ゼニトとの激戦を制したベンフィカが4年ぶりのベスト8進出《CL》
2016.03.10 04:07 Thu
▽チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の2ndレグ、ゼニトvsベンフィカが9日にペトロフスキ・スタジアムで開催され、アウェイのベンフィカが2-1で逆転勝利。この結果、2戦合計3-1としたベンフィカがベスト8進出を決めた。
▽先月16日に敵地で行われた1stレグを0-1で落としたゼニトは、ようやく再開された国内カップと国内リーグで2試合をこなし、徐々に試合勘を取り戻しつつある。その中で迎えた2ndレグに向けてビラス=ボアス監督は、1stレグから先発4人を変更。出場停止のクリーシトとハビ・ガルシア、負傷を抱えるガライに代えて、ジルコフとマウリシオ、ネトを起用。また、ココリンがCL初先発となった。
▽一方、試合終了間際にジョナスが決めた決勝点で先勝したベンフィカは、ゼニト戦後のリーグ戦3試合を全勝で飾った。さらに直近のスポルティングとの首位攻防戦を制し、リーグ首位に浮上するなどチーム状態は良好。だが、ゼニトと同様にアウメイダとジャルデウの2選手が出場停止。キャプテンのルイゾン、守護神のジュリオ・セーザルが負傷離脱と守備陣の主力数名の欠場を余儀なくされた。この緊急事態を受けて、最終ラインには中盤が本職のサマリスがスクランブル起用された。
▽2ndレグで逆転を目指すホームのゼニトがアグレッシブな入りを見せるが、最初の決定機はアウェイのベンフィカに訪れる。5分、ボックス手前左で得たFKの場面でジョナスが右足で直接狙うが、このシュートはGKロディギンが何とか弾き出した。
▽一方、相手の急造最終ラインにプレッシャーをかけたいゼニトは7分、ダニーの浮き球パスに抜け出したジューバがDFサマリスを吹き飛ばしてシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。
▽ハーフタイムにかけては攻勢を強めるゼニトがベンフィカを押し込むが、粘り強い守備を続けるアウェイチームの守備をあと一歩のところで崩し切れず、前半はゴールレスで終了した。
▽後半に入ってもホームのゼニトがボールを持って押し込む展開が続くも、アイデア不足やミスが目立つホームチームは相変わらず攻めあぐねる。この状況を受けて、ビラス=ボアス監督は58分にアニュコフとココリンを下げて、本来の主力であるスモルニコフとシャトフを投入した。
▽この交代で右サイドの攻撃が活性化したゼニトは、60分にシュートコーナーからフッキが入れた右クロスにスモルニコフが飛び出してワンタッチシュート。さらに62分にはゴール前の密集でシャトフのスルーパスに抜け出したジューバに決定機も、シュートを枠に飛ばすことができない。
▽一方、守勢が続くベンフィカだが前半同様に粘り強い守備で相手の攻撃を跳ね返し、カウンターを狙う。63分にはピッツィが頭で落としたボールに抜け出したジョナスがボックス左に持ち出してシュートを狙うが、これはGKロディギンのファインセーブに阻まれた。
▽その後も拮抗した展開が続く中、69分に均衡が破れる。相手陣内右サイドでネウソン・セメドと交錯したジルコフが素早くボールを拾ってボックス左に進入。ラインぎりぎりで柔らかなクロスを入れると、これをフリーのフッキが頭で押し込んだ。
▽これで2試合合計スコアで追いつかれたベンフィカは、ヒメネスに続いてサルビオを投入し、ゴールを目指す。72分にはセットプレーから左サイドでガイタンが上げたクロスヲリンデロフが頭で合わすが、枠の右を捉えたシュートはGKロディギンに阻まれた。
▽その後、さらにヒートアップした試合はホームのゼニトペースで進むが、ジューバらの決定機はGKエデルソンの好守に阻まれる。一方、守勢が続くベンフィカだったが、途中出場のヒメネスの見事なシュートが貴重なゴールをもたらす。85分、ボックス手前左でヒメネスが強引に右足を振りぬくと、強烈なドライブがかかったシュートがゴール左上隅を捉える。このシュートはGKロディンギンが見事な反応で触りポストを叩くも、こぼれ球をガイタンが押し込んだ。
▽ガイタンのゴールで2戦合計スコアを2-1としたベンフィカは、ここから逃げ切りを図る。そして、相手の猛攻を凌ぐと、後半アディショナルタイムにガイタンのアシストから途中出場のタリスカが冷静にゴールネットを揺らし、勝負あり。敵地で競り勝ったベンフィカが2連勝を飾り、4年ぶりのベスト8進出を決めた。
