【プレビュー】ゼニト攻撃陣の奮起は? アウェイゴールを絡めた僅差での決着か《ゼニトvsベンフィカ》
2016.03.09 07:30 Wed
▽チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の2ndレグ、ゼニトvsベンフィカが9日の日本時間26:00からペトロフスキ・スタジアムで開催される。先月16日にベンフィカホームで行われた1stレグでは、90分を通して拮抗した展開が続くも後半アディショナルタイムにエースのジョナスの劇的決勝弾でベンフィカが1-0で先勝した。
▽なお、両者の勝ち抜けの条件は、ゼニトが2点差以上の勝利で逆転でのベスト8進出が決まる。一方、ベンフィカは引き分け以上で文句なし。また、アウェイゴールを奪っての1点差での敗戦であれば、アウェイゴールルールによって突破が決まる。なお、ゼニトが1-0で勝利した場合のみ延長戦に突入する。(延長戦でもアウェイゴールは適用される)
▽ゼニト予想スタメン
GK:ロディギン
DF:スモルニコフ、ガライ、ロンバーツ、ジルコフ
MF:ヴィツェル、ユスポフ
MF:フッキ、ダニー、シャトフ
FW:ジューバ
出場停止者:DFクリーシト、MFハビ・ガルシア
負傷者:DFガライ(そ径部)、MFファイズリン(ヒザ)
▽1stレグで退場したDFクリーシトと、累積警告のハビ・ガルシアが出場停止となる。両選手の代役には、ジルコフとユスポフが入る見込みだ。また、そ径部に不安を抱えるガライが間に合わなければ、直近のリーグ戦で起用されたネトがロンバーツとコンビを組むことになる。
GK:エデルソン
DF:ネウソン・セメド、リンデロフ、フェイサ、エリセウ
MF:レナト・サンチェス、サマリス
MF:ピッツィ、ジョナス、ガイタン
FW:ミトログル
出場停止者:DFジャルデウ、アウメイダ
負傷者:GKジュリオ・セーザル(太もも)、DFルイゾン(腕)、リサンドロ・ロペス(太もも)、レボチョ(足首)
★注目ポイント
◆試合勘の戻りは? 交代カードの切り方に注目~ゼニト~
▽1stレグでは試合勘やコンディション面の問題からいつも以上に慎重な戦いを強いられたゼニトだが、ようやく国内リーグが再開したことで、試合勘を含めコンディションは確実に上がってきている。したがって、この2ndレグでは立ち上がりから積極的なプレーが期待できそうだ。
▽2点差を付けての勝利が求められるゼニトとしては、相手の守備陣に多くの欠場者が出ているため、試合勘や連係面で不安の残る立ち上がりに猛攻を仕掛けていきたい。また、ベンチにココリンという好タレントを擁しているものの、それ以外の攻撃的なポジションの選手たちはスタメンに比べ、大きく能力が劣る。そのため、ゴールが必要な展開においてココリンを除く交代カードの切り方が重要となる。サイドバックに攻撃的な選手を起用することやセントラルMFを投入し、ヴィツェルをトップ下に上げるなど、ビラス=ボアス監督の采配に注目したい。
◆不安が残る急造最終ライン~ベンフィカ~
▽一方、ベンフィカにとっての最大の懸念材料は、負傷とサスペンションの影響で主力数人を欠く守備陣だ。とりわけ、守護神のジュリオ・セーザルの離脱と出場停止と負傷でリンデロフ以外の主力センターバック不在は大きな痛手だ。元々、両サイドバックには攻撃的な選手が入っており、その守備的な負担をGKとセンターバックの献身で補っていた部分があるため、彼らの不在は攻守両面に影響を及ぼすことになるはずだ。
▽ベンフィカとしては、押し込まれることが予想される中でマイボール時のボールコントロールや、カウンターの場面でガイタンやジョナス、ミトログルらがどれだけ個で局面を打開できるかが、ポイントだ。その中でも1stレグでアシスト以外に見せ場を作りきれなかったガイタンのプレーに期待したい。
