ど迫力アギーレ監督、大みそかに怒号響く

2015.01.01 09:00 Thu
八百長疑惑でスペイン検察当局に告発された日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が率いる日本代表は12月31日、千葉県内でアジア杯オーストラリア大会(1月9日開幕)に向けた国内合宿を行った。

一足早い、年越しの儀式のようだった。黄色い照明が照らす、日没後の大みそかの練習ピッチ。戦術練習が始まると、フラットに並んだ守備側4人の選手が攻撃を阻むべく、距離を保って左右に動いた。鐘つき堂の撞木(しゅもく)のような動きに、ごう音のようなアギーレ監督の怒号が呼応する。右に動けば「オオタ!」。左に動けば「アゲイン!」。身ぶり手ぶりを交えながら、修行僧のような形相で、寒空の下に声を響かせた。

少しずつ形を変えながら4人がスライドする守備練習は1時間近くも続いた。MF長谷部は「ラインの間にパスを通させないためには、お互いの距離の取り方が大事になる」と説明。アギーレサッカーのベースは、堅守速攻。この守備の連係を重視していることは、指揮官の熱っぽい指示を見れば明らかだった。

「倒れてるヒマはない! すぐ立て!」。生来のコワモテも相まって、アギーレ監督の指示には迫力があった。それでもドイツでプレーするDF酒井らは「あのテンションで指示されるのは、欧州では当たり前」と同調。前日までのなごやかな雰囲気が、一気に引き締まった。
最終的には4-4-2の戦術練習にまで発展。実戦を思わせる緊張感の中、FW岡崎、豊田が2トップの形でプレーした。W杯、アジア杯での経験も豊富なMF遠藤も「早いうちにいろいろ試していくのはいいこと」とうなずいた。

1カ月近くに及ぶ長丁場のアジア杯では、何が起きるか分からない。格下と思っていたチーム相手に、大苦戦することもある。最後に頼りになるのは、練習で培う自信しかない。新年の不安を1つずつ打ち消すように“ピッチ上の除夜の鐘"が、大みそかの練習場で何度も打ち鳴らされた。【塩畑大輔】

提供:日刊スポーツ

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