▽先月16日に敵地で行われた1stレグを0-1で落としたゼニトは、ようやく再開された国内カップと国内リーグで2試合をこなし、徐々に試合勘を取り戻しつつある。その中で迎えた2ndレグに向けてビラス=ボアス監督は、1stレグから先発4人を変更。出場停止のクリーシトとハビ・ガルシア、負傷を抱えるガライに代えて、ジルコフとマウリシオ、ネトを起用。また、ココリンがCL初先発となった。
▽一方、試合終了間際にジョナスが決めた決勝点で先勝したベンフィカは、ゼニト戦後のリーグ戦3試合を全勝で飾った。さらに直近のスポルティングとの首位攻防戦を制し、リーグ首位に浮上するなどチーム状態は良好。だが、ゼニトと同様にアウメイダとジャルデウの2選手が出場停止。キャプテンのルイゾン、守護神のジュリオ・セーザルが負傷離脱と守備陣の主力数名の欠場を余儀なくされた。この緊急事態を受けて、最終ラインには中盤が本職のサマリスがスクランブル起用された。
▽一方、相手の急造最終ラインにプレッシャーをかけたいゼニトは7分、ダニーの浮き球パスに抜け出したジューバがDFサマリスを吹き飛ばしてシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。
▽時間の経過とともに後方の2ラインを細かく上げ下げして相手のスペースを消しつつ、要所で良い距離感を保ったパスワークを見せるベンフィカが主導権を掴む。20分にはボックス手前でフェイサの横パスを受けたレナト・サンチェスが強烈なミドルシュートを放つも、これはわずかに枠の左に外れる。対するゼニトは、長身FWジューバの高さと強さを生かして反撃。22分には前線の3選手が頭で繋いでゴール前に飛び出したジューバがシュートも、GKエデルソンの好守に阻まれた。
▽ハーフタイムにかけては攻勢を強めるゼニトがベンフィカを押し込むが、粘り強い守備を続けるアウェイチームの守備をあと一歩のところで崩し切れず、前半はゴールレスで終了した。
▽後半に入ってもホームのゼニトがボールを持って押し込む展開が続くも、アイデア不足やミスが目立つホームチームは相変わらず攻めあぐねる。この状況を受けて、ビラス=ボアス監督は58分にアニュコフとココリンを下げて、本来の主力であるスモルニコフとシャトフを投入した。
▽この交代で右サイドの攻撃が活性化したゼニトは、60分にシュートコーナーからフッキが入れた右クロスにスモルニコフが飛び出してワンタッチシュート。さらに62分にはゴール前の密集でシャトフのスルーパスに抜け出したジューバに決定機も、シュートを枠に飛ばすことができない。
▽一方、守勢が続くベンフィカだが前半同様に粘り強い守備で相手の攻撃を跳ね返し、カウンターを狙う。63分にはピッツィが頭で落としたボールに抜け出したジョナスがボックス左に持ち出してシュートを狙うが、これはGKロディギンのファインセーブに阻まれた。
▽その後も拮抗した展開が続く中、69分に均衡が破れる。相手陣内右サイドでネウソン・セメドと交錯したジルコフが素早くボールを拾ってボックス左に進入。ラインぎりぎりで柔らかなクロスを入れると、これをフリーのフッキが頭で押し込んだ。
▽これで2試合合計スコアで追いつかれたベンフィカは、ヒメネスに続いてサルビオを投入し、ゴールを目指す。72分にはセットプレーから左サイドでガイタンが上げたクロスヲリンデロフが頭で合わすが、枠の右を捉えたシュートはGKロディギンに阻まれた。
▽その後、さらにヒートアップした試合はホームのゼニトペースで進むが、ジューバらの決定機はGKエデルソンの好守に阻まれる。一方、守勢が続くベンフィカだったが、途中出場のヒメネスの見事なシュートが貴重なゴールをもたらす。85分、ボックス手前左でヒメネスが強引に右足を振りぬくと、強烈なドライブがかかったシュートがゴール左上隅を捉える。このシュートはGKロディンギンが見事な反応で触りポストを叩くも、こぼれ球をガイタンが押し込んだ。
▽ガイタンのゴールで2戦合計スコアを2-1としたベンフィカは、ここから逃げ切りを図る。そして、相手の猛攻を凌ぐと、後半アディショナルタイムにガイタンのアシストから途中出場のタリスカが冷静にゴールネットを揺らし、勝負あり。敵地で競り勝ったベンフィカが2連勝を飾り、4年ぶりのベスト8進出を決めた。
ベンフィカの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
ベンフィカの人気記事ランキング
1
「大好きなのはクボ」ヌーノ・ゴメス氏が久保建英にラブコール、CLで対戦するソシエダをベタ褒め「毎試合素晴らしい」
