのクロスをヨベティッチが胸で合わせてゴールに押し込んだ。

▽リードを手にしたインテルは、イカルディを下げてエデル、ビアビアニに代えてダンブロージオを送り出し、このまま逃げ切りを図る。ラストプレーで迎えたピンチを凌ぐと、その直後にブロゾビッチのスルーパスに抜け出したエデルがGKとの一対一を制して勝負あり。エデルはインテル移籍後、公式戦12試合目にして初ゴールとなった。今季初めて逆転勝利を収めたインテルは、月曜に試合を控える3位のローマとの勝ち点差を4に縮めている。