【東本貢司のFCUK!】「紳士のスポーツ」ラグビー
2015.09.24 13:12 Thu
▽根っからのラグビーファンがフットボール(サッカー)をどこか軽んじるような冷めた眼で見ているエピソードは、これまで何度か寄稿文や拙著で触れてきた。さて、今、日本の対南アフリカ戦勝利に触発されて、おそらく初めてじっくりと、かつ自発的にラグビーの試合を観戦する機会に臨んだサッカーファンは、何をどう感じ取っただろうか。そこであえて問う。物理的な体力がもろに物を言うコンタクトプレーやこのスポーツならではの特殊なルールは言わずもがなだが、筆者の知る限り、これまで誰一人として指摘したことのないサッカーとの決定的な違いがあるのだが、それは一体何か。その答えはレフェリーにある。レフェリーに与えられた威厳、権威の差。胸に手を当てて思い出していただきたい。試合中、レフェリーの判定に対してプレーヤーが抗議する場面が一つでもあったかどうか。
▽サッカーでは日常茶飯事の、食ってかからんばかりの執拗な抗議―――それどころか、冷静に何等かの説明を求めるふりすら、ラグビーの世界ではまずお目にかかれない。いや、もし仮にそんな大胆な真似をしたらどんな処罰が待っているか、もしくはレフェリーがどう対処するか自体すら、誰も口にしない。俎上にも上がらない。暗黙の了解。あえて恣意的な物言いをするなら、そんな“見苦しい”真似は紳士たる者の名にもとる「恥」なのだ、と。この見解に首をかしげる向きもあろう。ラグビーでは気の弱い人なら多分目くじらを立てそうな、荒っぽい喧嘩まがいのシーンが続発する。筆者の経験で言えば、およそスポーツ精神にもとるような行為も稀ではない。モール、ラックと呼ばれる双方のプレーヤーが折り重なった密集状態の中では、暴力と紙一重のアンフェアな行為も“ほぼ許される”。
▽「ほぼ許される」とは、レフェリーの目が届かなければ、見咎められなければ、という意味だ。しかも、これも経験から、レフェリーも“その程度”を見極めた上で見て見ぬふりをするケースも少なくない。なぜかといえば、それも「紳士の守備範囲」だからだ。ともすれば理不尽でアンフェアな状況も試練と位置づけ、それを毅然として乗り越えた先の勝利を至高のものとする崇高なる矜持―――カッコつけすぎじゃないのか? かつては誇り高いアマチュアスポーツの象徴だったラグビーも、今やれっきとした職業アスリートの世界。人目を盗んで働く悪意の行為がもとでプロラガー生命を奪われてはたまらない? その通り―――なのだが、おそらく彼らの“本能”はそれすらも超越している。弱音を吐く、泣き言を言う類には無縁の世界―――これらはその中に飛び込んでみて初めてわかることかもしれない。野蛮なスポーツだと毛嫌いしていたはずの筆者が、ある事情からやむなく見様見真似で取り組む羽目になり、そのうちどっぷりと憑りつかれてしまったように。
▽フットボール(サッカー)の方は、ある意味でより柔軟だとも言える。レフェリーの威厳に若干の“弱み”を感じるというより、コミュニケーションの幅認識に余裕があるとでも言っておこうか。彼我の違いと言えば、ラグビーにはより全員参加、およびそれぞれの役割が明確に見えてくるイメージが強いせいか、例えばサッカーでいう「流れを変えるプレー、プレーヤー」は事実上いない、もしくは生まれにくいと言ってもいいだろう。要するに、際立ってその試合で目立った「特定のプレー、プレーヤー」を選ぶには当たらないのだ。その点、サッカーでは往々にして「マッチヒーロー」が躍り出る。ちょうど、この2日間に行われたイングランドのリーグカップで、紛れもなくその称号に値する英雄的プレーを見せた男がいる。リヴァプールのアダム・ボグダン。そこそこのプレミア通でも「えーと・・・・」としばし知識の記憶をたどる必要があるかもしれない。なにせ控えキーパーだ。
▽ホーム、アンフィールドで、レッズは大苦戦した。若干メンバーを落としたとはいえ、相手は4部のカーライル。何が何だろうと言い訳は一切利かない。結果は1-1のまま延長に入っても勝負がつかず、PK戦(3-2)でやっとの勝利。事実上、負けに等しい体たらく。そこでボグダンの存在がまぶしく光り輝く。なんと、3本ものPKを止めたのである(当たり前だが、ラグビーではこんな“独りヒーロー”は生まれない)。余談になるが、同日、バルセロナがセルタ・デ・ヴィーゴに大敗して今季初黒星を喫したゲームで、英雄的プレーを見せたのは、リヴァプールではろくに使われもしなかった“失敗補強”のイアーゴ・アスパスだった。ところで同じリーグカップでは、ニューカッスルが2部のシェフィールド・ウェンズデイ(前試合のリーグ戦からメンバーを10人も変更)に敗れて脱落、しかもいまだ今季白星ゼロ。マクラーレン新監督危うし? この土曜日には復調ムードのチェルシーをセント・ジェイムズに迎える。もし勝てば日本-南ア戦に匹敵する快挙?
