ブルガリアに快勝のクロアチアが本選ストレートインへ望みをつなぐ《ユーロ2016予選》

▽ユーロ2016予選グループH第9節が10日に行われ、クロアチア代表vsブルガリア代表はホームのクロアチアが3-0で勝利した。▽前節のノルウェー戦を0-2で落としたクロアチアはグループHの3位に後退。ニコ・コバチ前監督が解任された上、かぎ十字マーク問題で勝ち点1の没収が確定し、2位のノルウェーを勝ち点2差で追う状況となった。この試合前にノルウェーが勝利したため、引き分け以下で本選ストレートインの可能性が消滅するクロアチアは、チャチッチ新監督の初陣で勝利を目指した。▽ボランチにモドリッチとコバチッチのレアル・マドリーコンビ、2列目に右からペリシッチ、ラキティッチ、プヤカ、最前線にフィオレンティーナで好調のカリニッチを配す[4-2-3-1]でスタートしたクロアチア。UEFAの処分によりホーム戦で引き続き無観客試合を強いられたが、開始早々に試合を動かす。
▽2分、モドリッチが縦に入れた浮き球パスに、ペリシッチが右サイドからのダイアゴナルランで反応。冷静にシュートをゴールに流し込み、クロアチアが先制した。その後も攻勢を続けるクロアチアは16分、FKからヴィダがヘディングシュートを決めるも、オフサイドの判定でゴールが取り消される。それでも相手ゴールに迫り続けると、42分にドリブルで持ち上がったラキティッチがボックス内のカリニッチとのワンツーからシュートをゴール左隅に流し込み、リードを広げて前半を終えた。

▽迎えた後半、クロアチアは大黒柱のモドリッチを休ませ、より守備的なバデリを投入。中盤の強度を高めて2点のリードを守りにかかる。その後もブルガリアの反撃を許さないクロアチアは81分、左サイドのペリシッチが左足で入れた柔らかいクロスをファーサイドのカリニッチが押し込み、試合を決定付ける3点目を奪った。▽結局、試合はこのまま終了。快勝したクロアチアは、ノルウェーとの勝ち点2差を維持した。クロアチアは最終節のマルタ戦に勝利することが本選ストレートインへの絶対条件。その上で、ノルウェーがイタリアとのアウェイゲームで引き分け以下に終われば2位を確保できる。