ルーニーが歴代最多ゴール記録更新のイングランドが8連勝で首位通過《ユーロ2016予選》

2015.09.09 06:03 Wed
▽8日にユーロ2016予選グループE第8節のイングランド代表vsスイス代表が聖地ウェンブリーで行われ、ホームのイングランド代表が2-0で勝利した。

▽グループリーグ7連勝で本大会1番乗りを決めたイングランドは、グループE首位通過を懸けて同2位のスイスを聖地ウェンブリーに迎えた。注目のメンバーでは、前節のサンマリノ代表戦でサー・ボビー・チャールトンの持つ代表歴代最多得点記録(49ゴール)に並んだルーニーが、スターリングやチェンバレンと共に攻撃陣を担った。

▽一方、今節の結果次第で本選出場が決定するスイスは、今夏にプレミアリーグ移籍を決めたシャキリやベーラミ、インレルなど主力メンバーがスタメン入りを果たした。
▽開始20秒で左足ハムストリングを痛めたデルフがバークリーとの交代でピッチを後にする波乱の立ち上がりとなったイングランドは、開始6分にセットプレーからケイヒルが枠の右を捉えたヘディングシュートを放つが、これはGKゾンマーのセーブに阻まれた。

▽立ち上がりの混乱を経て徐々に試合をコントロールし始めたイングランドは、17分に代表歴代最多ゴール更新に期待がかかるルーニーに決定機。ボックス左に抜け出したユナイテッドFWはファーポストを狙って丁寧にボールを蹴り出すが、これは枠の右に外れた。続く20分にはゴール前に抜け出したミルナーに絶好機も、GKの股を狙ったシュートは難なくセーブされた。
▽一方、カウンター主体の仕掛けを見せるスイスは31分、ショートカウンターからグラニト・シャカのスルーパスに反応したシャキリがゴール前に抜け出すが、ここはタイミング良く飛び出したGKハートに阻まれた。

▽互いに背後の取り合いとなった前半終盤にかけてはスイスに先制機。43分、左サイドからドリブルで切り込んだシャキリのラストパスに反応したドルミッチがボックス右でシュートも、これを枠に飛ばすことができず。やや動きを欠いた試合はゴールレスで折り返した。

▽後半に入って重い腰を上げたイングランドは、51分に右サイドを突破したチェンバレンのクロスをルーニーが頭で合わすが、これはGKゾンマーの守備範囲。さらに55分にもルーニーが強烈なミドルシュートを放つが、先制ゴールを奪うまでには至らなかった。

▽攻撃に厚みを加えたいイングランドは57分にシェルヴェイを下げてケインを投入。一方のスイスは63分、シュトッカーに代えてアーセナルからの関心も噂されるバーゼルの新星FWエンボロをピッチに送り出した。すると、この交代でようやく試合が動く。

▽67分、左サイドを攻め上がったショーにルーニーからパスが出ると、ショーがグラウンダーで折り返したボールをファーサイドのケインが左足のダイレクトシュートでゴール右隅を破った。

▽ケインの2戦連続ゴールで均衡を破ったイングランドは、その後も危なげなく試合を進めていくと、84分に歴史的な瞬間が訪れる。ボックス左で仕掛けたスターリングがPKを獲得すると、キッカーを務めたのはサー・ボビー・チャールトン越えが懸かるルーニー。百戦錬磨のユナイテッドFWは、これをゴール左上隅に豪快に突き刺し、“スリーライオンズ”での通算50ゴール目を奪取。そして、イングランド歴代最多得点記録者に躍り出た。

▽その後、スイスの反撃を危なげなく凌いだイングランドは、8連勝でグループE首位通過を決めた。

▽また、プレーオフ圏内の3位を争う4位のスロベニア代表と3位のエストニア代表の直接対決は、後半序盤にベリッチのゴールで先制したホームのスロベニアが1-0で勝利。この結果、スロベニアがエストニアを抜いて3位に浮上した。5位のリトアニアと最下位のサンマリノの一戦は、ホームのリトアニアが2-1で競り勝ってプレーオフ進出に望みを繋いだ。

◆ユーロ2016予選・グループE第8節結果
イングランド 2-0 スイス
リトアニア 2-1 サンマリノ
スロベニア 1-0 エストニア

◆グループE順位表
(勝ち点/試合数/得失点差)
1.イングランド[24/8/23]
2.スイス[15/8/8]
3.スロベニア[12/8/5]
3.エストニア[10/8/-2]
5.リトアニア[9/8/-8]
6.サンマリノ[1/8/-26]

※同勝ち点で並んだ場合は、当該国同士の対戦結果で順位が決定

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