悪癖再び? 「監督食い」のパレルモ会長が復任して3試合の指揮官を酷評

2016.03.08 14:05 Tue
結局は、同じことの繰り返しとなるのだろうか。パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長が、ジュゼッペ・イアキーニ監督に怒りをあらわにしている。

今季途中にイアキーニ監督を一度解任したザンパリーニ会長は、何度も指揮官の首をすげ替え、最終的にイアキーニ監督を復帰させた。監督人事をめぐる混迷を引き起こしたとして、会長も謝罪している。

だが、パレルモはイアキーニ監督が復帰してからも低迷している。ローマに0-5と大敗し、ボローニャとはホームでゴールレスドロー。6日のインテル戦でも1-3と敗れた。指揮官が復任してからの3試合で、勝ち点わずか1という結果だ。降格圏の18位フロジノーネとは勝ち点1差となった。

この状況に、ザンパリーニ会長は『ラジオ・ゴール』で次のように怒りを表している。イタリアメディアがコメントを伝えた。

「イアキーニのプレーはまったく認められない。パレルモはサッカーをしていない。私はサッカーでビジネスをしたいんじゃないんだ。だが、自分のチームにちゃんとプレーしてほしい。パレルモはフロジノーネやカルピから学ぶべきだ」

「インテル戦でのメンタリティーはひどかった。パレルモは敗者だった。ただ守ろうとしただけだ。イアキーニが植えつけたいのがこのメンタリティーでは、次のナポリ戦は0-5で負けるだろう」



ザンパリーニ会長の怒りは選手たちにも向けられている。

「今日、私はフロジノーネやカルピの選手たちのサラリー総額を計算したんだ。総額で500~600万ユーロだよ。ウチは3500万ユーロだ。彼らが恥に思うことはないとも分かっている。サッカー選手はそういうものだからだ。彼らは金のことしか考えない」

また、ザンパリーニ会長はチームの大黒柱であるMFフランコ・バスケスの去就について、ナポリへの移籍を望むとも述べた。

「バスケスは今の欧州で最高のトップ下だ。今のパレルモの半分が彼なんだよ。彼の血にはサッカーが流れているんだ。私はミランでもユベントスでもなく、ナポリに行ってほしい。大事なのは、(ナポリのアウレリオ・)デ・ラウレンティス会長が値引きを求め過ぎないことだ」


提供:goal.com

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