南米トリオ揃い踏みのバルセロナ、ビルバオ撃破で9連勝 首位マドリーとの勝ち点差を1に《リーガエスパニョーラ》

▽8日にリーガエスパニョーラ第22節が行われ、前節終了時点で2位のバルセロナ(勝ち点50)は12位につけるビルバオ(勝ち点23)とのアウェイゲームに臨み、5-2で勝利した。

▽公式戦8連勝中のバルセロナは、1日に行われたビジャレアル戦の先発メンバーから3人を変更。L・エンリケ監督は、メッシやネイマールら豪華な顔ぶれをスタートからフィールドに送り込み、2010-11シーズン以来勝てていない“鬼門”サン・マメスでの一戦に臨んだ。

▽この試合に勝利すれば首位との勝ち点差を「1」に縮めることができるバルセロナは、ショートパスを軸としたビルドアップで相手のハイプレスをいなしながらボールの主導権を握りにかかる。
▽試合が進むにつれて、バルセロナがポゼッションを高めていった試合は、15分に動きを見せる。ゴール正面のやや右寄りの位置で得たFKからメッシが左足を振り抜くと、壁にディフレクトしたプレースキックがGKイライソスの逆を突き、そのままゴール左に吸い込まれた。

▽さらに、GKブラーボの好守で相手の反撃を阻んだバルセロナは、その直後のプレーで守護神の活躍に呼応するかのようにチャンスメイク。しかし、メッシの良質なクロスボールに反応したスアレスのヘディングシュートは、GKイライソスのファインセーブに遭った。▽相手守護神の好守に阻まれたスアレスだったが、26分に巡ってきた2度目のチャンスを逃がさない。バイタルエリア付近でメッシからパスを受けたスアレスが、右足のシュートをゴール左に流し込んだ。

▽良い入りを見せながらも続けて失点を喫したビルバオだが、その後もボールを保持すればアグレッシブな攻撃を展開。32分には、アドゥリスのヘディングシュートでバルセロナゴールに迫ったが、これは右ポストに弾かれた。

▽前半のうちに2点を先行したバルセロナは迎えた後半、なかなか試合を決定付けられずにいると、59分に被弾する。GKブラーボがアドゥリスのシュートをゴール前に弾くと、走り込んでいたミケル・リコが押し込み、ビルバオが1点を返した。

▽1点差に詰め寄られたバルセロナだったが、失点からわずか3分後には、スアレスのアシストからメッシがこの日2点目をマーク。さらにその2分後には、メッシのお膳立てからネイマールがネットを揺らし、バルセロナがリードを3点に広げることに成功した。

▽その後、バルセロナはアドゥリスのゴールで2点差に縮められたものの、75分にはスアレスへの危険なチャレンジでビルバオDFエチェイタが一発退場となり、数的優位な立場に。無理せずポゼッションして試合を終わらせにかかりつつ、途中出場のペドロのゴールで再びリードを3点差に広げた。

▽結局、試合はそのまま終了。メッシ、スアレス、ネイマールの南米トリオが揃い踏みでゴールを挙げたバルセロナは、苦手とするサン･マメスでビルバオを撃破。公式戦9連勝とし、首位のレアル･マドリーとの勝ち点差を“1”とした。