アギーレ監督告発6時間前に意気込み語る

2015.01.01 09:00 Thu
八百長疑惑でスペイン検察当局に告発された日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が率いる日本代表は12月31日、千葉県内でアジア杯オーストラリア大会(1月9日開幕)に向けた国内合宿を行った。指揮官が告発される異常事態にピリピリした空気も流れるが、実はアギーレ監督は12月15日、告発される約6時間前に合同取材に応じていた。シルビア夫人とのなれ初めなどのプライベートな話題や、アジア杯2連覇で報道陣とのふぐパーティー計画も浮上した。

時には笑みを浮かべ、時には真剣な表情で言葉を発した。スペイン検察当局に告発されたことが判明する、わずか6時間前。アギーレ監督は合同取材に応じていた。アジア杯、6月に始まるW杯アジア1次予選への意気込みを語った。

アギーレ監督 アジア杯は日本、韓国、オーストラリア、ウズベキスタンが優勝候補だと思う。日本は優勝できるチームだ。それに向けて集中したい。W杯予選はメキシコ代表(の監督とコーチ)で予選を3回経験したが、ホームで絶対勝つことが大事。予選はアウェーが必ず難しくなるが、私が戦ったホームでの試合は10戦10勝だった。

現役時代はFW、MF、DFとポジションを変えていった指揮官。闘志あふれ、かつ現実的なプレーが持ち味だった。それが、今の監督像の根幹となる。

アギーレ監督 私の性格は常に現実を見ている。人を惑わすのは嫌いです。常に真実を伝えるのが良い。例えば今、「日本がW杯で優勝できるか?」と聞かれれば「非常に難しい」と答える。アジア杯優勝については「優勝候補で優勝しないといけない」と答える。「W杯ロシア大会に出られるか?」と聞かれれば、「出られるし、16強に入れると思う」と答える。

来日して約5カ月。日本代表強化に集中する中、発生した八百長疑惑。そんなアギーレ監督を常に支えるのはシルビア夫人だ。

アギーレ監督 私がプロになりたてのころに出会いました。私が19歳、妻が17歳でした。友人の親戚で、友人がスタジアムに招待していたのです。不細工な(私の)方から声をかけました。それ以来、良い関係を築いています。今も、オフは一緒に地下鉄などに乗って東京を巡っています。

日本人の親切心に感心しており「日本人の最大の長所は日本人であること」と言う。サッカーにおいても日本人の能力を評価する。

アギーレ監督 技術があり犠牲心を持つ。(日本人が成功していない)スペインでも香川は合う。スペインのビッグクラブでもすぐにプレーできる。武藤も明日どのクラブに入れても良いプレーをするだろう。

30年以上前、メキシコ在住時から日本料理店に通っており、箸を使うのもお手のもの。今回の来日後も「スペイン料理やメキシコ料理は1回しか行ってない」と、日本食に舌鼓を打つ。

アギーレ監督 しゃぶしゃぶ、鉄板焼き、カニも食べました。ワインではなく、日本酒も飲みます。少しですよ、辛口のものを(笑い)。ふぐをまだ食べていないので、ぜひ今度食べたいと思います。

最後に報道陣からのリクエストに、笑顔でこんな約束をした。

アギーレ監督 アジア杯で優勝したら(報道陣に)ふぐをごちそうする? 分かりました。そうしましょう。出席者リストを作っておいて下さいね(笑い)。

八百長疑惑が晴れない状況下で臨むアジア杯。2連覇を成し遂げモヤモヤを吹き飛ばし、笑顔でふぐ料理を食べる日が来るのだろうか。【取材・構成=菅家大輔】

提供:日刊スポーツ

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