初陣を控えたハリルホジッチ監督「できるだけ多くの選手をプレーさせたい」《キリンチャレンジカップ2015》

▽日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が26日、翌27日に行われるキリンチャレンジカップ2015のチュニジア代表戦に向けた公式会見に出席。試合会場となる大分スポーツ公園総合競技場で初陣に向けた意気込みを語り、記者からの質問に応じた。◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)
「明日、我々のチームがどのような試合をするのか楽しみであり、期待している。3～4日間を共にして準備を行ってきた。本当にたくさんの仕事、話をしてきた。ほぼ私が話し続けていたので今日はあまり話をしたくないが(笑)、グループとして何度も話をしてきた。選手個人とも話をした。選手たちの姿勢は素晴らしく、よく話を聞いてくれた」「昨日、一昨日と、様々な戦術の練習をしてきた。今回のトレーニングで2つのことが向上したと思う。選手たちは規律をもって練習に取り組んでくれた。本当に良い雰囲気を作ってくれたと思う。明日は、これまでプレー機会が少なかった選手たちを起用したいと思っている。この2試合でできるだけ多くの選手をプレーさせたい。何人かはケガをしているが一緒に練習をやってきた。一人、調子が良くなく、部屋に残っている選手(乾)がいるが順調に回復している。これからもグループとして練習を重ねていきたい」
「この場を借りて一緒に仕事をしてくれた人たちに感謝したい。特に選手たちはよくやってくれた。選手たちの姿勢は素晴らしいものだった。本当にたくさんの練習してきた。明日はチュニジアという素晴らしいチームと試合をする。FIFAランキングは25位だ。つまり、我々よりも高いところにいる(日本は53位)。ただ、私は心の底から勝利を願っている。明日、我々のチームがどのようなプレーするのか。色々な変化を起こしてきたが、良い試合になると思っている」

――ここまでどの程度の手応えを感じているか
「本当に素晴らしい練習を2日にわたって行ったが、まだ試合をしていない。明日は日本にとって素晴らしいテストになると思う。相手はフィジカルが強く、ベストメンバーに入ってくるであろう9選手は、いずれも185cm以上だ。おそらく、制空権は相手に支配されるだろう。しかし。我々のクオリティを生かして試合に臨みたいと思う。グラウンダーのパスを多用し、スピードのあるパスを使ってDFの背後を狙いたい。ディフェンスに関しては、激しく正確なプレッシングを目指す。我々のゴールから30mのエリアでは、無駄なファウルをしないようにしたい。チュニジアのセットプレーは侮れない。加えて身長差もある。それは我々のゴール前にとって危険なことを意味する」――明日のフォーメーションは?
「システムについて説明すると1時間くらい(会見場に)残ってもらうことになるが(笑)。我々がボールを持っているときは全員で攻撃する。ボールを持っていないときは全員で守備をする。今日の夜のミーティングで各自にかなり詳細な説明を行いたいと思っている」

――選手に強調してきた改善点は?
「この3～4日間は選手と共に多くのミーティングを行い、我々のプレーをどうすべきかという分析に基づき、色々なビデオを見せてきた。いくつかの部分で向上させなければいけない点がある。攻守両面に関してかなり詳しく説明した。また、球際のところで激しくいくように、勇気を持ってやるように要求した。勝利を目指すことも伝えた。我々の一番の目的はワールドカップ出場であることも伝えている。数年後のことかもしれないが、今から考えていかないといけない。昨日、海外組とも個人的に話をした。その後、国内組のグループともミーティングをおこなった。国内組、海外組がどのように取り組みを行うべきかを踏まえ、正確なメッセージをいくつか伝えた。そのディスカッションをしっかりと受け取ってくれたと思う」

――先発メンバーはいつ伝えるのか?
「今晩、明日のメンバーを伝えるかもしれない。何人か新しく入ってきたメンバーがいるので、怖がらずにプレーしてほしいと伝えたい。今回は多くの選手を呼んだが、次も同じように呼ぶかはわからない。だから、このチャンスを掴んでほしいと選手たちには伝えた」

――初陣で最も求めることは何か
「たくさんのことを話してきた。このチームには、攻守両面において本当に強くなって欲しい。映像でも分析してきた。そして、このチームが向上すべき部分をまとめたビデオを選手たちには見せてきた。メンタル面に関しては、もっと勇気をもって、もっとアグレッシブにいってほしい。現代フットボールでは球際のところで強くいかないと試合には勝てない。これから選手たちには個人的なトレーニングを課そうと思っている。自身のクラブに戻ってから取り組むべきことだ。ただ、このチームに関しては楽観的に考えている。何度か一緒に練習したが非常に満足している。これからは時間をかけて我慢をしてやっていきたい。そうすればさらに高いところへいけると思う。彼らにも役割を要求している。最初は冒険だと思っているし、この冒険がロシアに続くと期待している。ロシアには旅行でいくのではない。私はワールドカップに出たいと思っている。数年後の話ではあるが、ロシアに向けた準備ははじまっている」