ヴェンゲルがコパ・アメリカ参戦のアレクシスを憂慮「いつ休めばいいんだ?」

欧州サッカーのシーズンも間もなく終わり、6月11日には南米最強国を決めるコパ・アメリカが開幕する。欧州各国のクラブで活躍するスター選手も多く参加するが、その中の1人、チリ代表FWアレクシス・サンチェスについて、所属するアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督が憂慮するコメントを残している。

加入1年目の今季、ここまで公式戦51試合で24得点を挙げる活躍を見せたアレクシスは、5月30日のFAカップ決勝でもアーセナルのキーマンになると予想されている。しかしヴェンゲル監督が心配しているのは、その後のコンディションだ。

コパ・アメリカはFAカップ決勝から2週間もたたないうちに開幕する。しかもチリは開催国であり、エースとして期待されるアレクシスに、心身両面で大きな重圧がかかることが考えられ、負傷のリスクも増す。ヴェンゲル監督は心配するとともに、過密日程を承認したFIFA(国際サッカー連盟)の判断を批判している。

「コパ・アメリカは見ると思うが、アレクシスのことが少し心配だ。今季50試合以上にプレーしてきて、昨年の夏にはワールドカップも戦っていたのだからね。この大会はあまりにも負担が大きい。FIFAが承認したことは本当に驚いたよ」

「選手たちの健康について、いろいろと語っているFIFAが、この大会を開催することに失望している。コパ・アメリカと、来季のプレミアリーグ開幕日を見れば、あまりにも不合理だ」

来季のプレミアリーグ開幕は8月8日の予定になっている。プレミアリーグからコパ・アメリカに参加する選手は、長期の休暇を取れないまま、来季の開幕を迎えることになる。ヴェンゲル監督は、現状への訴えを続けた。

「カレンダーの前倒しは、プレシーズンに大きな影響を与える。来季のプレミアリーグが8月8日に開幕するのは間違った決定だった。ワールドカップを戦い、ウインターブレークもなく、FAカップ決勝まで勝ち進んで5月30日に戦った後、ヨーロッパの選手たちも国際試合に臨むために、7月14日まで代表チームに招集される」

「8月8日開幕ということは、準備期間が6週間しかないということだ。選手たちは、いつ休めばいいんだ?」

提供:goal.com