劇的ピルロ弾でトリノ・ダービーを制したユベントスがホーム全勝記録を維持《セリエA》

2014.12.01 04:01 Mon
ユベントスは11月30日、セリエA第13節でトリノとの“トリノ・ダービー”をユベントス・スタジアムで行い、2-1で勝利した。
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▽前節ラツィオ戦を3-0で完勝して、2位ローマとの3ポイント差を維持したユベントス。さらに4日前に行われたCLマルメ戦も制して決勝トーナメント進出へ近づき、公式戦5連勝と良いチーム状態の中でダービーを迎えた。そのマルメ戦のスタメンから2選手変更。肩の負傷のために大事を取った守護神ブッフォンと出場停止のパドインに代わって、今季初出場となるGKストラーリと1カ月半戦列を離れていたエブラが負傷から復帰を果たした。▽雨が降る中でキックオフされたダービーマッチ。立ち上がりこそ前からプレスをかけたトリノだったが、すぐさま地力に勝るユベントスが圧倒していく。マルメ戦同様、中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]の布陣を採用したユベントスは、正確なパスワークとフリーランを多用してパスコースを多く生み出し、トリノを自陣に貼り付けていった。
▽11分にクアリアレッラのFKがGKストラーリを強襲したものの、13分にあっさりPKを獲得する。ピルロの直接FKが壁に入っていたエル・カドゥーリの手に当たった。このPKをビダルがゴール右に決めたものの、味方がボックス内に入っていたことからやり直しを命じられたが、蹴り直しのPKをゴール左へ確実に決めてユベントスが先制する。

▽しかし22分、トリノが新加入選手のスーパーゴールで試合を振り出しに戻す。ブルーノ・ペレスが自陣ボックス内からドリブルを開始すると、エブラ、ビダルを圧巻のスピードで次々に突破。実に約70mもの距離を持ち上がってボックス右まで侵入して振り抜いたシュートが、左ポスト内側に当たってゴールへ吸い込まれた。
▽1-1となって以降はしばらくオープンな攻防が続いたが、徐々にユベントスが流れを引き寄せていく。35分にテベスのボレー、36分にマルキジオのミドルシュート、そして41分にはエブラのクロスにビダルが左足で合わる決定機を生み出したものの枠の上へ外れ、前半のうちに勝ち越すことはできなかった。

▽後半も立ち上がりから押し込んだユベントスだったが、元ユベントスの2トップコンビによってトリノが最初に決定機を迎える。52分、アマウリのスルーパスを受けたクアリアレッラがボックス左に侵入して倒れこみながらシュート。しかし、わずかに枠の左へ外れた。

▽ひやりとしたユベントスは57分、ボヌッチのミドルシュートがゴール右隅を捉えたが、GKジレの好守に阻まれる。その後、こう着状態を打破するべく、58分にジョレンテに代えてモラタを、64分にマルキジオに代えてR・ペレイラをそれぞれ投入した。R・ペレイラはトップ下に入り、ビダルが1列下がった。

▽攻めあぐねるユベントスは76分、R・ペレイラの折り返しをビダルが決めたかに思われたが、オフサイドの判定が下される。すると直後の78分、リヒトシュタイナーが2枚目のイエローカードを受けて退場となり、10人での戦いを強いられた。83分にはCKからガッツィに際どいヘディングシュートを打たれるもわずかに枠の上へ外れて難を逃れる。そこでアッレグリ監督は守備を立て直すべく、テベスを下げてオグボンナを投入し、3バックへ変更する。

▽その後も攻めあぐねたユベントスは、トリノのカウンターを何度か浴びる嫌な流れのまま時間が経過。それでも、ラストプレーでピルロが魅せる。ビダルの横パスをボックス手前中央のピルロがミドルシュート。これがゴール左隅に突き刺さり、ユベントスが劇的に勝ち越しに成功。セリエAホーム戦での連勝記録を[25]に伸ばした。

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