リバプール、奇跡を起こしたイスタンブールの地でPK戦の末に敗退《EL》
2015.02.27 06:35 Fri
▽26日にアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥで行われたEL決勝トーナメント1回戦2ndレグのベシクタシュvsリバプールは、ホームのベシクタシュが1-0で勝利。2戦合計スコアが1-1となり延長戦に突入すると、ゴールが生まれずにPK戦までもつれる。このPK戦を5-4で制したベシクタシュがベスト16進出を決めた。
▽ホーム開催の1stレグをバロテッリのPK弾で1-0と制したリバプールは、今回の2ndレグでジェラードやルーカス・レイバの負傷者を含め、ヘンダーソンやコウチーニョ、サコー、G・ジョンソンも欠場。ロジャーズ監督は、コロ・トゥーレをバックラインに入れてカンを中盤に起用し、バロテッリとスタリッジの2トップを採用した。
▽アウェイサポーターの大ブーイングを受けるリバプールは、スターリングを左イサンドハーフの位置に置く[3-5-2]のシステムを採用し、立ち上がりからボールを保持していく。守備時にはイベとA・モレーノの両ウイングバックがしっかりと下がって5バックを形成し、ベシクタシュにチャンスを作らせない。
▽時間の経過とともにベシクタシュにボールを持たれ始めたリバプールだったが、シュクルテルの好守などでピンチを凌ぐ。すると20分、左サイドで仕掛けたA・モレーノのプレーからボックス手前のこぼれ球をスターリングが右足でボレーシュート。しかし、このシュートはGKジェンクの好セーブに遭った。
▽自陣で守備を固めるリバプールは、スタリッジにロングフィードを送る効率的な攻撃で相手ゴールに迫る。32分にはバロテッリが敵陣でハッチンソンからボールを奪ってショートカウンターを発動。ボックス右でラストパスを受けたスタリッジは、シュートのタイミングが遅れてこのチャンスを生かせなかった。それでも、ベシクタシュに危ないシーンを作らせなかったリバプールは、上々の試合運びで前半を終えた。
▽それでも、ビリッチ監督の采配が的中する。72分、左サイドで仕掛けたギョクハン・トレのパスをボックス手前のバが後方に落とすと、これをアルスランがダイレクトで左足を振り抜く。鋭くカーブのかかったシュートがゴール左隅に突き刺さり、ベシクタシュが試合を動かした。
▽ベシクタシュの猛攻を跳ね返しきれず、アグリゲートスコアで1-1のイーブンに戻されたリバプールは、イベに代えてマンキージョ、バロテッリに代えてララナを投入。何とか反撃に出ようとするが、流れを引き寄せることができない。さらに、後半アディショナルタイム1分にはCKからバに決定的なシュートを打たれたが、クロスバーに助けられた。結局、試合は2戦合計スコアで1-1となり、延長戦に突入する。
▽迎えた延長戦は、ベシクタシュが勢いを持続させてリバプールゴールを襲っていく。99分にはボックス右に抜け出したバが豪快なシュートを放つも、GKミニョレに防がれた。対するリバプールは、チャンスを作れずに劣勢の状況が続く。101分にはカンが足をつるなど、疲労の色が濃くなり始めた。
▽ゴールが生まれずに延長前半が終了すると、両指揮官が動く。ビリッチ監督がオルジャイに代えてコユニウを投入したのに対し、ロジャーズ監督はスタリッジを諦めてランバートをピッチに送り出した。その中で、この延長後半もベシクタシュが押し気味に試合を進めたが、互いにゴールを奪うことができず、試合の行方はPK戦に委ねられた。
▽PK戦は、先攻のベシクタシュが1人目のバから5人目のアルスランまで5人全員が成功。一方、後攻のリバプールは1人目のランバートから4人目のジョー・アレンまで4人が成功したが、5人目を務めたロブレンのキックが枠の上を越えて試合が決した。この結果、リバプールは2005年に大逆転でCL制覇を成し遂げたイスタンブールの地でEL敗退が決定。ベシクタシュは3年ぶりとなるELベスト16に勝ち進んだ。
