マフレズ弾で勝ち切ったレスターが2位スパーズとの勝ち点差を「5」に! 岡崎は前半のみの出場《プレミアリーグ》

▽レスター・シティは5日、敵地ヴィカレージ・ロードで行われたプレミアリーグ第29節でワトフォードと対戦し、1-0で勝利した。レスターの日本代表FW岡崎慎司は2トップの一角で先発出場したものの、前半のみの出場となった。▽前節、格下WBA相手にホームで引き分けたレスターだが、上位陣が揃って敗戦したことで2位以下との勝ち点差を広げることに成功。迎えた今節は、数時間前に行われた2位トッテナムと3位アーセナルの直接対決が、2-2のドローに終わったため、再び勝ち点差を広げるチャンスを手にした。12位のワトフォードとのアウェイゲームに向けたラニエリ監督は、直近のWBA戦から先発1人を変更。負傷明けのカンテがアンディ・キングに代わってスタメンに復帰した。▽前節から中3日の過密日程となったものの、立ち上がりから緊迫感のある攻防が繰り広げられる。開始直後にはウォーミングアップ中に負傷したDFブリトスに代わって急遽先発したホレバスがボックス左からシュートを放つも、これはGKシュマイケルの守備範囲。直後の2分にはボックス内に抜け出したヴァーディにシュートチャンスも、これは枠を捉えられない。
▽ワトフォードにポゼッションを譲りながらカウンターを狙うレスターは4分、フックスのミドルシュートのこぼれ球に岡崎が飛び込むが、ここはDFアケのクリアに阻まれる。続く14分にはオルブライトンのスルーパスに抜け出したヴァーディがGKゴメスをかわしてボックス左角度のないところからシュートも、これは相手DFにブロックされた。さらに23分、ボックス右でヴァーディからパスを受けたマフレズの折り返しにヴァーディが反応するが、シュートを枠に飛ばすことができない。

▽一方、11分にセットプレーからアケがクロスバーを掠めるヘディングシュートを放って以降、なかなか攻め切れないワトフォードだったが、26分にアムラバトのシュートのディフレクトをボックス中央で拾ったフリーのディーニーがシュート。だが、これはGKシュマイケルの正面を突いた。▽前半終盤にかけては互いに中盤でボールを持つものの、アタッキングサードでのプレー精度を欠き、前半はゴールレスで終了した。

▽迎えた後半、先に動きを見せたのはアウェイで勝ち点3を目指すレスター。ラニエリ監督は岡崎とオルブライトンのハードワーカーをハーフタイムでベンチに下げ、アンディ・キングとシュラップを同時投入。この交代でアンカーのドリンクウォーターの前にカンテとアンディ・キングを並べた[4-1-4-1]に布陣を変更した。

▽後半に入っても攻めあぐねるレスターだったが、相手の一瞬の隙を突いて先制点をもぎ取る。56分、左サイドでフックスが入れたクロスをファーサイドのDFホレバスが不用意に中央へクリアすると、これを拾ったマフレズが絶妙な左足のシュートをゴール左上隅に突き刺した。

▽ようやくワトフォードの守備に風穴を開けたレスターは、相手が前がかりになってきたことで、得意の高速カウンターが機能する。カンテとドリンクウォーターのところで奪ったボールを、縦への推進力のあるシュラップやヴァーディ、マフレズがドリブルで運ぶ。68分にはボックス手前でDFをかわしたマフレズが左足でシュートを放つが、これは惜しくもGKの正面を突いた。

▽一方、ホームで負けられないワトフォードは65分にアブディ、81分にアニャを続けてピッチに送り出し、攻撃に変化を加えようと試みる。79分にはボックス左でディーニーが落としたボールをゴール前のイガロが頭で合わすが、これは力なくGKシュマイケルの腕の中に収まった。

▽その後、試合終盤のワトフォードのパワープレーを難なく凌ぎ切ったレスターが、マフレズの決勝点を最後まで守り切って1-0の勝利。2試合ぶりの白星を手にしたレスターは、2位トッテナムとの勝ち点差を「5」に広げ、奇跡のプレミア制覇にまた一歩近づいた。