なでしこ、フランスに逆転負けでグループリーグを3位で終える…《アルガルベカップ》

2015.03.10 01:00 Tue
▽なでしこJAPANは9日、アルガルベカップ2015のグループC最終節でフランス女子代表と対戦し、1-3で敗戦。この結果、なでしこJAPANはグループCを3位で終えている。

▽今年6月にFIFA女子ワールドカップ2015を控えるなでしこは、同大会に向けた試金石の舞台となるアルガルベカップの初戦で格下デンマークに敗れ、同大会を黒星スタート。だが、第2節のポルトガル戦では控えメンバー中心の布陣で3-0で快勝し、今大会初勝利を掴んだ。

▽決勝進出を目指すグループ最終節では、グループリーグ2連勝で首位に位置するフランスと激突した。直近のポルトガル戦からのメンバー変更は7点。ポルトガル戦で好パフォーマンスを披露した川村や有吉、宇津木、菅澤が引き続き先発に入ったほかは、キャプテンの宮間や川澄、大儀見などの主力が順当に起用された。
▽グループ首位通過に向けて勝利が絶対条件のなでしこは、立ち上がりからシュートパスを繋いで攻める姿勢を見せる。だが、組織的かつ球際で強いフランスの守備を前に持ち味の華麗なパスワークを披露できない。逆に、シンプルに縦を狙うフランスの攻撃に晒されると、15分には中央をペネトレイトされて相手のエース、ルソメルにGKと一対一の場面を作られてしまう。しかし、ここは今大会初出場のGK海堀が鋭い飛び出しで阻んだ。

▽前半30分を過ぎても一向に攻撃の形を見いだせないなでしこ。ビルドアップの場面での苦戦に加え、中盤でボールを落ち着かせることができず、大儀見と菅澤の2トップに良い形でボールが入る場面は皆無だった。
▽それでも、2011年のワールドカップ王者は底力を見せる。43分、バイタルエリア右で宮間からパスを受けた大儀見がボックス中央の菅澤にパスを通す。ここでDF2枚を引き付けた菅澤がうまく潰れてボールを落とすと、川澄が右足の足首を巧みに使った技ありのシュートをゴール右隅に流し込んだ。そして、ワンチャンスを生かしたなでしこが1点リードで前半を終えた。

▽最高の形で後半を迎えたなでしこだったが、立ち上がりからフランスに押し込まれると、早い時間帯に追いつかれてしまう。53分、ボックス左ギリギリの位置で近賀が相手選手を倒してしまい、痛恨のPK献上。キッカーのティネがゴール左を狙ったシュートにGK海堀が反応するもわずかに届かず、ボールがゴール左隅に吸い込まれた。

▽同点に追いつかれたなでしこは61分、宇津木と大野をベンチに下げて阪口と安藤を同時にピッチに送り出す。だが、この選手交代以降も試合のリズムを掴めない。すると70分、守備陣が見せた一瞬の隙を突かれ、ティネとのワンツーでボックス右に抜け出したルソメルに豪快な右足のシュートを決められてしまった。

▽逆転でのグループ首位通過に向けて最低でも2点が必要となったなでしこだったが、中盤でうまくボールを繋げず、ほとんどチャンスを作り出せない。何とか流れを変えたい佐々木監督は、残り時間10分となって高瀬と田中、鮫島を一気に投入する。だが、この交代直後の84分に熊谷と阪口の連係ミスからティネに3点目を許し、万事休す。

▽フランスに逆転負けを喫したなでしこは、決勝進出を逃した。また、同時刻に行われたポルトガル女子vsデンマーク女子でデンマーク女子が引き分けたため、なでしこはグループCを3位で終えることになった。なお、なでしこは11日にアルガルベカップ2015の最終戦となる順位決定戦に臨む。

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