なでしこ14年白星締め 鮫ちゃんV弾

2014.10.30 09:00 Thu
<国際親善試合:日本3-2カナダ>◇28日(日本時間29日)◇バンクーバー
サッカー女子の国際親善試合が、来夏のW杯決勝の舞台となるカナダ・バンクーバーで行われ、なでしこジャパン(FIFAランク3位)がカナダ(同8位)との第2戦に勝利した。後半ロスタイムに同点とされた直後、途中出場のDF鮫島彩(27=仙台)が右足で劇的な決勝ゴールを奪った。FW大儀見優季(27=チェルシー)とMF永里亜紗乃(25=ポツダム)の姉妹も初の「アベック弾」を決め、2連勝で年内最終戦を締めくくった。

帰ってきた鮫島が、ワンチャンスをものにした。後半38分から本職のサイドバックではなく左MFで出場。同点とされたが「宮間選手から、前線に残ってていいと言われた」。高い位置で相手DFにプレスをかけ、ボールを奪うと「ボールを持ってから10秒ぐらいあったように感じた」。約20メートルをドリブルで駆け上がり、GKとの1対1を制した。その間、わずか4秒。「入って良かった」。10年5月のアジア杯ミャンマー戦以来となる代表3得点目を、驚くほど冷静に決めた。

昨年3月のアルガルベ杯以降、試練が待っていた。昨季開幕戦の岡山湯郷戦で右足を負傷。右太ももの肉離れと腱(けん)損傷で、約5カ月の長期離脱だった。都内の施設でリハビリを続け、女子パラレル大回転の竹内智香を始め、柔道、バドミントンの選手らと交流を深めた。竹内が今年2月のソチ五輪で銀メダルを獲得したことに刺激を受けたが、直後のアルガルベ杯前の代表合宿で再び違和感を覚えて離脱した。米女子プロリーグのヒューストン・ダッシュへ半年間の完全移籍も消えた。どん底だった。

7月に仙台に復帰するまでの数カ月間は、所属もなし。「何のために(リハビリを)やっているのか分からなかった。あの時が一番つらかった」。それを乗り越え、1年半ぶりのピッチで14年を締めくくった。
多くの若手が先発し、後半から次々と主力を投入。9月のアジア大会までは若手の融合がテーマだったが、今回の遠征はベテラン勢の力を試した。そんな中、鮫島は11年のW杯優勝メンバーとして、勝負強さをあらためて見せつけた。それでも「1試合目を終えてまだまだだな、と感じた。下がるタイミングやビルドアップなど課題が出てきたので、コンディションを上げながらトライしていきたい」。決勝点の余韻に浸ることなく、8カ月後のW杯へ気持ちを引き締めた。

提供:日刊スポーツ

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