スタリッジ復帰弾でリバプールが公式戦4試合ぶりの勝利《プレミアリーグ》

▽リーグ戦8位のリバプール(勝ち点35)は31日、アンフィールドで開催されたプレミアリーグ第23節で7位のウェストハム(勝ち点36)と対戦し、2-0で勝利した。

▽前節、アストン・ビラに快勝しリーグ戦2連勝中のリバプールだが、キャピタルワンカップ準決勝でチェルシーに敗れるなど、直近のカップ戦3試合で勝利を逃した。120分間を戦ったチェルシー戦から中3日で迎えたウェストハムとの一戦では、ベンチ外となったジェラードに代わってララナが起用された以外は、全く同じ先発メンバーとなった。また、約5カ月ぶりの戦列復帰となるスタリッジはベンチスタートとなった。

▽一方、前節ハル・シティに快勝しリーグ戦5試合ぶりの白星を手にしたウェストハム。今季の目標であるCL出場権獲得に向けては勝ち点3がほしいところ。リバプール相手にシーズンダブルを狙う“ビッグ・サム”率いるチームは、元リバプールのダウニングとキャロルを先発で起用した。
▽試合序盤はコンディションと球際で勝るウェストハムが集中した入りをみせ、ホームチームを相手に奮闘する。キャロルへのロングボールと、左サイドに流れてL・マルコビッチの裏のスペースを狙うE・バレンシアを起点に効果的な攻めを見せるウェストハムは、12分に最初の決定機を演出。中盤でインターセプトしたソングのスルーパスからE・バレンシアに良い形でボールがわたるが、ここはファーストタッチが大きくなり、飛び出したGKミニョレに対応される。

▽一方、4日前のチェルシーとの激闘の影響か、身体が重いリバプールは、なかなか攻撃のギアが上がらない。それでも、18分にスターリングのお膳立てからヘンダーソンが良い形でフィニッシュに絡むと、その後は3トップのアジリティを生かした仕掛けから相手を押し込んだ。▽前半半ばから終盤にかけては完全にリバプールペース。24分にボックス左でボールを受けたコウチーニョがニアポストを狙ったシュートで相手GKアドリアンを脅かすと、39分にもスターリングが放ったシュートのこぼれ球をゴール前のララナがボレーで狙うも、これはうまくミートできず。さらに45分にはダウニングの不用意なバックパスを奪ったL・マルコビッチがボックス内でGKと一対一を迎えるが、これを枠に飛ばすことができなかった。

▽前半を無得点で終えたリバプールは後半も立ち上がりからウェストハムを押し込むと、早い時間に先制点を奪う。51分、左サイドを攻め上がったA・モレーノからのクロスをバイタルエリアのスターリングが胸で落とすと、相手DFリードに当たったボールがコウチーニョの足元へこぼれる。コウチーニョがワンタッチでゴール前に落とすと、このパスに反応したスターリングが冷静にGKとの一対一を制した。

▽前半耐えていた守備が崩れてビハインドを背負ったウェストハムは55分にアマルフィターノに代えてノーブルを投入。さらに60分には足を痛めたキャロルを下げてC・コールをピッチに送り出した。64分にはC・コールから縦パスを受けたE・バレンシアがボックス付近でDFシュクルテルをかわしてシュートを放つが、これはGKミニョレにセーブされた。

▽その後も危なげなく試合をコントロールするリバプールは、68分にL・マルコビッチに代えて負傷明けのスタリッジをピッチに送り出す。エースの帰還を喜ぶアンフィールドのホームサポーターは盛大な拍手でスタリッジを迎えた。

▽すると、投入直後から負傷明けとは思えない鋭い仕掛けを見せていたスタリッジが、再びアンフィールドに熱狂を生み出す。80分、ボックス右でコウチーニョからの絶妙なラストパスを受けたイングランド代表FWは角度のないところからファーポストに右足のシュートを流し込んだ。

▽試合終盤にかけてもスタリッジやイベなど交代選手が積極的にゴールを目指したリバプールは、このまま2-0で試合を締めくくった。スタリッジの復帰弾でリーグ戦3連勝を飾ると共に公式戦4試合ぶりの白星を挙げた。