手倉森監督「3.11に試合ができて良かった」
2015.03.11 23:05 Wed
▽リオ五輪出場を目指すU-22日本代表が11日、フクダ電子アリーナでU-22ミャンマー代表と対戦し、鈴木と中島の活躍もあり9-0で快勝。今月末からはじまるリオ五輪の予選を兼ねたAFC U-23選手権2016予選に向けて弾みをつけた。試合後に記者会見に臨んだ手倉森誠監督のコメントは以下の通り。
――試合を振り返って
「まずはチームが立ち上がって1年間、活動してきたコンセプトをしっかり表現しようとしていた。そして、戦術は勝つために良い判断をしてプレーをすること。メンタルはこれからの日本のサッカーの可能性を示すべく全力を尽くすようにという話をして向かわせた」
「もう一つは3.11、4年前の東日本大震災のこと。多くの犠牲者が出た中で自分たちは生かさせられている。その中でまだ被災地で苦しんでいる人がいる。自分たちはプロ選手としてやれている立場、代表として国を背負って戦っている誇りを感じて、そういう人たちの光にならなければならないという話をした」
「いち選手として、一人の人間として戦えるチームになっていこうと話をして、点差は開いたが、最後まで手を抜かずにやってくれたことに満足している。もちろん、多少クオリティが欠けた部分はあったが、そこはこれからの伸び白だと思って、その部分を高めて一次予選に向かいたい」
――直前に大島選手がスタメンから外れるアクシデントがあったが、序盤から飛ばす姿勢が強調されていたと思う。選手たちの気持ちの面で芯が入っていた姿を見せたように思うが、試合前に監督が強調したことがきっちりと反映されていたという手応えはあったか
「意外に見せましたね。しんみりとなっていたところがあったが、この日に試合をする意義、そういったものをしっかりと刷り込んで試合に臨んでくれたと思う」
――前後半のそれぞれの評価は
「試合を通してボールを取ってからゴールを目指す姿は見せられたと思う。ゴールも前半は7点、後半は2点。前半は精度があってうまく決められた。後半はスピードを上げた時にクオリティを欠いた部分があった。後半のメンバーは少し試合勘を高めて上げなければいけないなと思った」
「ゴールした武蔵(鈴木)、翔哉(中島)、岩波がセットプレーから取ったわけだが、このチームは柔軟性をテーマにしているので、もう少し違った選手もゴールに絡むことが一次予選に向けた課題だと思う」
――被災地の方々に勇気を与えるようなプレーをしたいと言っていたが、改めて3.11という日に良い試合ができたことをどう思うか。また、試合前に映像を見せたということだが、どのような映像だったのか
「まず、3.11に試合ができたということに、震災を風化させないという部分で良かったのかなと思う。私は被災地チームを指揮していた中で、あの日のことを伝え続けなければならない立場にあると思っている。よく震災を風化させないというような話があるが、あの時感じた悲しみだったり不安だったり、苦しみという部分は、私はどんどん風化させていくべきだと思う。逆にあの時感じた、人は支え合わなければならない、助け合うんだという気持ち、一人では生きていけないという気持ちは風化させてはいけないと思う。この話を選手たちにした」
「見せた映像は、2012年にJリーグでチャリティマッチを行った際に、トニーニョ・セレーゾとチームを組んだ時に作ったもの。“知られざる英雄”を今日見せた。被災地で復興のために働いている人たちが“知られざる英雄”でもあるという映像だった。我々もこの立場にいる中、そういった人たちの希望の光になれるような存在でいたいなという話をした。そのためには勝ち続けるしかない、リオまで行って日本の歴史を変えるところまで光を放ち続けたい」
――1年間の選手たちの成長はどうか
「予想通りに来ているという印象。1年間仕事をさせてもらって、選手たちの特徴、何が伸びてきたかということを把握できている。今後の彼らの成長具合も何となく掴めそうだと思っている。今後の可能性を感じる。集まって仕事をする度に細かいところを突き詰める作業が楽になっている。後は大会を戦いながら、しっかり勝ち抜いた後、強化期間を作って高みを目指し、色んなことを刷り込んでいきたい」
――試合を振り返って
「まずはチームが立ち上がって1年間、活動してきたコンセプトをしっかり表現しようとしていた。そして、戦術は勝つために良い判断をしてプレーをすること。メンタルはこれからの日本のサッカーの可能性を示すべく全力を尽くすようにという話をして向かわせた」
「もう一つは3.11、4年前の東日本大震災のこと。多くの犠牲者が出た中で自分たちは生かさせられている。その中でまだ被災地で苦しんでいる人がいる。自分たちはプロ選手としてやれている立場、代表として国を背負って戦っている誇りを感じて、そういう人たちの光にならなければならないという話をした」
――直前に大島選手がスタメンから外れるアクシデントがあったが、序盤から飛ばす姿勢が強調されていたと思う。選手たちの気持ちの面で芯が入っていた姿を見せたように思うが、試合前に監督が強調したことがきっちりと反映されていたという手応えはあったか
「意外に見せましたね。しんみりとなっていたところがあったが、この日に試合をする意義、そういったものをしっかりと刷り込んで試合に臨んでくれたと思う」
「大島に関してはケガではなく、大事を取ったという形。ただ、選手たちは動じることなく、試合に向かってくれたと思う。チームとしてエネルギーを注ぎたいといった時に今一番怖いのはケガ。キャンプでも秋野と豊川のケガはJリーグを戦った影響によるもの。これ以上ケガ人を多く出したくないため、慎重にやらさせてもらった。奈良も試合に出なかったが、大事を取った。エネルギーを出す部分と慎重にやる部分を工夫させてもらった」
――前後半のそれぞれの評価は
「試合を通してボールを取ってからゴールを目指す姿は見せられたと思う。ゴールも前半は7点、後半は2点。前半は精度があってうまく決められた。後半はスピードを上げた時にクオリティを欠いた部分があった。後半のメンバーは少し試合勘を高めて上げなければいけないなと思った」
「ゴールした武蔵(鈴木)、翔哉(中島)、岩波がセットプレーから取ったわけだが、このチームは柔軟性をテーマにしているので、もう少し違った選手もゴールに絡むことが一次予選に向けた課題だと思う」
――被災地の方々に勇気を与えるようなプレーをしたいと言っていたが、改めて3.11という日に良い試合ができたことをどう思うか。また、試合前に映像を見せたということだが、どのような映像だったのか
「まず、3.11に試合ができたということに、震災を風化させないという部分で良かったのかなと思う。私は被災地チームを指揮していた中で、あの日のことを伝え続けなければならない立場にあると思っている。よく震災を風化させないというような話があるが、あの時感じた悲しみだったり不安だったり、苦しみという部分は、私はどんどん風化させていくべきだと思う。逆にあの時感じた、人は支え合わなければならない、助け合うんだという気持ち、一人では生きていけないという気持ちは風化させてはいけないと思う。この話を選手たちにした」
「見せた映像は、2012年にJリーグでチャリティマッチを行った際に、トニーニョ・セレーゾとチームを組んだ時に作ったもの。“知られざる英雄”を今日見せた。被災地で復興のために働いている人たちが“知られざる英雄”でもあるという映像だった。我々もこの立場にいる中、そういった人たちの希望の光になれるような存在でいたいなという話をした。そのためには勝ち続けるしかない、リオまで行って日本の歴史を変えるところまで光を放ち続けたい」
――1年間の選手たちの成長はどうか
「予想通りに来ているという印象。1年間仕事をさせてもらって、選手たちの特徴、何が伸びてきたかということを把握できている。今後の彼らの成長具合も何となく掴めそうだと思っている。今後の可能性を感じる。集まって仕事をする度に細かいところを突き詰める作業が楽になっている。後は大会を戦いながら、しっかり勝ち抜いた後、強化期間を作って高みを目指し、色んなことを刷り込んでいきたい」
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