【アンケート結果】全体的に低評価…柴崎が唯一の6点台 UAE戦・選手採点

2015.01.24 13:32 Sat
▽超WSの有料版で実施したアジアカップ2015のUAE代表戦における日本代表選手のユーザー採点アンケート結果を発表します。

▽連覇を目指して準々決勝に臨んだ日本は、序盤にUAEの猛攻に遭って先制点を献上。大会初失点で出鼻を挫かれます。それでも、先制を許した日本は徐々に試合内容でUAEを圧倒すると、81分に柴崎が起死回生のゴールを奪って同点に追いつくことに成功。しかし、同点後に幾度も訪れた決定機をモノにできず120分を終えると、最後はPK戦で敗れてベスト8で大会を去ることになりました。
▽今回のUAE戦は全体的に低評価となり、特にチャンスを決めきれなかった攻撃陣が低い採点結果となりました。その一方で、途中からピッチに立ち好パフォーマンスを披露した柴崎が、チーム内唯一となる6点台の6.3でユーザー選出のマン・オブ・ザ・マッチに輝きました。アンケート結果は以下のとおりです。

◆採点結果
GK
川島永嗣 4.5

DF
酒井高徳 5.3
吉田麻也 4.9
森重真人 5.1
長友佑都 5.3
MF
長谷部誠 5.6
遠藤保仁 5.2
→柴崎岳 6.3
香川真司 3.8

FW
本田圭佑 4.4
岡崎慎司 4.6
→豊田陽平 4.3
乾貴士 4.8
→武藤嘉紀 4.6

監督
ハビエル・アギーレ 4.2

※選手採点は全ての投票における平均値から導き出されたものです。

◆皆様の声(一部)
・圧倒的にゲームを支配していただけにもったいない試合だった。押し込んでいる時間帯に勝ち越せなかったのと長友の負傷が痛かった。PK戦は仕方ない

・決める時に決めないとダメな事がハッキリした試合でした

・これが、いまの代表の実力です。ブラジルからの成長がみられない…

・若手が経験を積めば…宇佐美+柴崎が見たい

・あれじゃ監督可哀想だよ…

・香川が四年前と比べて落ちているような気がする。まだ、若いんだから! あと、決定力が課題だな

・スタメンを固定したのが悪かった

・PKは運と思っています。その前に勝負をつけないと

・必ず勝つという気概が感じられなかった。はっきりいって弱かった

・いいかげん、本田、香川の依存は、やめろ! もっとやれる選手はいるはずだ!

・きれいにやりすぎかなーアギーレは解任かねー

・他の国はエースが決めて日本はエースが外す。香川も本田も存在感なくなったよね

・本田・香川を外せ!! 何がエースだ、そのエース二人がPKはずしてちゃ世話ねえよ。武藤・柴崎の新世代と遠藤を中心に時間をかけて新しいチームを

・やはり、柴崎はピルロになれる逸材。しかし、全体的に重かった。最後詰めきる意識が足らなかった。リスクケアよりリスクを背負う勇気。結果負けたら一緒なんだし

・一から出直すには良い機会。監督も変わるやろうから、選手選考も一から考えてほしい

・選手起用に難がある。コンディション重視にするべき。替えの選手を積極的に使ってほしかった。何度も同じ選手が英雄になるとは限らない

・もっといろいろ選手を使って欲しかった

・前回とメンバーはほぼ変わらず監督が変わってこのサッカー。監督じゃないってもう気付こう

・いくら走っても決めないやつは決めない。チームへの貢献って走ることなのか? ピッチを100往復しても点は入らないが、1プレーで試合を決めるやつは今や日本にもいる。世論ウケより、純粋に選手を選んでほしい。まあ、クラブ的には助かるけど…。 こんなアジアで優勝できない監督は、八百長がなくてもクビが相応しい

・GLの時と比べて動きが重く、守備時の素早いチェックから流れを引き寄せるやり方が出来なかった事と、数多い好機を決められなかった事がこの結果に繋がりましたね。中2日という条件の悪さもありますが、分厚く守られると得点出来ない課題は未だに解消出来ませんでした。また、この段階での敗戦は全くの予想外でとても残念です

・立ち上がりマークの甘さを突かれて早々に失点してしまった。その後ペースを取り戻し相手の何倍のシュートを打ったが柴崎の1点しか取れなかった。試合内容を見ても90分で勝てる試合だっただけに最後のPK戦では運に見放されたと思う。アギーレジャパンはまだ始まったばかり。まだ強くなれると思う。頑張れ日本!

・連戦の影響なのか動きが重たくみえた! 特に前半は何もない感じだった! 後半柴崎が出場で縦に変化が伺えたが最後の決定力は永遠の課題なのか! やはりエースと言われる選手はFWでないと世界では戦えない!

