【連載】豪蹴ハングオーバー~一週間早いハングオーバー!~
2015.01.27 14:00 Tue

[シドニーといえばやはりオペラハウス_R]
▽やっとオーストラリアの気候、食材に体が馴染んできたのに、突然の帰国を命じられたようで、茫然自失の状態である。それでもキャンセルフリーのホテルを最終日まで押さえていたので、精神的ダメージに比べて、金銭的ダメージは帰国便の変更料19000円で済んだ。それも一週間前倒しの便が取れた。これ以上、日本代表のいないオーストラリアで、高い人件費?を払わないで済むのはうれしい限りだ。

[近くで見るとガウディを想起させる_R]
▽今回の取材は、予選グループから試合会場が変わり、目まぐるしい都市移動を余儀なくされた。加えてほとんど見せてくれない練習もフォローしたため、コメント不要のカメラマンには、労多くして収穫は少なかった。国内便の移動も、荷物制限が厳しく、機材を機内持ち込みにするカメラマンにはストレスになった。チェックインの際は機材を分散して記者の方々にお世話になった。それなのに、突然の幕切れである。

[本田、香川、長谷部が柴崎に駆け寄る]

[本田のPKは……]
▽UAE戦に合わせて来た人たちは、はしごを外された感じだが、この国の代表は、一筋縄ではいかない独特な構造からなる。良くも悪くもそれが日本サッカーを支える大きな原動力になっている。はしごを外されたのが、ファン、サポーターだけではないところが、日本特有の代表文化である。攻めきれず、決めきれず、ベスト8の壁を超えられなかったアギーレ・ジャパンは、ピッチ内よりピッチ外での戦いのほうが、より厳しくなる雲行きである。
▽過去、ギリシャ、イタリア系の移民が多かったオーストラリアだが、近年は中国や中近東からの移民が目立っている。郊外に向かう深夜の電車など、乗客はほとんどが有色人種だが、ヨーロッパやアメリカと比べると、まるで恐くない。しかも、アジア系の若者たちの喋る英語は、発音がネイティブで明瞭、オージーに比べてとても分かりやすい。
▽朝早く夜遅いオーストラリアは、世界の田舎(カントリーサイド)で、その良さをシドニーやメルボルンなど、都市部でも維持している稀有な移民国家である。だいたいルームクリーニングが始まるのが、朝チェックアウトした部屋から順次行うので、掃除機の音で目が覚める。宿泊客の都合にかかわらず、無理やり部屋に入ってきて、12時前にはハウスキーピングの仕事をきっちり終えてしまう。午後は自宅に帰るか、あるいは次の仕事に向かう人もいる。この生活習慣を自分も東京で取り入れるつもりである。朝やらなければならない仕事がある訳ではないが、いいものは積極的に取り入れる。肉も国産の霜降りやカルビはやめて、赤みのオージービーフにしよう!(了)

[PKを外しても本田は顔を下げなかった]
※この連載はアジアカップコーナーからもご覧いただけます
プロフィール
【六川則夫】(ろくかわのりお)1951年、東京生まれ。
40年近くピッチレベルでサッカーを撮り続けてきている重鎮フォトグラファー。[蹴る、観る、撮る]の順序でサッカーを愛し、現在も取材の合間にボールを蹴るという根っからのサッカーボーイでもある。
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