【プレビュー】クラブ史上初の8強狙うシティの前にウクライナの名門が立ちはだかる《ディナモ・キエフvsマンチェスター・シティ》
2016.02.24 13:00 Wed
▽チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の1stレグ、ディナモ・キエフvsマンチェスター・シティが、24日の日本時間28:45からNSKオリンピスキ・スタジアムで開催される。
▽なお、両チームの対戦は今回で通算3度目。2010-11シーズンのヨーロッパリーグのラウンド16では、共にホームチームが勝利したものの、2戦合計2-1としたディナモ・キエフがベスト8進出を決めている。
▽ディナモ・キエフ予想スタメン
GK:ショフコフスキー
DF:ダニーロ・シウバ、ハシェリディ、ドラゴビッチ、ヴィダ
MF:シドルチュク、リバルカ、ガルマシュ
FW:ヤルモレンコ、ジュニオール・モラエス、デルリス・ゴンサレス
出場停止者:DFアントゥネス
負傷者:DFモロジュク(ヒザ)、MFリバルカ
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
GK:ハート
DF:サバレタ、コンパニ、オタメンディ、コラロフ
MF:フェルナンジーニョ、フェルナンド
MF:シルバ、ヤヤ・トゥーレ、スターリング
FW:アグエロ
出場停止者:なし
負傷者:DFサーニャ(ヒザ)、マンガラ(ハムストリング)、MFナスリ(ハムストリング)、デルフ(足首)、デ・ブライネ(ヒザ)、ヘスス・ナバス(ハムストリング)、FWボニー(ふくらはぎ)
▽出場停止者はいないが、ヒザのじん帯損傷で長期離脱のデ・ブライネを筆頭に多くの負傷者に悩まされている。その結果、直近のFAカップではアカデミー所属の若手を多数起用し、チェルシー相手に大敗を喫した。それでも、直近のリーグ戦で復帰したキャプテンのコンパニやヤヤ・トゥーレ、シルバ、アグエロら主力がフレッシュな状態で1stレグに臨むことができる。
★注目ポイント
◆二枚看板の両翼とドラゴビッチ率いる守備~ディナモ・キエフ~
▽個々のクオリティーにおいてシティに大きく水をあけられているディナモ・キエフだが、デルリス・ゴンサレスとヤルモレンコの両ウイング、攻守に総合力の高さを披露するセンターバックのドラゴビッチの3選手は、シティのタレント軍団に肉薄する好タレントだ。
▽とりわけ、守勢が予想される試合展開の中で、卓越したスピードと個人技でロングカウンターの担い手となる両ウイングのパフォーマンスは勝負の鍵を握る。エースのヤルモレンコは、昨シーズンのELでシティと同じプレミアリーグ所属のエバートン相手にその個人技とフィジカルの強さを見せつけていただけに、シティ相手にその再現を狙いたい。
▽また、グループステージの4試合でクリーンシートを記録した堅守を支えるドラゴビッチが、守護神のショフコフスキーと共にアグエロやシルバを如何に抑え込むかも、ディナモ・キエフが勝利を得るための重要な要素だ。
◆フェルナンジーニョがかつての宿敵と対峙! 鬼門のラウンド16攻略なるか~マンチェスター・シティ~
▽ここ最近の5年間で4度決勝トーナメント進出を決めているシティだが、その4度全てで敗れており、彼らにとってこのラウンド16は鬼門となっている。加えて、対戦相手のディナモ・キエフは、ELラウンド16で苦杯を舐めた相手であり、ここ最近のチーム状況を考えると、難しい戦いを強いられる可能性が高い。
▽また、今回の対戦におけるシティの注目プレーヤーは、アグエロやシルバ、ヤヤ・トゥーレら主力ではなく、フェルナンジーニョだ。フェルナンジーニョは2013年にシティに加入する前、ディナモ・キエフのライバルであるシャフタールに8シーズン在籍し、数々の激闘を繰り広げてきた。
▽なお、ディナモ・キエフのリバルカはシャフタール時代のチームメートであり、アンカーに入る同選手に対して、フェルナンジーニョが効果的な攻撃参加でプレッシャーをかけられれば、ホームチームの堅守に風穴を開けることができるはずだ。そういった部分も含めて、ディナモ・キエフを知り抜くフェルナンジーニョのプレーに注目してほしい。
