アギーレ監督ひと安心「ベースできた」

2014.11.15 09:00 Sat
<国際親善試合:日本6-0ホンジュラス>◇14日◇豊田ス
日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)がアジア杯(オーストラリア、来年1月9日開幕)に向け、雑音を封じ込める意味で重要な1勝を挙げた。「今日は全ての要素が入っていた。良い攻撃、良い守備ができた。次の試合も同じ方向性で行きたい」と言い切った。

アジア杯へのメンバー最終選考と、チームの熟成を狙った今合宿。メキシコで行われたサッカー殿堂式典に出席するため、チームを一時離脱した。13日の公式練習前に合流したが、「チームを空けるのは一生でこの1回だけ」というほど異例中の異例の事態だった。

指揮官不在の3日間で、実は微妙なひずみが表出した。練習内容やグループ分けの意味を質問に行った選手に、外国人スタッフが「監督がいないから分からない」と明確な答えをもたらせず、練習時の給水間隔が通常より空くなど、選手に戸惑いを与えた。わずかな不安が不満となり、チームづくりの障壁となりうる。ただでさえ、アジア杯前の重要な時期。公式練習中のCKの際の位置取りを誤ったDF酒井に対し、意識的に「集中しろ!」と怒鳴ることで、チームに集中状態をもたらした。

アジア杯へ勢いづけをするためにも、勝利への強い意欲も示した。この日の試合前には「今回の合宿で私が見られた練習が1回だけとか、ブラジル戦で痛い敗戦を喫した後とかは言い訳できない。ホームでは勝つ義務がある。今日は全てのボールに対して戦え」。そして続けた。「今日は6-0で勝つぞ!」。その言葉が現実になった。
大勝したものの、決して楽観視はできない。不在時のチーム内にひずみが生じたことも事実。「代表監督はどの状況でもプレッシャーはある。勝ちたい気持ちがあるから自然にプレッシャーが生じる」。「一寸先は闇」の代表監督という仕事を当然、理解している。

過去の4試合は若手を数多く試し、今月の2試合でDF内田、MF遠藤らベテランも招集。「アジア杯へ向け日本のベスト23人を探している。ベースはできてきた」。真価が問われるアジア杯へ、18日のオーストラリア戦でもさらなる進化を求める。【菅家大輔】
提供:日刊スポーツ

キリンチャレンジカップの関連記事

キックオフ直後から、気合という燃料を積んでいることは明らかだった。このチャンスを、モノにしてやるんだ。攻守両面でのアグレッシブなプレーから、この試合に懸ける思いは全身から溢れ出ていた。タフに右サイドを守りながら、同学年のMF久保建英と一緒に決定機も演出した。サイドバックを本職とする選手が生み出すハーモニーが顔を覗かせて 2025.11.20 21:00 Thu
ガーナ代表戦、ボリビア代表戦と続いた11月シリーズを、日本代表は2試合連続の無失点で締めくくった。その中心にいたのが、フィールドプレーヤーで唯一2試合フル出場を果たした33歳――谷口彰悟だ。2024年11月にアキレス腱を断裂。大怪我から戻ってきた男は、再び日本代表の最終ラインで存在感を放っている。2026年北中米ワール 2025.11.19 01:35 Wed
ゴール前で輝く決定力と、中盤を支える戦術眼。その両方を併せ持つ“新しいボランチ像”を、日本代表のMF鎌田大地がボリビア代表戦で体現した。開始4分、MF久保建英のクロスを胸で収め、左足で冷静に流し込んだ先制点。ボランチでありながらペナルティエリアへ侵入し、フィニッシュまで持ち込む――。クリスタルパレスと日本代表では求めら 2025.11.19 00:45 Wed
ガーナ戦で先制点を挙げた南野拓実。練習からギラつく20歳前後の若手たちに囲まれながら、30歳になった自分の立ち位置を静かに受け止めている。日本代表に呼ばれて10年。かつて自分も“勢いだけの若者”だった時代がある。その記憶を抱えながら、今はキャプテンマークを巻き、彼らの背中を押す側へ――。森保ジャパンが世代交代を迎える渦 2025.11.18 16:45 Tue
ガーナ戦のピッチに立った鹿島アントラーズの守護神・早川友基。正GK鈴木彩艶の負傷、第2GK大迫敬介の不在の中で巡ってきたチャンスを、無失点という最高の形で終えた。だが、試合後のミックスゾーンに現れた早川の表情に、満足の色はなかった。代表2戦目にして、“守るだけ”のGKでは終わらない次のステージを見据えていた。 ■ 2025.11.18 15:30 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly