ホスト国のチェコが逆転負けで初戦を落とす《U-21欧州選手権2015》

▽U-21欧州選手権2015が17日(日本時間18日)に開幕した。ホスト国のチェコ代表とデンマーク代表の開幕戦は2-1でデンマークが勝利している。▽2002年以来の優勝を目指すホスト国のチェコは、エースのカドレツと守備の要のカラスが出場停止で欠場するも、フル代表に選ばれた経験のあるクレイチやカデラベクなど実力者がスタメンに名を連ねた。一方のデンマークは、フル代表でプレー経験のあるホイビュルクや、今大会注目の大型DFヴェステルゴーアなど、ベストメンバーで初戦に臨んだ。▽試合は、開催国のチェコがアグレッシブな入りを見せるも3分、デンマークが最初にゴールへと迫る。この試合1トップに起用されたクリメントがボックス手前からミドルシュート。しかし、このシュートはGKヤコブ・ブスクが正面でキャッチした。
▽その後、中盤での一進一退の攻防が続き、両チーム共に決定機を作り出せない。しかし、前半半ばにホームサポーターの声援を受けるチェコがゲームを動かす。35分、右サイドをオーバーラップしたカデラベクが、バイタルエリア右でボールを受けると、そこからカットイン。ボックス中央付近まで切り込んで左足を振り抜くと、ボールはゴール左に突き刺さった。先制したチェコは前半終盤、立て続けに決定機を演出したが、GKヤコブ・ブスクの好守に阻まれ、前半は1-0で終了した。

▽迎えた後半、最初のチャンスはチェコに生まれる。53分、自陣からのロングフィードを競り合ったクリメントが、ドリブルでボックス手前までボールを運びシュート。このシュートはわずかにゴール左に外れた。▽前半は決定機を作り出せなかったデンマークだが、56分に同点に追いつく。右クロスの流れたボールを左サイドで拾ったトームセンが、ボックス左のスペースへスルーパス。このパスに反応したクヌドセンがクロスを入れると、これを中央のヴェステルゴーアがヘディングでゴールに叩き込んだ。

▽キャプテンのゴールで勢い付いたデンマークが徐々に攻勢を強めると83分、ホイビュルクのパスを前線で受けたY･ポウルセンがドリブルでボックス内に侵入。ゴール左からシュートを放つも、これはGKコウベクが弾き出した。しかし、デンマークはこのプレーで獲得したCKから勝ち越しゴールを奪う。

▽84分、クヌドセンの左CKをファーサイドで受けたA･クリステンセンがバランスを崩しながらも粘ると、こぼれ球を途中出場のシストがゴール右に流し込んだ。

▽ホームで負けられないチェコは87分、ボックス手前からのパスをボックス内のトラブニクが反応。ワンタッチシュートでゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定となりゴールは取り消された。結局、試合はそのまま2-1で終了。ホスト国のチェコが逆転負けで初戦を落とした。