▽ホーム開催の1stレグをバロテッリのPK弾で1-0と制したリバプールは、今回の2ndレグでジェラードやルーカス・レイバの負傷者を含め、ヘンダーソンやコウチーニョ、サコー、G・ジョンソンも欠場。ロジャーズ監督は、コロ・トゥーレをバックラインに入れてカンを中盤に起用し、バロテッリとスタリッジの2トップを採用した。
▽アウェイサポーターの大ブーイングを受けるリバプールは、スターリングを左イサンドハーフの位置に置く[3-5-2]のシステムを採用し、立ち上がりからボールを保持していく。守備時にはイベとA・モレーノの両ウイングバックがしっかりと下がって5バックを形成し、ベシクタシュにチャンスを作らせない。
▽自陣で守備を固めるリバプールは、スタリッジにロングフィードを送る効率的な攻撃で相手ゴールに迫る。32分にはバロテッリが敵陣でハッチンソンからボールを奪ってショートカウンターを発動。ボックス右でラストパスを受けたスタリッジは、シュートのタイミングが遅れてこのチャンスを生かせなかった。それでも、ベシクタシュに危ないシーンを作らせなかったリバプールは、上々の試合運びで前半を終えた。
▽後半に入ると、ベシクタシュが攻勢に出ていく。2列目の両サイドに位置するオルジャイとギョクハン・トレのポジションを入れ替えながら打開を図るも、リバプールの守備陣に対応された。ゴールをこじ開けたいベシクタシュのビリッチ監督は61分、ホセ・ソサに代えてアルスランを投入。そのアルスランは69分、強烈なミドルシュートで相手ゴールを襲うも、わずかに枠の右に外れた。
▽それでも、ビリッチ監督の采配が的中する。72分、左サイドで仕掛けたギョクハン・トレのパスをボックス手前のバが後方に落とすと、これをアルスランがダイレクトで左足を振り抜く。鋭くカーブのかかったシュートがゴール左隅に突き刺さり、ベシクタシュが試合を動かした。
▽ベシクタシュの猛攻を跳ね返しきれず、アグリゲートスコアで1-1のイーブンに戻されたリバプールは、イベに代えてマンキージョ、バロテッリに代えてララナを投入。何とか反撃に出ようとするが、流れを引き寄せることができない。さらに、後半アディショナルタイム1分にはCKからバに決定的なシュートを打たれたが、クロスバーに助けられた。結局、試合は2戦合計スコアで1-1となり、延長戦に突入する。
▽迎えた延長戦は、ベシクタシュが勢いを持続させてリバプールゴールを襲っていく。99分にはボックス右に抜け出したバが豪快なシュートを放つも、GKミニョレに防がれた。対するリバプールは、チャンスを作れずに劣勢の状況が続く。101分にはカンが足をつるなど、疲労の色が濃くなり始めた。
▽ゴールが生まれずに延長前半が終了すると、両指揮官が動く。ビリッチ監督がオルジャイに代えてコユニウを投入したのに対し、ロジャーズ監督はスタリッジを諦めてランバートをピッチに送り出した。その中で、この延長後半もベシクタシュが押し気味に試合を進めたが、互いにゴールを奪うことができず、試合の行方はPK戦に委ねられた。
▽PK戦は、先攻のベシクタシュが1人目のバから5人目のアルスランまで5人全員が成功。一方、後攻のリバプールは1人目のランバートから4人目のジョー・アレンまで4人が成功したが、5人目を務めたロブレンのキックが枠の上を越えて試合が決した。この結果、リバプールは2005年に大逆転でCL制覇を成し遂げたイスタンブールの地でEL敗退が決定。ベシクタシュは3年ぶりとなるELベスト16に勝ち進んだ。
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