武藤の決勝点で浦和が王者・広州恒大を撃破! 2位浮上でGS突破に前進《ACL2016》

2016.04.05 21:31 Tue
▽AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016・グループHの第4節が5日に埼玉スタジアム2002で行われ、浦和レッズvs広州恒大(中国)は1-0で浦和が勝利を収めた。

▽第3節で広州恒大のホームに乗り込んだ浦和は、興梠が起死回生の同点弾を決めて2-2のドローに持ち込んだ。これで2位の浦項と同じ勝ち点4で3位につける中、ペトロヴィッチ監督は4日前に行われた明治安田生命J1リーグ1stステージ第5節のヴァンフォーレ甲府戦(2-1で勝利)からスタメンを2人変更。興梠と李をベンチスタートにし、ズラタンと関根を先発起用した。

▽一方、未勝利で最下位に沈む広州恒大は、前回の対戦からスタメンを4人変更。ジャクソン・マルティネスやパウリーニョ、リカルド・グラルといった南米助っ人が先発したほか、チャン・リンペンやフアン・ボーウェンといった中国代表もスタメンに入った。
▽立ち上がりこそ積極的に前へ出る広州恒大に押された浦和だったが、球際で負けず相手にペースを握らせない。徐々にボールを保持して敵陣に侵攻していくと、24分には中央のスペースでボールを受けた武藤が左足で強烈なミドルシュート。しかし、これは惜しくも相手GKに防がれた。

▽一進一退の攻防が続く中、浦和は37分にピンチを迎える。ボックス左へ飛んだクリアボールに反応したグラルに左足でボレーシュートを打たれると、遠藤に当たってコースが変わったボールはわずかに枠の左に逸れた。ピンチを脱した浦和は43分、ドリブルで仕掛けた武藤がボックス手前の好位置でFKを獲得。これを柏木が左足で直接狙ったが、枠の右に外れて前半を終えた。
▽迎えた後半、浦和は開始直後にゴールを襲われる。46分、ボックス右から折り返されたボールをニアサイドに入り込んだグラルにヒールで落とされると、反応したパウリーニョにシュートを打たれたが、右ポストに直撃。何とか得点を許さない。

▽ピンチを凌いだ浦和は48分、ボックス右に抜け出した関根の柔らかいクロスをファーサイドの宇賀神がヘディングで押し込もうとするが、先に相手DFのクリアに遭う。それでも続く52分、再びボックス右から関根がクロスを入れると、ファーサイドでフリーの宇賀神が右足で合わせる。これをゴール前の武藤が頭で当ててゴールに押し込んだ。

▽待望の先制点を奪った浦和は、直後に受けた広州恒大の反撃を凌ぐと、64分に梅崎に代えて李、67分にはズラタンに代えて興梠を送り出す。77分にはボックス手前からJ・マルティネスにシュートを打たれたが、ここはGK西川がセーブした。

▽リードを保つ浦和は80分、左サイドを突破した宇賀神がゴール前に入れたグラウンダーのクロスに関根が左足で合わせたが、これは相手GKの正面。続く81分、裏に抜け出した興梠がGKと一対一を迎えたが、シュートを枠の左に外してしまった。

▽追加点を奪えなかった浦和だったが、最後まで広州恒大にゴールを割らせずに1-0の勝利。前回大会王者をホームで下した浦和は、勝ち点を7まで積み上げて2位に浮上した。一方の広州恒大は、第5節の浦項スティーラース(韓国)戦で引き分け以下に終われば敗退が決定。また、同節で浦和がシドニーFC(オーストラリア)に引き分け以上の結果を残した場合でも、広州恒大は敗退が決まる。

◆ACL2016 グループH順位表(第4節終了時)
(勝ち点/得失点差)
1.シドニーFC(9/+1)
2.浦和レッズ(7/+2)
3.浦項スティーラース(4/-1)
4.広州恒大(2/-2)