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▽あと一歩のところで我慢できず、1stレグを落としたゼニトは、ようやく再開された国内カップ戦と国内リーグ戦で2試合をこなすも、直近のFCクラスノダール戦でゴールレスドローに終わるなど、調子はいまひとつだ。それでも、徐々に試合勘が戻ってきており、ホームの地の利をうまく生かせれば、逆転突破の可能性は十分にあるはずだ。▽一方、最高の形で1stレグを終えたベンフィカは、ゼニト戦後のリーグ戦を3連勝で飾るなど、好調を維持。直近のスポルティング戦ではミトログルのゴールで首位攻防戦を制し、リーグ戦首位に浮上した。チーム状態はゼニトに比べて間違いなく良好だが、守備陣にケガ人や出場停止者が出ている点が気がかりだ。◆ゼニト◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽ゼニト予想スタメン
GK:ロディギン
DF:スモルニコフ、ガライ、ロンバーツ、ジルコフ
MF:ヴィツェル、ユスポフ
MF:フッキ、ダニー、シャトフ
FW:ジューバ
出場停止者:DFクリーシト、MFハビ・ガルシア
負傷者:DFガライ(そ径部)、MFファイズリン(ヒザ)
▽1stレグで退場したDFクリーシトと、累積警告のハビ・ガルシアが出場停止となる。両選手の代役には、ジルコフとユスポフが入る見込みだ。また、そ径部に不安を抱えるガライが間に合わなければ、直近のリーグ戦で起用されたネトがロンバーツとコンビを組むことになる。
◆ベンフィカ◆
【4-2-3-1】
▽ベンフィカ予想スタメン【4-2-3-1】
GK:エデルソン
DF:ネウソン・セメド、リンデロフ、フェイサ、エリセウ
MF:レナト・サンチェス、サマリス
MF:ピッツィ、ジョナス、ガイタン
FW:ミトログル
出場停止者:DFジャルデウ、アウメイダ
負傷者:GKジュリオ・セーザル(太もも)、DFルイゾン(腕)、リサンドロ・ロペス(太もも)、レボチョ(足首)
▽1stレグで警告を受けたジャルデウとアルメイダが累積警告で出場停止となる。また、守護神のジュリオ・セーザル、ルイゾンという守備陣の重鎮の負傷離脱によって、守備陣の構成はかなり厳しくなっている。
★注目ポイント
◆試合勘の戻りは? 交代カードの切り方に注目~ゼニト~
▽1stレグでは試合勘やコンディション面の問題からいつも以上に慎重な戦いを強いられたゼニトだが、ようやく国内リーグが再開したことで、試合勘を含めコンディションは確実に上がってきている。したがって、この2ndレグでは立ち上がりから積極的なプレーが期待できそうだ。
▽2点差を付けての勝利が求められるゼニトとしては、相手の守備陣に多くの欠場者が出ているため、試合勘や連係面で不安の残る立ち上がりに猛攻を仕掛けていきたい。また、ベンチにココリンという好タレントを擁しているものの、それ以外の攻撃的なポジションの選手たちはスタメンに比べ、大きく能力が劣る。そのため、ゴールが必要な展開においてココリンを除く交代カードの切り方が重要となる。サイドバックに攻撃的な選手を起用することやセントラルMFを投入し、ヴィツェルをトップ下に上げるなど、ビラス=ボアス監督の采配に注目したい。
◆不安が残る急造最終ライン~ベンフィカ~
▽一方、ベンフィカにとっての最大の懸念材料は、負傷とサスペンションの影響で主力数人を欠く守備陣だ。とりわけ、守護神のジュリオ・セーザルの離脱と出場停止と負傷でリンデロフ以外の主力センターバック不在は大きな痛手だ。元々、両サイドバックには攻撃的な選手が入っており、その守備的な負担をGKとセンターバックの献身で補っていた部分があるため、彼らの不在は攻守両面に影響を及ぼすことになるはずだ。
▽ベンフィカとしては、押し込まれることが予想される中でマイボール時のボールコントロールや、カウンターの場面でガイタンやジョナス、ミトログルらがどれだけ個で局面を打開できるかが、ポイントだ。その中でも1stレグでアシスト以外に見せ場を作りきれなかったガイタンのプレーに期待したい。
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