昨季王者セビージャがゼニトの反撃を振り切り準決勝進出《EL》
2015.04.24 06:20 Fri
▽EL準々決勝2ndレグ、ゼニトvsセビージャが23日、ゼニトの本拠地ペトロフスキ・スタジアムで行われ、2-2で引き分けた。この結果、2戦合計スコア4-3でセビージャがベスト4進出を決めた。
▽先週行われたアウェイでの1stレグを1-2で落としたゼニトは、出場停止が明けたフッキ、ダニー、クリーシト、スモルニコフの4選手が先発に戻り、逆転でのベスト4入りを目指した。
▽一方、2-1で逆転勝利を収めた昨季王者のセビージャは、1stレグでベンチスタートだったバッカやビトロ、カリソといった主力が先発に名を連ね、ほぼベストメンバーで挑んだ。
▽1stレグの5バックから中盤アンカーにハビ・ガルシアを配す、使い慣れた[4-3-3]で臨んだゼニトに対し、いつも通りの[4-2-3-1]を採用したセビージャが積極的な入りを見せた。すると開始5分、セビージャはバネガのスルーパスに反応したビトロがボックス左に侵入したところでネトに倒され、PKを獲得。これをバッカがゴール左上へ決めてアウェイゴールを決めた。
▽その後は自陣に守備ブロックを作るセビージャに対し、ゼニトが敵陣で試合を進める。11分にフッキがミドルシュートを放てば、18分にはフッキのパスを受けてボックス右に侵入したダニーがGKベトを強襲するシュートを浴びせた。
▽前半終盤にかけても手堅く守ってカウンターを狙うセビージャが主導権を握る。30分にはカウンターからA・ビダルがGKと一対一になるなど、ゼニトをけん制しながら試合を運び、1-0でハーフタイムに入った。
▽迎えた後半開始3分、ゼニトが1点を返す。左サイドからのシャトフのクロスがGKベトのキャッチミスを誘い、ルーズボールをロンドンが詰めた。さらに53分、ボックス左のフッキが強烈なシュートを浴びせたゼニトは、ハーフコートで試合を進めていく。
▽軽率なミスからの失点でリズムを崩したセビージャは防戦一方となり、カウンターに転じられない状況が続く。そんな中59分、A・ビダルのクロスを受けたバッカがGKと一対一の絶好機を迎えるが、シュートを決めきれない。さらに直後のCKの流れから混戦の中をコケがシュートに持ち込むも、ミートしきれずDFにブロックされてしまった。
▽そして、ゼニトは引き続きGKベトの不安定さを突いてチャンスにつなげていく。まずは66分、ロンドンがGKベトにプレッシャーをかけてキックミスを誘うと、72分にゴールを奪う。右サイドからフッキが左足で蹴ったシュート性のクロスボールがGKベトの目測を誤らせ、バーの下を叩いたボールがゴールラインを割った。このゴールでゼニトは2戦合計スコア3-3のタイに戻した。
▽その後は勢い付くゼニトが猛攻に出る。76分にフッキが強烈なミドルシュートを浴びせれば、直後にもシャトフが強烈な枠内シュートを浴びせたが、いずれも汚名返上とばかりにGKベトの好守に阻まれる。さらに82分にもフッキの絶妙なパスを受けたボックス左のロンドンがシュートに持ち込んだが、ここもGKベトに好守で阻止された。
▽すると85分、劣勢のセビージャが値千金のアウェイゴールを獲得する。左サイドを持ち上がったビトロのパスをイボーラがスルー。これを受けたボックス右のガメイロがゴール左へ鋭いシュートを突き刺した。これ以降は2点が必要となり意気消沈のゼニトをセビージャがいなして5分の追加タイムを消化。昨季王者が苦しみながらも準決勝進出を決めた。
▽先週行われたアウェイでの1stレグを1-2で落としたゼニトは、出場停止が明けたフッキ、ダニー、クリーシト、スモルニコフの4選手が先発に戻り、逆転でのベスト4入りを目指した。
▽一方、2-1で逆転勝利を収めた昨季王者のセビージャは、1stレグでベンチスタートだったバッカやビトロ、カリソといった主力が先発に名を連ね、ほぼベストメンバーで挑んだ。
▽その後は自陣に守備ブロックを作るセビージャに対し、ゼニトが敵陣で試合を進める。11分にフッキがミドルシュートを放てば、18分にはフッキのパスを受けてボックス右に侵入したダニーがGKベトを強襲するシュートを浴びせた。
▽ゼニトの攻撃を封じ込め、思惑通りに試合を運んでいたセビージャだったが、アクシデントに見舞われる。14分、パレハがジャンプして着地した際にヒザを痛め、プレー続行不可能となった。エメリ監督はイボーラをトップ下に投入し、バネガをピボーテに、クリホヴィアクをセンターバックにそれぞれ下げて対応した。
▽前半終盤にかけても手堅く守ってカウンターを狙うセビージャが主導権を握る。30分にはカウンターからA・ビダルがGKと一対一になるなど、ゼニトをけん制しながら試合を運び、1-0でハーフタイムに入った。
▽迎えた後半開始3分、ゼニトが1点を返す。左サイドからのシャトフのクロスがGKベトのキャッチミスを誘い、ルーズボールをロンドンが詰めた。さらに53分、ボックス左のフッキが強烈なシュートを浴びせたゼニトは、ハーフコートで試合を進めていく。
▽軽率なミスからの失点でリズムを崩したセビージャは防戦一方となり、カウンターに転じられない状況が続く。そんな中59分、A・ビダルのクロスを受けたバッカがGKと一対一の絶好機を迎えるが、シュートを決めきれない。さらに直後のCKの流れから混戦の中をコケがシュートに持ち込むも、ミートしきれずDFにブロックされてしまった。
▽そして、ゼニトは引き続きGKベトの不安定さを突いてチャンスにつなげていく。まずは66分、ロンドンがGKベトにプレッシャーをかけてキックミスを誘うと、72分にゴールを奪う。右サイドからフッキが左足で蹴ったシュート性のクロスボールがGKベトの目測を誤らせ、バーの下を叩いたボールがゴールラインを割った。このゴールでゼニトは2戦合計スコア3-3のタイに戻した。
▽その後は勢い付くゼニトが猛攻に出る。76分にフッキが強烈なミドルシュートを浴びせれば、直後にもシャトフが強烈な枠内シュートを浴びせたが、いずれも汚名返上とばかりにGKベトの好守に阻まれる。さらに82分にもフッキの絶妙なパスを受けたボックス左のロンドンがシュートに持ち込んだが、ここもGKベトに好守で阻止された。
▽すると85分、劣勢のセビージャが値千金のアウェイゴールを獲得する。左サイドを持ち上がったビトロのパスをイボーラがスルー。これを受けたボックス右のガメイロがゴール左へ鋭いシュートを突き刺した。これ以降は2点が必要となり意気消沈のゼニトをセビージャがいなして5分の追加タイムを消化。昨季王者が苦しみながらも準決勝進出を決めた。
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