【六さんのユニバーシアード戦記】さすがの守備の文化《日本vsイタリア》

2015.07.12 08:47 Sun
▽中一日の試合が続いた5戦目の準決勝イタリア戦、ここでも相手は守備に軸足を置いた戦い方をしてきた。90分間ゴールを許さなければ即PK戦というレギュレーションが、結果的にイタリアに幸いした。

[後半立て続けにチャンスを作ったMF端山(慶應義塾大)だったが無念の途中交代]

▽ユニバーでは過去イタリアには2勝3敗、そのうちPK戦では1勝2敗と、ともに負け越している。絶対の自信で臨んだPK戦だったが、日本は湯沢、田上と、強さと正確さを誇るDFのキッカー二人が連続して失敗、3人目のキャプテン奥山は冷静に逆を取ったが、4人目の新井もポストに当て、結果1-3で敗退した。

[後半試合を活性化させたMF重広(阪南大)]

▽この日、相手キーパーが神がかりなセーブを含めて、抜群の安定感とポジショニングを見せていた。そのプレッシャーからか、日本の選手は必要以上にコースを狙い、それが裏目に出た。対するイタリアは3人全員が成功、GK前川も必死に反応したが及ばなかった。
[スタンドには山口カオリと鈴木大地の姿があった]

▽ロスタイムにPK戦要員として田上を入れるなど、日本ベンチは総力戦で臨んだが、結果的にイタリア人キーパー、マンフレディーニ一人にやられてしまった。ちなみに彼は27歳、セリエB、モディナのGKである。

[PKはすべて難しいコースに飛んだ]

▽ユニバーは登録選手が20人、日本がキーパーを福島、前川の二人で大会に臨んだが、イタリアはGK登録が3人、この日活躍したマンフレディーニは背番号12番と2番手の位置づけである。さすが守備の文化を誇る国である。
[PKを失敗したDF湯澤(流通経済大)とMF田上(流通経済大)に声をかるDF萩間(専修大)]


日本 0-0(PK:1-3) イタリア

【出場選手】
GK
20 前川黛也(関西大)

DF
2 湯澤聖人(流通経済大)[→84分 澤上竜二(大阪体育大)]
3 萩間大樹(専修大)
5 新井一耀(順天堂大)
6 髙橋諒(明治大学)

MF
19 重広卓也(阪南大)[→90+2分 田上大地(流通経済大)]
16 奥山政幸(早稲田大)
9 澤上竜二(大阪体育大)
17 端山豪(慶應義塾大)[→65分 小林成豪(関西学院大)]
10 長谷川竜也(順天堂大)[→58分 和泉竜司(明治大)]

FW
11 岡佳樹(桃山学院大)[→75分 呉屋大翔(関西学院大)]

プロフィール
【六川則夫】(ろくかわのりお)1951年、東京生まれ。40年近くピッチレベルでサッカーを撮り続けてきている重鎮フォトグラファー。[蹴る、観る、撮る]の順序でサッカーを愛し、現在も取材の合間にボールを蹴るという根っからのサッカーボーイでもある。

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