元ポルトガル代表FWヌーノ・ゴメス氏がレアル・ソシエダについて語った。 現役時代にベンフィカやフィオレンティーナなどでプレーし、キャプテンも担ったポルトガル代表では通算29ゴールを挙げたヌーノ・ゴメス氏。世界中に女性ファンを持つ心優しきイケメン選手として知られ、クリスティアーノ・ロナウド時代前のポルトガルをけん引したストライカーだった。 そんなヌーノ・ゴメス氏も47歳。現役引退から約10年が経過し、現在は選手キャリアの大半を過ごした古巣ベンフィカでアカデミー・ディレクターを務めている。 ベンフィカが24日にチャンピオンズリーグ(CL)グループD第3節でソシエダとのホームゲームを戦うなか、スペイン『Relevo』のインタビューに応じたヌーノ・ゴメス氏は「ソシエダと戦うのは簡単ではない」と語っている。 「私が思うにベンフィカとソシエダは非常に似たクラブ。どちらも下部組織とファーストチームがうまく連携を図れており、アイデンティティが根付いているよ。ファンは自分たちのクラブで成長した選手を見るのが好きだろう?」 「ソシエダの情報? ラ・リーガを見る限り、彼らは毎試合素晴らしい戦いを披露している。常に優れた選手がいるしね。それは選手の伸ばし方やファーストチームに引き上げる術に長けた育成クラブとして認められてきたからだ」 アカデミー・ディレクターという立場ならではの視点でソシエダを称えた甘いマスクのレジェンド。また、「ベンフィカに契約してもらいたい選手は?」と問われると、真っ先に日本代表MF久保建英を挙げた。 「私が大好きなのはクボだ。MFブライス・メンデスも好調そうだね。それにFWミケル・オヤルサバル…あともう1人好きな選手がいるんだが、すまない、名前の読み方がわからない(笑)」 FWのアンデル・バレネチェアでしょうか? 「そうだ。彼で間違いない。先ほど挙げた選手たちと同じく、非常に高いレベルの選手だ。ソシエダはいつも良いプレーをする。やはり前線の選手、よくゴールを決める選手はいつだって印象深いものだね」 対戦相手のレジェンドからお墨付きをもらった格好のソシエダ攻撃陣。久保は21日のマジョルカ戦で先発を外れて途中出場と、ベンフィカ戦に向けて代表ウィークの疲れを軽減。ヌーノ・ゴメス氏の前で燦然たる輝きを放ってほしい。 <span class="paragraph-title">【動画】ヌーノ・ゴメスも惚れ惚れ?! 出場たった4分で久保建英が完璧クロスから決勝ゴールアシスト!</span> <span data-other-div="movie2"></span> <script>var video_id ="R0QjDWtBU6w";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.10.24 15:34 Tue2
欧州5大リーグ以外で最も市場価値が高い選手は…やはり際立つポルトガル勢
欧州5大リーグ以外で最も市場価値が高い選手は…。 15日、スイスのスポーツ研究国際センター(CIES)サッカー観測所が、欧州5大リーグ以外でプレーする選手の中から、市場価値が最も高い10選手を発表した。 10人中6人を占めたのがプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)勢。またトップ3はいずれもポルトガル代表選手。若手の登竜門として名高いベンフィカ、スポルティングCP、ポルトは、市場価値が高い選手を生み出し続けているようだ。 一方で、欧州外から唯一ランクインしたのは、今夏のレアル・マドリー移籍が決定しているパウメイラスのブラジル代表FWエンドリッキ(17)。ポスト・ネイマールは4位に食い込んでいる。 1位 DFアントニオ・シウバ(20) 所属:ベンフィカ 市場価値:1億1400万ユーロ(約187億円) 代表チーム:ポルトガル代表 2位 MFジョアン・ネヴェス(19) 所属:ベンフィカ 市場価値:9500万ユーロ(約156億円) 代表チーム:ポルトガル代表 3位 DFゴンサロ・イナシオ(22) 所属:スポルティングCP 市場価値:8700万ユーロ(約143億円) 代表チーム:ポルトガル代表 4位 FWエンドリッキ(17) 所属:パウメイラス 市場価値:8000万ユーロ(約131億円) 代表チーム:ブラジル代表 5位 DFウスマーヌ・ディオマンデ(20) 所属:スポルティングCP 市場価値:7800万ユーロ(約128億円) 代表チーム:コートジボワール代表 6位 ヨレル・ハト(18) 所属:アヤックス 市場価値:7800万ユーロ(約128億円) 代表チーム:U-21オランダ代表 7位 アナトリー・トルビン 所属:ベンフィカ 市場価値:7200万ユーロ(約118億円) 代表チーム:ウクライナ代表 8位 GKジオゴ・コスタ(24) 所属:ポルト 市場価値:7100万ユーロ(約116億円) 代表チーム:ポルトガル代表 9位 FWブライアン・ブロビー(22) 所属:アヤックス 市場価値:6900万ユーロ(約113億円) 代表チーム:オランダ代表 10位 MFケネス・テイラー(21) 所属:アヤックス 市場価値:6600万ユーロ(約108億円) 代表チーム:U-21オランダ代表 2024.03.22 14:35 Fri3
