PK戦制した前大会王者ナポリがインテルの待つ準々決勝へ《コッパ・イタリア》

▽コッパ・イタリア5回戦のナポリvsウディネーゼが22日に行われ、2-2のまま120分間が終了。その後行われたPK戦を5-4で制したナポリが、ベスト8進出を決めた。

▽前大会王者のナポリがホームにサン・パオロにウディネーゼを迎えた一戦。今週末のリーグ戦を重視する両チームの指揮官は、互いにイグアイン、ディ・ナターレというエースストライカーをベンチスタートとし、控え中心のメンバー構成で臨んだ。

▽立ち上がりの主導権争いに注目が集まった中、キックオフ直後に試合が動く。3分、ボックス内での競り合いでD・サパタの首に腕をかけて引き倒したガブリエル・シルバが痛恨のPK献上。これをキッカーのメルテンスがゴール左上隅を狙って蹴るが、このシュートは惜しくもクロスバーを叩き、ナポリは絶好の先制機を逸した。
▽その後はボールを保持するナポリとカウンターのウディネーゼという構図の下、拮抗した展開が続く。35分にはバイタルエリアでガルガノが放ったシュートが相手DFにディフレクトしたボールがゴール左隅を捉えるも、左ポストに阻まれた。

▽ゴールレスで迎えた後半、序盤から鋭いカウンターを仕掛けていたウディネーゼが58分に先制点を奪う。長い距離を持ち上がったジャーディの絶妙なラストパスに抜け出したテローが冷静にGKとの一対一を制した。▽ホームで先制を許す苦しい展開となったナポリだったが、幸運な判定から同点に追いつく。65分、ボックス内でのイーブンな競り合いでウルトーと交錯したD・サパタがこの試合2本目のPKを奪取。これをジョルジーニョが落ち着いてゴール右に決めた。さらに68分にはメルテンスの突破をファウルで止めたウディネーゼDFヴィドマーがこの試合2枚目の警告を受けて退場となり、追いついたナポリが数的優位を手にした。

▽その後は数的優位のナポリが完全にウディネーゼを押し込むが、GKスクフェットを中心に粘り強い守備を見せる相手の守備をこじ開けられず、試合は延長戦に突入した。

▽延長戦に入ると、試合は再び拮抗した展開となる。その流れの中で2つのスーパーゴールが生まれる。まずは99分、左サイドから鋭く切り込んだハムシクが見事なミドルシュートをファーポストに叩き込み、ナポリが逆転ゴールを奪う。だが、諦めないウディネーゼは延長前半終了間際に右サイドでアランが上げた折り返しを、ペナルティアーク付近のP・コネが圧巻のダイレクトボレー。これがゴール左隅に突き刺さり、試合は再び振り出しに戻った。その後も互いにチャンスを作り合うが、相手GKの牙城を破ることはできず。試合の決着はPK戦に託された。

▽PK戦では互いに4本ずつ決めて迎えた5人目、先攻のウディネーゼのアランがGKアンドゥハルにセーブされた一方、後攻のナポリはイグアインがきっちり決めて、勝負あり。10人の相手に苦戦を強いられた前大会王者だったが、インテルの待つ準々決勝進出を決めた。