・なぜキレのあるプレーをしている乾を交代させて、いつもパスミス、球をすぐ取られる本田圭佑を使い続けるのか理解出来ない。ビックマウスの本田圭佑は、外すべきではないのか?

・大会を通じてアギーレの采配に疑問が残った。過密日程の中で同じスタメンで闘い続けて予定調和の交代策。挙句の果てにエースの岡崎を信用しないなんて。前回大会のザックの采配と比べると月とすっぽん

・アギーレの交代策は良かったのでは…ただ遠藤等ザック時代の選手での結果が見えたと思うので結果より未来を見据えた強化策をして欲しい。選手のコメントを聞くと自惚れているのではと感じる、現実を受け止めて欲しい

・大会を通して最後の崩しのアイデア不足を感じた。監督には日程を考慮して3戦目はサブ組を多く使うべきだったと考えます。長友の怪我の具合が心配です

・さよならアギーレ。決定機をあれだけ逸した選手にも責任大だが、過密日程の猛暑の中で間違いだらけの選手起用のツケがたまった結果。現場だけではない。アギーレを連れてきたサッカー協会はこの半年が無意味になった責任をとるべき

・酷いの一言! 35本シュート打ってたったの1点、またコーナー18本あって無得点って点数獲る気あんの? 交代ももっと他に代えるべき選手が居たはずだ。こんな試合するような代表では勝てるチームはできないと断言できる

・体調不良や負傷かかえるメンバーがいて中2日の中、全て同じスタメンでいった采配ミスは否めない。不調の選手を外す決断も出来なかった。全てが全て監督の責任ではないがこの点は責められてしかるべし

・クロスやコーナーをよく吹かしていた本田を交代させずに1番に蹴らせる。外れることは容易に想像できた。私が監督ならばキック精度はコンディションも影響していると思い交代の要因にもなる

・柴崎はスタートから使うべき。長友は足がダメならすぐにベンチに行くべきだった。周りがみんなケアしないといけなくなる。10人には10人の戦い方があるし、PKも長友まで回っていたらその時点で試合終了

・相変わらず詰めが甘い。同点に追いついた後トドメをささなかったから。相手足止まっていたしチャンスはいくらでもあった。PK戦になる前に試合を決めておきたかった

・妥当な結果。本田はセットプレーでキッカーは務まらない。そして本田を中心としたサッカーでは結果は出せない。W杯、アジアカップで実証された

・これだけで下を向くのか? ちがう! これまでの日本は敗戦から強くなってきたじゃないか!!

・お疲れ様でした。結果は残念でしたが次に繋がると思います。頑張って下さい!!

・本田、岡崎は決定機を演出してもらっている割には得点がとれない。エゴイストにプレーするなら結果を出さなければならない。そろそろ二人をはずす、もしくは使うポジションを変える(例、本田をアンカー)選択肢をもってほしい。 香川が得点出来ない理由もこの二人にある

・香川君まだ迷いがある。オフに坐禅でもしたらいい

・なんでシュート打たないの!?

・最初のバタツキが準備不足露呈。香川、長友、本田は何年一緒にやっているんだ。同じミス連発でチームを負けに追い込んでいる

・明確な試合プランがあったチームが勝ち、相手が自分達に合わせてくれないとギクシャクしてしまう。チームが負けた? 個々のレベルを磨いて這い上がってこい

・ペナルティーエリア付近でボールを持ちすぎていた気がした。岳が得点した時のようにシンプルにダイレクト、ワンタッチでシュートする場面がもっと見たかった…

・本田、香川は絶対エースではない! 疲労感があるなら柴崎や武藤を先発から使っても良かった。いつもいつも次頑張ります! この反省を次につなげます! とか言うけど、なんで毎回同じ反省をしているメンバーが次も呼ばれると思っているのか? その甘い考え方から直したほうがいい! いまの特に海外組には気持ちが感じられる選手が少ない。クラブだと良い選手がいるから必死さがあるけど、代表だと自分達が良い選手だと勘違いして国内組や若手を自分の下だと思っているように見える。勘違いも甚だしい

・控えメンバーの国際試合の経験値を上げていかないといつまで経っても層は厚くならない。いつまで固定メンバーでスタメンを組むつもり?
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群雄割拠への序章《アジアカップ2015》

