ムアンバ氏、スパーズ戦で倒れたゴミスについてコメント

▽2012年に試合中の心肺停止で現役引退を余儀なくされた元ボルトンのファブリス・ムアンバ氏が、4日に行われたプレミアリーグ第28節のトッテナム戦で試合中に意識を失ったスウォンジーFWバフェティンビ・ゴミスについてコメントしている。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。

▽ゴミスは、4日に行われたトッテナム戦の試合序盤にセンターサークル付近で突然倒れ、意識を失った。これを受け、メディカルスタッフがすぐさま駆け寄り、治療を施すと酸素マスクを付けた状態で担架に乗せられ、そのまま交代となった。その後、ゴミスは自身のSNSを通じて自身の無事を報告したものの、多くのサポーターが同選手の健康状態を心配している。

▽自身も2012年に行われたFAカップ準々決勝のトッテナム戦で突然倒れ、ピッチ上で心肺停止状態となり、生命の危機を味わったムアンバ氏。現在は完全に健康を取り戻しスポーツジャーナリストとして活躍する同氏は、ゴミスの一報を聞きつけた際に最悪の事態が頭をよぎったという。
「その時は仕事に集中しようと自分に言い聞かせていた。それが自分にとって最も必要なことだからね。しかし、ゴミスのことをソーシャルメディアで聞いてからは気が気ではなかった」

「私は彼の状態について完璧な情報を得ていたわけではなかった。ただ、彼の周りに誰もいない状態で突然倒れたということを聞いて動揺した。それが(自身の倒れた)ホワイト・ハート・レーンだということを聞いて、『なんてことだ、再び同じ場所で起こるなんて』と恐怖した」▽なお、スウォンジーのスポークスマンによると、ゴミスは以前から血管迷走神経反射性失神(ストレスなどにより副交感神経の働きが不適切な時に活発化して、脳が一時的に低血圧となってしまう)の症状が出ることを確認しており、心臓病などの重大な疾患ではないとのことだ。