【六さんのユニバーシアード戦記】福島が決めた3位決定戦《日本vsブラジル》
2015.07.13 23:30 Mon
▽日本はPK戦でブラジルを下し、男女とも銅メダルを獲得した。女子の健闘は称えたいが、男子は日本サッカー全体が課題とする決定力不足をこの大会でも露呈した。
▽ブラジルに得点が入るとすれば、出合い頭のロングシュートしか考えられなかった。それ程日本の守備陣はオーガナイズされていた。90分を通して、GK福島を慌てさせたシーンはほとんどなし。ことごとくブラジルの攻めに対して体を張ってブロックした。
▽シュート・オン・ゴールは共にブラジルと同じ4本ずつだが、日本は前後半を通して、数々の決定機を作ったものの、そのほとんどが枠をとらえることができなかった。後半15分にはFWの澤上を投入し、期待された関西トリオの2人を初めてツートップに据えた。終盤には和泉と同じトップ下の長谷川も投入し、総力戦を仕掛けたが、ゴールを奪うことはできなかった。
▽PK戦では、今大会無得点のFW呉屋が志願して1番手のキッカーとなり成功。次に続く選手たちの精神的負担を軽くした。最初の5人のキッカーはあらかじめ決められているが、6番目以降は、ピッチ上の選手たちで決める。キャプテンでもある福島は、6番手以降のキッカーを止めた場合、次のキッカーは自分がなると決めていた。
▽そして7番目のキッカーのPKを止めた。次に登場したのは福島。左足から放たれたボールは、相手GKの意表を突くど真ん中を突いた。本田圭佑が得意とする大胆なキックである。福島のメンタルの強さで、日本は土壇場で銅メダルを手にした。
日本 0-0(PK:7-6) ブラジル
【出場選手】
GK
1 福島春樹(専修大)
DF
2 湯澤聖人(流通経済大)
3 萩間大樹(専修大)
4 田上大地(流通経済大)
12 室屋成(明治大)
MF
7 小林成豪(関西学院大)[→84分 長谷川竜也(順天堂大)]
8 和泉竜司(明治大)
14 松下佳貴(阪南大)
15 木本恭生(福岡大)
18 八久保颯(阪南大)[→60分 澤上竜二(大阪体育大]
FW
13 呉屋大翔(関西学院大)
[小林のシュートは惜しくも枠を外れる]
▽ブラジルに得点が入るとすれば、出合い頭のロングシュートしか考えられなかった。それ程日本の守備陣はオーガナイズされていた。90分を通して、GK福島を慌てさせたシーンはほとんどなし。ことごとくブラジルの攻めに対して体を張ってブロックした。
[福島の左足が日本に銅メダルをもたらした]
▽シュート・オン・ゴールは共にブラジルと同じ4本ずつだが、日本は前後半を通して、数々の決定機を作ったものの、そのほとんどが枠をとらえることができなかった。後半15分にはFWの澤上を投入し、期待された関西トリオの2人を初めてツートップに据えた。終盤には和泉と同じトップ下の長谷川も投入し、総力戦を仕掛けたが、ゴールを奪うことはできなかった。
[7人目のキッカーを止めた福島]
▽PK戦では、今大会無得点のFW呉屋が志願して1番手のキッカーとなり成功。次に続く選手たちの精神的負担を軽くした。最初の5人のキッカーはあらかじめ決められているが、6番目以降は、ピッチ上の選手たちで決める。キャプテンでもある福島は、6番手以降のキッカーを止めた場合、次のキッカーは自分がなると決めていた。
[メダル授与美女軍団]
▽そして7番目のキッカーのPKを止めた。次に登場したのは福島。左足から放たれたボールは、相手GKの意表を突くど真ん中を突いた。本田圭佑が得意とする大胆なキックである。福島のメンタルの強さで、日本は土壇場で銅メダルを手にした。
[神川監督の目には一瞬涙が]
[チーム全員で掴んだ銅メダル]
日本 0-0(PK:7-6) ブラジル
【出場選手】
GK
1 福島春樹(専修大)
DF
2 湯澤聖人(流通経済大)
3 萩間大樹(専修大)
4 田上大地(流通経済大)
12 室屋成(明治大)
MF
7 小林成豪(関西学院大)[→84分 長谷川竜也(順天堂大)]
8 和泉竜司(明治大)
14 松下佳貴(阪南大)
15 木本恭生(福岡大)
18 八久保颯(阪南大)[→60分 澤上竜二(大阪体育大]
FW
13 呉屋大翔(関西学院大)
プロフィール
【六川則夫】(ろくかわのりお)1951年、東京生まれ。40年近くピッチレベルでサッカーを撮り続けてきている重鎮フォトグラファー。[蹴る、観る、撮る]の順序でサッカーを愛し、現在も取材の合間にボールを蹴るという根っからのサッカーボーイでもある。キリンチャレンジカップの関連記事
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