▽1月31日、22日間に及ぶアジアカップは、延長戦を制したホスト国の優勝という形で幕を閉じた。120分に及ぶ激闘を終えた後、オーストラリアに敗れた韓国代表指揮官は、「どちらが勝利してもおかしくない試合だった」と語ったが、その言葉に同意する人は多いだろう。当事国ではない第三者の立場が見ても、そう感じる素晴らしい決勝戦だった。 ▽そして、その場に日本代表がいなかったことが悔しくて仕方がなかった。あの強度を経験できなかったことが残念で仕方がなかった。日本代表の敗退が決まったあの時、現在のような心境になるとは想像していなかった。もしかすると、日本が失った経験値は自分が考えていた“それ”よりも大きかったのかもしれない。それが、現時点での偽らざる思いだ。 ◆若手の活躍と継続 ▽今大会で目についたのは、若手の活躍だ。優勝したオーストラリアで言えば、MVPを獲得したMFルオンゴ(22)の他にも、GKライアン(22)、DFデビッドソン(23)、DFセインズベリー(23)、FWレッキー(23)、FWユリッチ(23)といった20代前半の若手がチームの主力として初優勝に貢献した。また、惜しくも準優勝に終わった韓国も、MFク・ジャチョルやMFイ・チョンヨンの負傷離脱があったものの、MFソン・フンミン(22)を筆頭に、DFキム・ジンス(23)、DFチャン・ヒョンス(23)、MFナム・テヒ(23)、FWイ・ジョンヒョプ(23)といった20代前半の選手が決勝のスタメンに名を連ねた。 ▽さらに、UAE代表とイラク代表も、ロンドン五輪に出場したメンバーやU-20ワールドカップで好成績を残した20代前半のメンバーを中心としたチームでベスト4に進出。それぞれPK戦での勝利だったが、日本代表とイラン代表を退け、自信を深めたことだろう。今大会で上位に進出した国はどこも、アンダー世代で世界を経験してきた“有望株”がしっかりと結果を残した。先のワールドカップを振り返っても、ブラジルのFWネイマール(22)やコロンビアのMFハメス・ロドリゲス(23)など、20代前半でチームの主軸となっている選手は多い。 ◆今後への不安 ▽翻って今大会の日本代表は、経験豊富な20代後半の選手たちを中心に、危なげない試合運びを見せる大人のチームだった。しかし、終わってみれば5大会ぶりのベスト8……。チームの主力としてプレーした20代前半の選手は、内田の負傷離脱によって出場機会を得たDF酒井(23)だけだった。UAE戦でゴールを挙げたMF柴崎(22)やFW武藤(22)という“期待の若手”もいたが、チームの主力と呼べるほどの出場機会は得られなかった。その現状は、2007年を最後に4大会連続でU-20ワールドカップの出場権を逃がしていることと無関係ではないだろう。目前に迫ったワールドカップ予選に向けた大きな不安要素ではないものの、日本がアジアの盟主として君臨し続けられるかには、小さくない不安を感じている。 ▽もちろん、アジアは簡単ではない。それは間違いないだろう。ただ、近年のワールドカップ出場国を見ても、今大会のパフォーマンスを見ていても、オーストラリア、韓国、イラン、そして日本の力が一段上のレベルにあることも事実だ。しかし、前述したように今大会のベスト4には、PK戦の末に日本とイランを退けたUAEとイラクが残った。アンダー世代で世界を経験してきた中東勢やウズベキスタンの台頭も侮ることはできない。 ▽実際、アンダー世代の日本は、韓国やイラク、北朝鮮などに敗れ、世界への道を閉ざされてきた。ワールドカップのアジア枠を巡る争いは、今後さらに激化していくことだろう。“群雄割拠”の新時代が、幕を上げようとしている。そう予感させる大会だった。 《超ワールドサッカー編集部・平野由倫》 2015.02.02 15:00 Mon

アジアカップMVPのルオンゴ「優勝を決めた時は夢のようだった」

▽1月31日に閉幕したアジアカップ2015は、決勝でオーストラリア代表が韓国代表に2-1で競り勝ち、初優勝を飾った。そして、今大会のMVPにはオーストラリア代表のMFマッシモ・ルオンゴ(22)が選出された。アジアサッカー連盟(AFC)の公式サイトが発表している。 ▽自国開催となったアジアカップで、ルオンゴは全6試合に出場。攻守で絶大な存在感を示し、開幕戦となったヨルダン代表戦では逆転ゴールを挙げ、決勝戦では先制点を記録する活躍を見せた。 ▽MVPに選出されたルオンゴは「この大会で起こった全てに感謝したいよ。チームメイトは素晴らしかった。8万人のファンが集まった雰囲気はとてつもなかったね。それとともに、大会で優勝カップを手にしたのも特別な瞬間だ。優勝を決めた時は夢のようだった」と語り、優勝の喜びを噛み締めていた。 ▽また、決勝戦で決めた見事なミドルシュートについては次のように振り返った。 「トレント(・セインズベリー)から素晴らしいボールが来たんだ。ボールが良かったから、ファーストタッチで前を向けたんだ。相手DFが迫っていたけど、僕はシュートを打つことだけを考えていた。うまくボールの芯を捉えることができたね」 ▽大会を終えたルオンゴは、フットボールリーグ1(イングランド3部)のスウィンドン・タウンでのプレーに集中している。 「この大会で僕がどのような選手か示せたと思う。チームを正しくサポートできると思っているよ。今は自信を持ってプレーできる」 2015.02.01 18:26 Sun
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