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【明治安田J1リーグ第20節】 2025年4月16日(水) 19:30キックオフ 浦和レッズ(10位/13pt) vs 京都サンガF.C.(2位/18pt) [埼玉スタジアム2002] <h3>◆ホーム5連戦がスタート。勢いづきたい【浦和レッズ】</h3> 前節のFC町田ゼルビアとの国立決戦では、セットプレーからのゴールもあり0-2で快勝。新国立競技場になってから初白星を記録した。 徐々に調子を上げているとも言える浦和。アウェイ戦でも今季初勝利を記録し、クリーンシートで上位相手に勝利と、ポジティブな材料が多い勝利だった。 これで3勝4分け3敗。星を五分に戻し、順位も真ん中の10位。ここからはホーム5連戦となるだけに、一気に加速していきたいのが本音だろう。 選手を入れ替えて臨んだ中、起用した選手の働きも十分。コンディション面では1日休みが少ない中で、ホームでしっかりと勝利を収めたい。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:西川周作 DF:石原広教、ダニーロ・ボザ、マリウス・ホイブラーテン、荻原拓也 MF:サミュエル・グスタフソン、安居海渡 MF:金子拓郎、松本泰志、マテウス・サヴィオ FW:松尾佑介 監督:マチェイ・スコルジャ <h3>◆ブラフではない2位【京都サンガF.C.】</h3> 開幕3試合勝利がなく、今シーズンも苦しい戦いを強いられるかと思われた京都だったが、その後にあれよあれよと勝ち点を積み重ね、気がつけば首位に勝ち点差「1」の2位につけている。 ここまで5勝3分け2敗の勝ち点18。川崎フロンターレやサンフレッチェ広島、鹿島アントラーズとしっかりと上位相手にも勝利を収めており、自信にして良い結果と言える。 前々節は鹿島に大逆転勝利を収めると、前節は湘南ベルマーレに完勝。ハードワークに留まらず、しっかりとチームとしてゴールに向かうベクトルを発揮している。 ラファエル・エリアスの好調ぶりに支えられている部分は存分にあるが、ピッチ上で強さを手にし、自信も手にしている京都。早くも今季2度目の対戦となるが、しっかりとアウェイで勝利を収めたい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:太田岳志 DF:福田心之助、パトリック・ウィリアム、鈴木義宜、須貝英大 MF:川﨑颯太、福岡慎平、平戸太貴 FW:奥川雅也、ラファエル・エリアス、原大智 監督:曺貴裁 契約上の理由で出場不可:宮本優太 2025.04.16 13:30 Wed
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【J1注目プレビュー|第11節:浦和vs横浜FM】指揮官交代の横浜FMは苦手の埼スタでどう戦う? 浦和は3連勝目指す

【明治安田J1リーグ第11節】 2025年4月20日(日) 16:00キックオフ 浦和レッズ(9位/16pt) vs 横浜F・マリノス(18位/8pt) [埼玉スタジアム2002] <h3>◆目指せ3連勝、勢いに乗りたい【浦和レッズ】</h3> 苦しいシーズンスタートとなった中、ここにきて復調気味の浦和。ミッドウィークではホームで京都サンガF.C.を2-1で勝利。1週間前の国立競技場でのFC町田ゼルビア戦に続いての勝利となった。 今シーズン初の連勝となった浦和。ホーム5連戦の中で、迎える今節の相手は降格圏に低迷する横浜FMだ。 ボランチでのサミュエル・グスタフソンの起用、トップに入る松尾佑介、そしてゴールで結果を残している渡邊凌磨と、好調の要因はある。 対戦する横浜FM相手にはホームで連勝中。今の勢いと相性の良さで3連勝を目指したい。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:西川周作 DF:石原広教、ダニーロ・ボザ、マリウス・ホイブラーテン、長沼洋一 MF:安居海渡、サミュエル・グスタフソン MF:金子拓郎、渡邊凌磨、マテウス・サヴィオ FW:松尾佑介 監督:マチェイ・スコルジャ <h3>◆どん底から這い上がれるか【横浜F・マリノス】</h3> 今シーズンのリーグ戦ではわずか1勝。18位の降格圏に位置する横浜FMは、18日スティーブ・ホーランド監督の解任を決断した。 チェルシーやイングランド代表でアシスタントコーチを務めてきた指揮官だったが、Jリーグでは結果を残せず。ミッドウィークに行われた清水エスパルス戦では、前半で2点をリードしながらも後半に3失点。負け方を含めてチームは決断せざるを得なかった。 ヘッドコーチを務めていたパトリック・キスノーボ氏が当面は指揮を執ることになるが、チームとしてどのような変化をもたらすのかは不明。責任も感じているであろう選手たちが、ここで奮起できるかも重要だ。 この後はサウジアラビアへ旅立ち、アジアの頂点を目指す中での指揮官交代。アウェイで勝てていない浦和を相手に、事態を好転させる白星を掴めるか注目だ。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:朴一圭 DF:宮市亮、トーマス・デン、諏訪間幸成、永戸勝也 MF:渡辺皓太、ジャン・クルード MF:ヤン・マテウス、遠野大弥、井上健太 FW:植中朝日 暫定監督:パトリック・キスノーボ 2025.04.20 13:15 Sun

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