主力温存のバイエルンを撃破したレバークーゼンが暫定3位浮上《ブンデスリーガ》

▽2日にバイ・アレーナで行われたブンデスリーガ第31節のレバークーゼンvsバイエルンは、ホームのレバークーゼンが2-0で勝利を収めた。

▽前節のケルン戦を引き分けたレバークーゼンは、連勝が7で止まって4位に後退。CLストレートインをできる3位のボルシアMGを2ポイント差で追うR・シュミット監督のチームは、ベララビ、チャルハノール、ソン・フンミンが2列目に並び、最前線にキースリンクを置く現状のベストメンバーでバイエルンを迎え撃った。

▽一方、前節終了時点で3連覇を決めたバイエルンは、ミッドウィークのDFBポカール準決勝でドルトムントと120分を戦い、PK戦の末に敗れて3冠の夢が潰えた。その試合でロッベンとレヴァンドフスキがケガを負うなど依然として負傷者が続出する中、グアルディオラ監督は来週ミッドウィークのCLバルセロナ戦を見据えてシャビ・アロンソやチアゴなどの主力を温存。一方で9カ月ぶりに復帰したハビ・マルティネスが、ガウディーノやヴァイザー、シュトライダーといった若手とともに先発入りを果たした。
▽立ち上がりから攻勢に出たのはホームのレバークーゼン。攻守にバイエルンを上回って敵陣に押し込んでいくと、10分には右CKの流れからチャルハノールが右足アウトサイドで入れたクロスをキースリンクがヘディングでゴールに押し込む。しかし、最終ラインぎりぎりで反応したキースリンクがオフサイドを取られてゴールとはならなかった。

▽一方のバイエルンは守備時に4バックを形成しながら、攻撃時には左サイドバックのシュトラダーが左サイドに張り出して[3-5-2]のような陣形でビルドアップを図る。しかし、出足の鋭い守備を見せるレバークーゼンから試合のペースを奪いきれない。それでも、26分にはスルーパスから裏に抜け出したゲッツェがGKレノをかわしてシュートを流し込もうとするも、これはイェドバイにクリアされた。▽その後もボールを効果的に動かせないバイエルンに対し、レバークーゼンがゴールに迫っていく。34分にはCKの流れからイェドバイがシュートに持ち込むも、これは枠の上に飛ぶ。結局、前半はゴールレスで終了した。

▽後半に入ると、バイエルンが開始直後にチャンスを作る。48分、ガウディーノのパスから裏に抜け出したピサーロがシュートに持ち込むが、これはGKレノにセーブされた。

▽対するレバークーゼンは押し込みながら試合のペースを掴みにかかると、55分にボックス手前やや左の位置でFKを獲得。これをチャルハノールが割れた壁の間を通った見事なキックでゴール左隅に突き刺し、レバークーゼンが先制点を奪った。

▽リードを奪われたバイエルンのグアルディオラ監督は62分、ハビ・マルティネスを下げてベナティアを投入。さらに、ミッドウィークのドルトムント戦で120分間プレーしたラームに代えてチアゴをピッチに送り出した。しかし、65分に守備を崩されてロルフェスにシュートを打たれるなど一向に流れを引き寄せられない。

▽一方のレバークーゼンは75分、キースリンクとチャルハノールを下げてドルミッチとブランドを投入。その直後にゲッツェに裏を取られてピンチを招いたが、ここはGKレノが何とか凌いだ。リードを保ったレバークーゼンは81分、自陣でボールを奪ったベララビがドリブルで敵陣まで持ち上がると、最後はブランドがゴール右隅に鋭いシュートを突き刺して追加点を奪った。このまま試合は終了し、2-0で勝利したレバークーゼンが暫定で3位に浮上した。