ベンフィカが3選手を補強! ローマのスウェーデン代表DFダール&コモの元イタリア代表FWベロッティをレンタル、ブラガのポルトガル代表FWブルマを完全移籍で獲得
ベンフィカは3日、ローマのスウェーデン代表DFサミュエル・ダール(21)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。背番号は「26」をつける。 ダールはスウェーデンのユールゴーデンから2024年7月にローマに完全移籍。左サイドバックを務める中、セリエAで2試合、コッパ・イタリアで1試合の出場に終わっていた。 スウェーデン代表デビューも果たしている中、成長のために出場機会を求めポルトガルの強豪に武者修行。ダールは「素晴らしい歴史とサッカーのレベルを誇るこのクラブに来られてとても幸せだ。ここにいられることは本当に素晴らしい」と今回の移籍にコメントしている。 また、コモからは元イタリア代表FWアンドレア・ベロッティ(31)をレンタル移籍で獲得。背番号は「19」に決定した。 ベロッティはイタリア代表として44試合で12ゴールを記録。パレルモやトリノ、ローマ、フィオレンティーナでプレー。今シーズンからコモに完全移籍していた中、セリエAでは18試合で2ゴール、コッパ・イタリアで1試合の出場に終わっていた。 自身初の海外移籍となるベロッティ。「シーズンを最高の形で終えたい。試合はたくさんあるし、トロフィーを持ち帰らなければならない。最高の形で思い出に残るような素晴らしいシーズンにしたい」と意気込みを語った。 さらにブラガからはポルトガル代表FWブルマ(30)を完全移籍で獲得。契約期間は2028年夏までとなる。背番号は「27」に決まった。 ブルマはスポルティングCPのアカデミー育ち。ファーストチーム昇格後は、ガラタサライやレアル・ソシエダ、RBライプツィヒ、PSV、オリンピアコス、フェネルバフチェと渡り歩き、2023年1月にブラガにレンタル移籍で加入。同年7月に完全移籍で加入した。 今シーズンはプリメイラ・リーガで17試合7ゴール5アシスト。ヨーロッパリーグ(EL)でも6試合で3ゴール1アシストを記録するなど主軸としてプレー。ブラガでは通算90試合27ゴール22アシストを記録していた。 左ウイングを主戦場としており、ベロッティとの関係性に期待したいところ。ブルマは「ここにきて、素晴らしいクラブを代表できることを嬉しく思う。ここに来るのは良い時期だと思う。これからも努力を続け、ファンにたくさんの喜びをもたらしていきたい」と意気込んだ。 2025.02.04 11:50 Tue4
ギリシャ代表FWミトログルがプロキャリアから退く…今後はドイツアマチュアで
ギリシャ代表FWコンスタンティノス・ミトログル(34)が、現役引退を決断したようだ。ポルトガル『Record』や『A Bola』が報じている。 ミトログルは母国の名門オリンピアコスをはじめ、フルアムやベンフィカ、マルセイユで活躍。2007年夏から在籍し、2015年までの間6度のリーグ優勝を経験したオリンピアコスでは、公式戦通算186試合82ゴール20アシストを記録した。 ここ数年はPSVやガラタサライでもプレーしていた中で、2021年1月に母国のアリス・テッサロニキに加入。1年半契約を結んだが、昨シーズンはヨーロッパカンファレンスリーグ予選の1試合のみの出場となり、昨夏に退団していた。 以降半年はフリーの状態が続いていたが、この度、プロキャリアから身を引くことを決断。同時に13日からはドイツのアマチュアクラブ、ラアート・シャエフイセンに加入しており、ギリシャ代表で65試合17ゴールの成績を持つFWは、第一線からは退きながらも、フットボーラーとしてのキャリアを続けていくようだ。 なお、ラアート・シャエフイセンの指揮官は、ミトログルのユース時代のチームメイトのようで、「また一緒にサッカーをしたいと言ってくれている親友なんだ」とコメントしている。 2023.01.14 18:10 Sat5