イタリア女子代表戦を前に佐々木監督「必ず勝ち点3を取る」《キリンチャレンジカップ2015》

2015.05.27 20:20 Wed
▽6月6日にカナダで開幕するFIFA女子ワールドカップ(W杯)2015を控え、連覇を目指すなでしこジャパンは、28日に南長野運動公園球技場でイタリア女子代表とのキリンチャレンジカップ2015に臨む。

▽本大会前最後の親善試合を前に記者会見に出席した佐々木則夫監督は、1-0で勝利した24日のニュージーランド女子代表戦を振り返りつつ「内容的には引き分けクラス、どちらかというと勝ち点1でドローという状況の中で、しっかりと勝ち点3を取る」とイタリア女子代表戦への意気込みを語った。

◆佐々木則夫監督(なでしこジャパン)
「うどん県から信州そば県にやって参りました(笑)。いよいよW杯直前の最終戦ということになりました。イタリアの選手は非常に技術がしっかりしています。その中で個の質も高いので、W杯の第2戦、第3戦のイメージの中で戦っていきたいです。第1戦は非常にピッチがスリッピーな状況で、パスワークのコンビネーションが乱れ、ゴールへのチャンス、フィニッシュへの形がなかなか上手くいきませんでした。試合後からアタッキングをイメージして数日トレーニングをし、今日もアタックというところをテーマにおいて、ボールを動かしながらゴールを狙うというイメージで、明日のゲームを展開したいと思います。香川で培った攻守の切り替えと守備というものを積み重ねながらプラスアルファしていきたいと思います」
──ニュージーランド戦はW杯初戦のスイスを仮定しましたが、イタリア戦はどういった想定をするか
「勝ち点3を取れたというイメージはありますが、内容的には引き分けクラス、どちらかというと勝ち点1でドローという状況の中で、しっかりと次の試合で勝ち点3を取るという構想です。かつ、アタックには反省の部分があるので、必ず勝ち点3を取るということを目指します」

──うどん県から信州そば県へとおっしゃいましたが、相手はパスタの国です(笑)。相手を食べるという意味ではいかがでしょうか
「上手いこと言いますね(笑)。パスタよりもうどんとそばの方が美味いぞということで、しっかりと勝ち点3を奪いたいと思います(笑)」
──ボランチの選手を試していますが、ニュージーランド戦で先発した川村選手についてどこを評価しているか
「非常に守備、インターセプトからの攻撃の切り替え、ヘディングも強いものを持っています。ミドルシュートもありますので、相対的に評価しています。次はボランチというところもありますが、センターバックというのも彼女にはイメージを持ってもらっています。明日の試合については、ボランチもありますが、センターバックでイメージを持たせて準備をしようと考えています」

──ニュージーランド戦からメンバーはどの程度入れ替える予定か
「初戦が勝ち点1というイメージを持った中で第2戦を戦うので、ある程度メンバーの主軸的なものはベースとして変わりません。3、4名になるかと思います。あと、配置は少し変わると思います」

──ケガ明けの阪口選手や(W杯前)最後の試合だから試したい選手などはいるのか
「阪口のコンディションが今日の状況で良ければ、サブではなくスタートで使ったほうが良いと思っています。その他の選手については、まだはっきりしていない部分もあるので、故障状況では阪口だけになります」

──切り札のような選手はどのように考えているか
「切り札的な要素は変更も兼ねて、ポジションを代えて準備をしようと思っています」

──ニュージーランド戦では、交代枠はW杯を想定して3人で終わったが、明日はかなりの選手を試すのか
「明日は3とは限らずにやりたいと思っています。緊張感がある中でのピッチを経験させることも大事だと思いますので、明日は3ではなくて5人ぐらい、もしくはGKも残り15分には代えて、ケガを想定して変更したいと思います」

──[4-1-4-1]のフォーメーションを試していたが、攻撃的なフォーメーションを試す考えはあるか
「明日は勝ち点3を、しっかりと勝ち切るというテーマです。その状況では、そういった形にもなると思います。[4-4-2]が機能しなければ[4-3-3]にするとか、逆に言えば[3-4-3]にするというのは大胆にやりたいと思います」

──前回のW杯ではチャレンジャー精神で臨み見事に優勝しました。今回はより注目されると思うが、プレッシャーのある中で精神的にどういった状況で臨むか
「優勝した時も楽な試合は1試合もなくて、イニシアチブをかなり取られた試合でも勝ち切れたということがあります。そういった意味では、今年はさらに世界のレベルが上がり、我々も成長していますが、以前よりも厳しい戦いになると選手もスタッフも全員思っています。そういった意味でもW杯の頂点を目指してチャレンジをする、連覇という表現がどうかということよりも、一戦一戦勝ってチャレンジをする、カナダW杯にチャレンジする、世界が非常にレベルが上がっているという状況にチャレンジするに尽きると思います」

──システムを複数試すという話があったが、大会前なので隠すというよりも柔軟に対応するということか
「隠すというよりも、[4-4-2]はシステム変更がしやすいです。選手たちが感じた部分、我々が感じた部分を含めて、順応性を持った戦い方ができればと思います」

──長野県の子供にとって、初めて日本代表の試合を見る方が多いと思います。どんな試合を子供たちに見せたいか
「我々の一番の特徴は、最後まで諦めずに体を張っていくところです。イタリアもそれほど大柄ではなく、日本的なサイズで、お互いにパスワークが展開されると思います。ひたむきに、全員守備、全員攻撃というところを、ぜひ子どもたちに見ていて、何かを感じて頂ければと思います。特に、長野は少女サッカーの登録数もそこまで大きくないので、我々の試合をテレビやスタンドで見て頂いて、女子サッカーというのに目を向けて頂く良いキッカケになればと思います。以前、松本でもやったことはありますが、そういった意味では長野でもなでしこジャパンの姿勢を見て、サッカーをやりたいなと思う子供が1人でも多くできれば良いなと思います」

──ニュージーランド戦のゴールを含めて、澤選手の役割と状況、これからの期待は
「先日は攻守にアグレッシブに、彼女は新たになでしこジャパンのメンバーとしてチャレンジしているというパフォーマンスを、我々や選手だけでなく、日本のみなさんに見せてくれたと思います。今後はコンディションの部分もありますが、継続して頑張ってくれればと思います」

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