【東本 貢司(ひがしもと こうじ)】
1953年大阪府生まれ 青春期をイングランド、バースのパブリックスクールで送る。作家、翻訳家、コメンテイター。勝ち負け度外視、ひたすらフットボール(と音楽とミステリー)への熱いハートにこだわる。
▽サッカーでは日常茶飯事の、食ってかからんばかりの執拗な抗議―――それどころか、冷静に何等かの説明を求めるふりすら、ラグビーの世界ではまずお目にかかれない。いや、もし仮にそんな大胆な真似をしたらどんな処罰が待っているか、もしくはレフェリーがどう対処するか自体すら、誰も口にしない。俎上にも上がらない。暗黙の了解。あえて恣意的な物言いをするなら、そんな“見苦しい”真似は紳士たる者の名にもとる「恥」なのだ、と。この見解に首をかしげる向きもあろう。ラグビーでは気の弱い人なら多分目くじらを立てそうな、荒っぽい喧嘩まがいのシーンが続発する。筆者の経験で言えば、およそスポーツ精神にもとるような行為も稀ではない。モール、ラックと呼ばれる双方のプレーヤーが折り重なった密集状態の中では、暴力と紙一重のアンフェアな行為も“ほぼ許される”。
▽「ほぼ許される」とは、レフェリーの目が届かなければ、見咎められなければ、という意味だ。しかも、これも経験から、レフェリーも“その程度”を見極めた上で見て見ぬふりをするケースも少なくない。なぜかといえば、それも「紳士の守備範囲」だからだ。ともすれば理不尽でアンフェアな状況も試練と位置づけ、それを毅然として乗り越えた先の勝利を至高のものとする崇高なる矜持―――カッコつけすぎじゃないのか? かつては誇り高いアマチュアスポーツの象徴だったラグビーも、今やれっきとした職業アスリートの世界。人目を盗んで働く悪意の行為がもとでプロラガー生命を奪われてはたまらない? その通り―――なのだが、おそらく彼らの“本能”はそれすらも超越している。弱音を吐く、泣き言を言う類には無縁の世界―――これらはその中に飛び込んでみて初めてわかることかもしれない。野蛮なスポーツだと毛嫌いしていたはずの筆者が、ある事情からやむなく見様見真似で取り組む羽目になり、そのうちどっぷりと憑りつかれてしまったように。
▽ホーム、アンフィールドで、レッズは大苦戦した。若干メンバーを落としたとはいえ、相手は4部のカーライル。何が何だろうと言い訳は一切利かない。結果は1-1のまま延長に入っても勝負がつかず、PK戦(3-2)でやっとの勝利。事実上、負けに等しい体たらく。そこでボグダンの存在がまぶしく光り輝く。なんと、3本ものPKを止めたのである(当たり前だが、ラグビーではこんな“独りヒーロー”は生まれない)。余談になるが、同日、バルセロナがセルタ・デ・ヴィーゴに大敗して今季初黒星を喫したゲームで、英雄的プレーを見せたのは、リヴァプールではろくに使われもしなかった“失敗補強”のイアーゴ・アスパスだった。ところで同じリーグカップでは、ニューカッスルが2部のシェフィールド・ウェンズデイ(前試合のリーグ戦からメンバーを10人も変更)に敗れて脱落、しかもいまだ今季白星ゼロ。マクラーレン新監督危うし? この土曜日には復調ムードのチェルシーをセント・ジェイムズに迎える。もし勝てば日本-南ア戦に匹敵する快挙?
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