ディバラの電光石火弾でローマ引き分け止まり《セリエA》

2015.01.18 06:48 Sun
▽2位ローマ(勝ち点40)は17日、セリエA第19節で9位パレルモ(勝ち点25)の本拠地レンゾ・バルベラに乗り込み、1-1で引き分けた。
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▽ローマは前節ラツィオとのローマ・ダービーを2-2で引き分け、首位ユベントスとのポイント差を[3]に広げられた。デ・ロッシとナインゴランが出場停止で中盤の枚数が不足しているチームは、ストロートマンとL・パレデスを起用。そして、トッティやマイコン、マノラスら主力をベンチスタートとした。▽試合は開始2分、出足の鋭さを見せたパレルモがいきなり先制点を奪う。アストーリのミスパスをカットしたフランコ・バスケスがスルーパスを送り、ボックス中央で受けたディバラが冷静にシュートを流し込んだ。[3-5-1-1]の布陣を敷くパレルモは3バックの両サイドが上がるなど畳みかけ、5分にはモルガネッラがミドルシュートを放った。
▽一方、通常の[4-3-3]から[4-2-3-1]の布陣に変更して臨んだローマは、2センターハーフに入ったピャニッチとストロートマンを経由したビルドアップを図るも、パレルモのハイプレスを受けて思惑通りに試合を運べない。そして、セリエA初スタメンとなったトップ下のL・パレデスも、アクセントを付けられなかった。

▽前半半ばにかけて徐々にポゼッションを高めていったローマだったが、3トップが相手の3バックに密着マークを受けてボールを受けられない状況が続く。そんな中30分、リャイッチのスルーパスにデストロが抜け出しかけたが、トラップをミスしてシュートを打てなかった。
▽5バック気味に構え、ボールホルダーへの鋭い寄せを敢行し続けるパレルモは、フランコ・バスケスのキープ力とパスセンスを起点にカウンターでローマをけん制。39分にはE・バレットがヘディングで枠内シュートをマークしたが、GKデ・サンクティスの好守に阻まれ前半を1点リードで終えた。

▽選手交代をせずに迎えた後半、ローマはストロートマンをアンカーに配す使い慣れた[4-3-3]の布陣に変更。するとキックオフ直後にデストロがヘディングシュートを放ってリズムに乗ったローマが、前がかっていく。前半とは打って変わってスムーズなビルドアップを展開するローマは53分、ピャニッチがブレ球のシュートを浴びせると、54分に同点に追いついた。左サイド低い位置からのピャニッチのFKをファーサイドのストロートマンがヘッドで折り返し、最後はデストロがスライディングでコースを変えた。

▽一方、後半に入って防戦一方となっていたパレルモだったが、60分にスペースを突く動きを繰り返していたディバラにチャンスが訪れる。E・バレットのスルーパスに抜け出してGKと一対一となり、ボックス左からシュート。しかし、GKデ・サンクティスの好守に阻まれてしまった。

▽その後もローマがボールを保持したものの、こう着状態が続く。そして、試合終盤にかけて負傷でディバラが交代となったパレルモは攻め手を失い、一方のローマはトッティ、マイコン、デビュー戦となるベルデを投入して攻勢に出た。だが、自陣に引くパレルモ相手に決定機を生み出すことができず。ディバラの電光石火弾が響いたローマは引き分け止まりに終わり、首位ユベントスにプレッシャーをかけられなかった。

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