ドーソンの1発に泣いたリバプール、4位ユナイテッドとの勝ち点差は“7”のまま《プレミアリーグ》

▽28日にプレミアリーグ第33節延期分のハル・シティvsリバプールが行われ、アウェイのリバプールが0-1で敗戦した。

▽激化する来季のCL出場争いに向けてこれ以上のポイントロスは避けたい5位リバプール(勝ち点58)だったが、前節はWBAを相手にゴールレスドローで終えた。勝てば4位マンチェスター・ユナイテッド(勝ち点65)に4ポイント差に詰め寄ることができる今節は、前節の先発から1人を変更。ジョー・アレンが、ジェラードに代わってスタートから起用された。

▽残留争いの真っ只中にいるハル・シティの本拠地KCスタジアムに乗り込んだリバプールは、立ち上がりから相手のコンパクトな陣形の攻略に苦戦。7分には自陣の右サイドからアルコにチャンスメークを許したが、ゴール正面のヌンドイェが合わせたヘディングシュートはGKミニョレが冷静にセーブした。
▽攻めあぐねるリバプールだったが、20分にようやく決定機を演出する。ヘンダーソンが右CKからグラウンダーのボールを入れると、これにコウチーニョが反応。ボックス右のスペースからダイレクトでゴールを狙ったが、枠内を捉えたシュートはGKハーパーの正面を突いてしまう。

▽さらに25分、左サイドのスターリングのパスからバロテッリのヒールキックでゴールに迫ったリバプールだったが、37分に被弾する。左CKからブレイディーが上げたクロスは逆サイドに流れたものの、これをエル・モハマディが拾う。右サイドから右足で入れなおすと、ボックス内でフリーとなったドーソンが頭でゴール左に叩き込んだ。▽前半にドーソンの移籍後初ゴールを許したリバプールは、後半から相手が自陣に構える姿勢を強めたこともあり、攻撃のギアを上げる。63分、コウチーニョの浮き球パスを受けたヘンダーソンが胸トラップから左足ボレーでゴールを狙ったが、これはGKハーパーにセーブされた。

▽早いうちに同点に追いつきたいリバプールは65分、アイブとバロテッリに代えてララナとランバートを投入する。すると、72分には決定機を作り出したが、ヘンダーソンがボックス手前から放ったミドルシュートは相手GKが冷静に処理。ハル・シティが見せる必死のディフェンスを崩しきれない。

▽76分にロブレンを下げてL・マルコビッチを投入したリバプールは、終盤に猛反撃を開始する。しかし、攻守にハードワークするハル・シティから最後までゴールを奪えなかったリバプールは、前半に浴びたドーソンの1発に泣いて0-1で敗戦。未消化試合のアドバンテージを生かしたいところだったが、4位のユナイテッドにプレッシャーをかけられなかった。