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▽チェルシーとポルトとの三つ巴の争いとなったグループGを何とか2位で通過したディナモ・キエフは、国内リーグでも宿敵シャフタールと同勝ち点の2位に付けており、連覇に向けて視界良好だ。ただ、ロシア勢のゼニトと同様に国内リーグが長期の中断期間に入っているため、昨年12月9日のCLマッカビ・テル・アビブ戦以来、公式戦を戦っておらず、試合勘に不安を残す。▽一方、ユベントス、セビージャ、ボルシアMGと同居した最激戦区のグループDに入ったシティは、2位のユベントス相手に連敗を喫したものの、グループ首位通過を決定。ここ2年はラウンド16で続けてバルセロナを引いたものの、今回は首位通過のアドバンテージを生かしてディナモ・キエフという組し易い相手との対戦となった。だが、2年ぶりの優勝を期待される国内リーグでは、ホームで戦ったレスター・シティとトッテナムとの上位対決2連戦でいずれも敗戦し、4位に後退。また、主力を温存した直近のFAカップでもチェルシーに敗れて、公式戦3連敗中。クラブ史上初のCLベスト8進出に向けてチーム状態は芳しくない。◆ディナモ・キエフ◆
【4-3-3】
【4-3-3】

GK:ショフコフスキー
DF:ダニーロ・シウバ、ハシェリディ、ドラゴビッチ、ヴィダ
MF:シドルチュク、リバルカ、ガルマシュ
FW:ヤルモレンコ、ジュニオール・モラエス、デルリス・ゴンサレス
出場停止者:DFアントゥネス
負傷者:DFモロジュク(ヒザ)、MFリバルカ
▽グループステージ最終節のマッカビ・テル・アビブ戦で警告を受けたアントゥネスが累積警告によって出場停止となる。負傷者に関しては、負傷を抱えるリバルカに欠場の可能性があるものの、ほぼベストメンバーを組める見込みだ。
◆マンチェスター・シティ◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】

GK:ハート
DF:サバレタ、コンパニ、オタメンディ、コラロフ
MF:フェルナンジーニョ、フェルナンド
MF:シルバ、ヤヤ・トゥーレ、スターリング
FW:アグエロ
出場停止者:なし
負傷者:DFサーニャ(ヒザ)、マンガラ(ハムストリング)、MFナスリ(ハムストリング)、デルフ(足首)、デ・ブライネ(ヒザ)、ヘスス・ナバス(ハムストリング)、FWボニー(ふくらはぎ)
▽出場停止者はいないが、ヒザのじん帯損傷で長期離脱のデ・ブライネを筆頭に多くの負傷者に悩まされている。その結果、直近のFAカップではアカデミー所属の若手を多数起用し、チェルシー相手に大敗を喫した。それでも、直近のリーグ戦で復帰したキャプテンのコンパニやヤヤ・トゥーレ、シルバ、アグエロら主力がフレッシュな状態で1stレグに臨むことができる。
★注目ポイント
◆二枚看板の両翼とドラゴビッチ率いる守備~ディナモ・キエフ~
▽個々のクオリティーにおいてシティに大きく水をあけられているディナモ・キエフだが、デルリス・ゴンサレスとヤルモレンコの両ウイング、攻守に総合力の高さを披露するセンターバックのドラゴビッチの3選手は、シティのタレント軍団に肉薄する好タレントだ。
▽とりわけ、守勢が予想される試合展開の中で、卓越したスピードと個人技でロングカウンターの担い手となる両ウイングのパフォーマンスは勝負の鍵を握る。エースのヤルモレンコは、昨シーズンのELでシティと同じプレミアリーグ所属のエバートン相手にその個人技とフィジカルの強さを見せつけていただけに、シティ相手にその再現を狙いたい。
▽また、グループステージの4試合でクリーンシートを記録した堅守を支えるドラゴビッチが、守護神のショフコフスキーと共にアグエロやシルバを如何に抑え込むかも、ディナモ・キエフが勝利を得るための重要な要素だ。
◆フェルナンジーニョがかつての宿敵と対峙! 鬼門のラウンド16攻略なるか~マンチェスター・シティ~
▽ここ最近の5年間で4度決勝トーナメント進出を決めているシティだが、その4度全てで敗れており、彼らにとってこのラウンド16は鬼門となっている。加えて、対戦相手のディナモ・キエフは、ELラウンド16で苦杯を舐めた相手であり、ここ最近のチーム状況を考えると、難しい戦いを強いられる可能性が高い。
▽また、今回の対戦におけるシティの注目プレーヤーは、アグエロやシルバ、ヤヤ・トゥーレら主力ではなく、フェルナンジーニョだ。フェルナンジーニョは2013年にシティに加入する前、ディナモ・キエフのライバルであるシャフタールに8シーズン在籍し、数々の激闘を繰り広げてきた。
▽なお、ディナモ・キエフのリバルカはシャフタール時代のチームメートであり、アンカーに入る同選手に対して、フェルナンジーニョが効果的な攻撃参加でプレッシャーをかけられれば、ホームチームの堅守に風穴を開けることができるはずだ。そういった部分も含めて、ディナモ・キエフを知り抜くフェルナンジーニョのプレーに注目してほしい。
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