「日本の心臓」遠藤をアギーレ日本初招集

2014.11.06 09:00 Thu
日本の心臓が帰ってきた! 日本サッカー協会は5日、親善試合ホンジュラス戦(14日、豊田ス)、オーストラリア戦(18日、ヤンマー)の日本代表メンバー23人を発表し、G大阪のMF遠藤保仁(34)がW杯ブラジル大会以来約5カ月ぶりに復帰した。4年後のW杯ロシア大会も目指すベテランは、アギーレ監督から若手に刺激を与える役目も期待された。

肌寒い秋風が吹く大阪・万博練習場で、熱い声が飛び交っていた。G大阪は、ナビスコ杯決勝に向けて調整。主将の遠藤は「今日が代表発表って知らなかった。ナビスコ杯に集中していた」。約5カ月ぶりの代表切符にも、冷静さを失わない。「僕自身(代表の)イメージはまだ見えてきてないけど(今の雰囲気に)入っていけたら」と想像をふくらませた。

5カ月前のW杯ブラジル大会。FW本田とともに「優勝」も公言していたが、3試合のうち、出場は途中から2試合だけ。国際Aマッチを日本最多の146試合経験し、06年ドイツ、10年南アフリカ、14年ブラジルと3大会続けてW杯も戦った。それでも悔しい思いを胸にしまい、再び羽ばたく時を待った。

アギーレ体制になり、招集されなかった9、10月は遠藤の背番号「7」をMF柴崎がつけた。今回、アギーレ監督からは「柴崎、田口のような代表キャリアをスタートさせた選手の良い力にもなる」と期待された。だが遠藤は「僕とはプレースタイルも違うし、まだ若い。代表を引っ張れるような選手やと思う」と才能を十分に認めた上で「僕から直接アドバイスできることはない」とも。素材の素晴らしさは理解しているが、世代交代のための教育係ではないというプライドも示した。
22歳の新星とはひと回り違う34歳。指揮官も「サッカーで重要なのは質であって年齢ではない。(遠藤も今野も)年齢を考えても素晴らしいフィジカルコンディションである」と言った。年齢を重ねても、衰えない技術は高い志があるからだ。「代表は成長できる場所。成長するためには、代表に選ばれなければいけない。選ばれるように努力していきたいとずっと思っている」と遠藤。代表に対する思いは誰よりも強い。

見据える先は4年後、38歳で迎えるW杯ロシア大会。今なお貪欲に成長を望むベテランは、世代交代など言わせない。今回は地元大阪でオーストラリア戦も開催される。この2試合で弾みをつけ、アジア杯連覇に向けて30代の星が挑戦を続ける。【小杉舞】
提供:日刊スポーツ

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