アギーレ日本第2戦没収試合 得点は認定

2014.11.20 08:00 Thu
アギーレジャパンの第2戦が没収試合!? 国際サッカー連盟(FIFA)は19日までに、公式サイトで9月9日に行われた親善試合日本-ベネズエラ戦(2-2)を没収試合とし、3-0で日本の勝利とすることを発表した。9月5日の韓国戦で退場処分を受けたベネズエラFWサロモン・ロンドン(25=ゼニト)を日本戦で先発起用したことに対する懲罰。試合の得点者、国際Aマッチ出場記録などはキープされるが、とんだドタバタとなった。

アギーレジャパンがドタバタに巻き込まれた。FIFAはこの日、公式サイトで日本-ベネズエラ戦を没収試合とし、公式記録を日本の3-0の勝利に変更すると発表。期待の若手FW武藤、MF柴崎が決めた2得点の行方などが一気に注目される事態となった。

日本協会の原専務理事は「FIFAから、日本は不利益を被らないと聞いている。(公式記録の変更は)ベネズエラに対する罰であって、日本側の出場記録や得点者はそのままとなる」と説明。日本協会としての公式記録は2-2の引き分け扱い、得点者や出場記録も変更しないものの、記録集などには注釈をつける必要性が出るという。

ことの発端は9月5日の親善試合韓国-ベネズエラ戦(3-1)。途中交代でベンチに下がった際に退場処分を受けたベネズエラFWのS・ロンドンが、本来なら出場停止のはずの直後の日本戦に先発出場したこと。これがFIFAから規約違反と認定された。

日本協会は9月9日の日本-ベネズエラ戦の試合後、その事実を確認。FIFAにマッチレポートを送信した。それに基づき、FIFAがベネズエラ協会や韓国協会に事情を聴き、違反行為を確認。試合から2カ月以上も経過したこのタイミングで発表した。

日本協会はFIFAに試合結果の取り扱いについて確認済み。ベネズエラへの懲罰のため、FIFAとしての公式記録を変更したが、「日本はあくまで第三者のため影響は一切ない」と説明されている。ベネズエラにとっては2-2が0-3に変更され、FIFAランキングの算定ポイントなどに影響が出そうだ。

ベネズエラ戦は結果的に引き分けに終わったものの、アギーレジャパンが初勝利に近づき、さらには武藤や柴崎という若手がゴールを挙げ一気に存在感を示した一戦。日本協会関係者は「前の試合のマッチリポートを取り寄せる必要があった」と話し、再発防止への注意喚起を図る意向だ。原専務理事は「世界的に見ても、親善試合ではいろいろなことが起きている」と苦笑いを浮かべていたが、とんだ騒動が発生した。【菅家大輔】

◆FIFA「Disciplinary Code(懲戒規約)」◆

▽17条「Caution(注意=イエローカード)」 (1)イエローカードは試合中に主審が、それほど重大ではない反スポーツ行為を行った選手に対して出す(2)同一試合で2枚イエローカードを出されると退場となり、自動的に次戦に出場停止となる。

▽31条「Forfeit(没収)」 (1)試合で没収処分となったチームは、0-3での負けとみなされる(2)そのチームがもともと3点より大差で負けていた場合、試合結果はそのままとなる。

▽55条「Ineligibility(無資格)」 (1)出場資格がない選手が公式戦に出場した場合、チームは没収試合の処分と最低6000スイスフラン(約73万1000円)の罰金を科せられる(2)出場資格がない選手が親善試合に出場した場合、チームは没収試合の処分と最低4000スイスフラン(約48万7000円)の罰金を科せられる。
◆没収試合の例 08年のU-16アジア選手権に出場したイエメンが1次リーグUAE戦で制限年齢を超えた選手を起用したことが発覚。その一戦は没収試合となり、公式記録はUAEの3-0の勝利に変更。イエメンの1次リーグ残り2試合は開催すらされず無効試合となり、記録上は該当する日本、マレーシアの3-0の勝利となった。

また、11年のW杯ブラジル大会アジア2次予選では、シリアがタジキスタンにホームアンドアウェーで2勝(2-1、4-1)して3次予選出場を1度は決めたが、その後に出場資格のない選手を起用していたことが発覚。FIFAは2戦ともに没収試合に認定し、タジキスタンの2勝(3-0、3-0)となったことで、タジキスタンが3次予選に進出を決めた。

◆ベネズエラ戦(9月9日、横浜国際) 就任2戦目はFW武藤の代表初ゴールで先制。PKで同点に追いつかれたものの、代表初先発となったMF柴崎のゴールで突き放した。アギーレジャパン初勝利も見えてきたが、GK川島が痛恨のキャッチミスでまさかの同点ゴールを献上。2-2の引き分けで終わったが、アギーレ監督は「新しい選手が結果を残した。新しい血が注入された」と話した。

提供:日刊スポーツ

キリンチャレンジカップの関連記事

キックオフ直後から、気合という燃料を積んでいることは明らかだった。このチャンスを、モノにしてやるんだ。攻守両面でのアグレッシブなプレーから、この試合に懸ける思いは全身から溢れ出ていた。タフに右サイドを守りながら、同学年のMF久保建英と一緒に決定機も演出した。サイドバックを本職とする選手が生み出すハーモニーが顔を覗かせて 2025.11.20 21:00 Thu
ガーナ代表戦、ボリビア代表戦と続いた11月シリーズを、日本代表は2試合連続の無失点で締めくくった。その中心にいたのが、フィールドプレーヤーで唯一2試合フル出場を果たした33歳――谷口彰悟だ。2024年11月にアキレス腱を断裂。大怪我から戻ってきた男は、再び日本代表の最終ラインで存在感を放っている。2026年北中米ワール 2025.11.19 01:35 Wed
ゴール前で輝く決定力と、中盤を支える戦術眼。その両方を併せ持つ“新しいボランチ像”を、日本代表のMF鎌田大地がボリビア代表戦で体現した。開始4分、MF久保建英のクロスを胸で収め、左足で冷静に流し込んだ先制点。ボランチでありながらペナルティエリアへ侵入し、フィニッシュまで持ち込む――。クリスタルパレスと日本代表では求めら 2025.11.19 00:45 Wed
ガーナ戦で先制点を挙げた南野拓実。練習からギラつく20歳前後の若手たちに囲まれながら、30歳になった自分の立ち位置を静かに受け止めている。日本代表に呼ばれて10年。かつて自分も“勢いだけの若者”だった時代がある。その記憶を抱えながら、今はキャプテンマークを巻き、彼らの背中を押す側へ――。森保ジャパンが世代交代を迎える渦 2025.11.18 16:45 Tue
ガーナ戦のピッチに立った鹿島アントラーズの守護神・早川友基。正GK鈴木彩艶の負傷、第2GK大迫敬介の不在の中で巡ってきたチャンスを、無失点という最高の形で終えた。だが、試合後のミックスゾーンに現れた早川の表情に、満足の色はなかった。代表2戦目にして、“守るだけ”のGKでは終わらない次のステージを見据えていた。 ■ 2025.11.18 15:30 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly