磐田が上位対決を制し2位浮上! 金沢は14試合ぶりの黒星で3位後退《J2》

▽明治安田生命J2リーグ第17節の磐田vs金沢が6日に行われ、2-1で磐田が勝利した。

▽3位の磐田(勝ち点30)と2位の金沢(勝ち点32)の上位対決。磐田は、前節に徳島と引き分けたことにより3試合で白星がない。ただ、勝利すれば2位に浮上するため、高いモチベーションを持ってこの一戦に臨んだ。一方、13試合不敗となっている金沢は、前々節まで4戦連続でドローとなっていたが、長崎に勝利して5試合ぶりの白星を挙げ、良い状態で静岡の地に乗り込んだ。

▽前半は個々のテクニックが優れる磐田がボールを保持して試合を優位に進め、早い時間帯に先制ゴールを奪った。11分、右サイドからのFKは相手GKにパンチングで跳ね返されたものの、このボールをボックス内の櫻内がダイレクトで叩くと、そのままネットに収まって磐田が先にスコアを動かした。
▽勢いに乗る磐田は16分、相手陣内でボールを受けたジェイがDF2人にマークされながらもボックス内に侵入してシュート。しかし、GKの手をすり抜けたシュートはわずかに枠の右に外れた。一方、20分過ぎまでシュートを打つことができなかった金沢は、ここまで9得点を記録している清原が単騎突破で打開しようとするが、チーム全体で果敢にプレスをかける磐田に封じ込められた。

▽しかし、それでも集中力を切らさずに追加点を許さなかった金沢は、前半終了間際にこの日一番のチャンスを迎える。前半アディショナルタイム2分、カウンターから左サイドを崩した金沢は、チャ・ヨンファンがGKカミンスキーを引き付けて丁寧なラストパスを清原に供給。清原はボールを枠内に流し込むだけだったが、シュートをうまくミートさせることができず、結局、戻ったGKカミンスキーにボールをキャッチされて最大の絶好機を逃がした。▽前半終了間際にピンチを招いた磐田だったが、後半も引き続きペースを握ることに成功する。66分には小林のスルーパスに反応した駒野がボックス左に侵入。パスを受けた駒野のグラウンダーのクロスにジェイが飛び込んだが、これはわずかに届かず。67分には、松井のミドルシュートが相手GKを襲うなど、磐田が幾度も相手ゴールに迫った。

▽その後も攻め続ける磐田は、75分までにシュート1本の金沢に対してシュート17本を放って圧倒していく。終盤までなかなか追加点を挙げられなかった磐田だったが、84分には相手のハンドで得たPKをジェイが決めて追加点。アディショナルタイムにはセットプレーから清原に決められて1点差に詰め寄られたが、そのまま試合を終わらせ、4試合ぶりの白星を掴んで2位に浮上した。一方、磐田に力の差を見せつけられて敗れた金沢は、14試合ぶりの黒星で3位に後退している。